ShortcutsHSで始めるライティングの基礎

まず皆さまにお詫びとお知らせからです。
前回ちょっと長くなってしまい、こりゃ読む方も大変だろうと考えて一旦記事を
切った「光源を探す旅に出る -室内編-」の残り記事ですが、今の所1つの記事に
するには話題も少ないですし、その話題を説明できるSSが手元にほとんど無い
状態です。作例となるようなSSの構想は頭にあるのですが、現状では背景やアイテム、
さらにはまだスタジオを真っ暗に出来ない動作環境の問題もあって、自分が思うSSが
撮れません。
なので尻切れトンボで申し訳ないのですが、あの記事は前回の(2/2)で一旦終了
という事にさせて頂き、作例となるSSを撮れる環境が整った時点で記事を追加
する事に致します。どうぞご容赦下さいませ。



という事で、今回から新たに「ShortcutsHS」というタグを設けました。
このプラグインは本来であれば、このブログの「お気に入りMOD」カテで紹介を
したい物の一番に入る位に素晴らしいプラグインです。
ですが、既にお使いになられている方ならお分かりと思いますが、その余りの多機能
さ故に(しかも現在進行形で進化中)どこを切り口に紹介すれば良いものか、ずっと
考えあぐねておりました。
そして考えた末に出た結論は、折に触れこのプラグインの使い方を初心者の方にも
出来るだけ分かりやすい形で紹介する事が、作者のいつまでもプロトタイプ様にも、
そしてこれからこの素晴らしいプラグインを試そうという方にも一番益の有る事
ではないかという事でした。
但し、私自身がまだこのプラグインの持つ驚異の実力の、そのほんの一部しか使い
こなせて居ない状態ですので、残念ながら解説書のように1から順を追って使い方
を説明するような記事形態には出来かねます。あくまでも順不同に、私がこれを
使って行く中で気付いたり知ったりした事柄を「こんな使い方があるよ」とか
「こういう風に使えば上手く出来るよ」という感じの紹介記事になります点は
どうぞご了承下さい。

e0370811_04102495.jpg

今日もお礼貼りから1枚
ヘリや銃、MAPなどが無ければこのSSを撮れなかったのは勿論ですが、
同時にShortcutsHSのライト機能が無ければ、絶対にこういう魅せ方のSSは
撮れなかったでしょう
あれっ...左肘の角度がおかしいぞ、コレw


・最も基本のライティング手順について

手順と言っても、最終的に上手く綺麗に撮れれば途中の過程は然したる問題では
ありません。ですから必ずしもこうしなければならないというお話ではありませんし、
書いている私自身も時には全然違う順序でライティングする場合もあります。
それと基礎的なライティングに関してはNockyさんのこちらの記事が参考になります。
私もライティングは基本的にほぼ同じ手順から始めていますので、これから本格的に
SS撮影に取り組もうという初心者の方は是非参考にして下さい。ご本人は謙遜して
詐欺とか書かれてますが、斜め前メイン、斜め後ろサブというライトセッティングは、
基本にして王道です。例え最終的に全く違ったライティングを選択する結果になった
としても、まず最初はこのセッティングでキャラの見え方を試してみるのが一番だと
思います。

① テーマを決め、ポージングとフレーミングを決める

ポージングとはキャラにどういう姿勢や表情をさせるか、またフレーミングとは
それを写真と言う四角いキャンバス上でどういう風に切り取るかの構図決めです。

e0370811_04322880.jpg

今回は「飛ぶ(ジャンプ)」をテーマに1枚撮りながら説明します
このポージングをSSでどうやって魅せるか考えてみましょう


ここまでのポージングとフレーミング作業の間は、デフォのライト設定のままでも
良いですし、少しでも出来上がりのイメージに近づける意味で、大まかに頭の中の
イメージに近いライトセッティングにしてから作業しても、どちらでもお好みで
構わないと思います。

② ShortcutsHSを起動し、まずライトを全て切る

初めからShortcutsHSのライト機能を使う前提ならば、まずライトを全てOFFに
して、出来るだけ照明がゼロに近い状態を作ります。そういう前提が無い場合は、
起動する前に照明がデフォの状態をじっくり眺める時間を持つのがお勧めです。
どこをどう照らしたいか明確なビジョンが無い内にライトをOFFして作業を開始
すると、往々にしてライティング作業の最中に迷います。
それはこうしたいという
ゴールが本人にも明確に見えていないから起こる事です。
まぁそれはそれで楽しみの一つと言えなくもないのですが、そういう時は慌てずに、
まずこのSSで自分は何を(誰を)どんな風に魅せたいかを再確認しましょう。
優しいふんわりとした雰囲気ならブラーやブルームの使用を視野に入れた上で、
強すぎないライティングを、逆に緊迫感のあるシーンならパースやSSAOをON
して陰影の強いライティングを、などなど、この最初の時点でしっかりとゴール
をイメージ出来ればそれが一番です。

また初心者の内はデフォのSSを良く眺め、具体的に「ここがちょっと暗いな」
とか「この部分はもっと暗くして目立たないようにしたいな」とか、そういう
ライティングを始めるに当たっての指標を事前にしっかりと頭に持ってから作業に
挑むよう心掛けた方が良いでしょう。(慣れてくるとライティングしながらでも
その辺の調整が出来るようになりますけど)

③ メインライト(追加ライト)の設定

ShortcutsHSの追加ライトにはメインやサブには無い便利な機能が盛りだくさん。
ですから「ここぞ!」という時の秘密兵器として取っておくと色々重宝しますが、
逆にこの追加ライトの持つ照明種類の切り替えや影の濃淡調節機能を活かして
SSを撮りたい場合には、この追加ライトをメインと見做して作業を始めて頂いて
も全然構いません。

e0370811_05275786.jpg

最初はライトを強めにして色と方向を決めます
今回は縦構図のSSですが、ShortcutsHSの設定が見やすいように
横のまんまで載せます


さて、まずはメインのライトを強めにしてライトの色と方向を決めます。
言うまでも無く、これは明るくした方がライトの色や方向が分かりやすいから
ですね。メインライトは基本的にはそのシーンでの主光源となる光を意識して
下さい。太陽や月、天井からの照明など、時と場合により種類は様々ですが、
そのシーンで一番強い光源は何だろうと考えて決めて下さい。勿論それが明確
で無ければ、自分で好きなように決めて大丈夫です。色と方向が決まったら、
丁度良い明るさに設定を戻しましょう。
今回のSSも舞台がビルの屋上ですから、大きなネオンサインの光という手も
あったのですが、まぁ無難に明るい月の光を想定しました。


④ サブの設定

最初のメインライトの設定は大まかで構いません。ほとんどの場合ライティング
が1発で決まる事は無いからです。

e0370811_05435901.jpg

ライトの数には限りが有ります
効果的なライティングを目指すなら、慣れるまではメインをOFFしてから
サブライトの設定に入りましょう


サブライトの設定に入る前に、メインライトの明るさがどれ位なのか、
感覚で良いので覚えて置き、メインをOFFしてからサブライトの設定に
入ります。方法は全く同じ。最初に強めに当てて色と方向を決め、それが
決まったら光量を加減して丁度良い明るさにし、再びメインライトをON
して下さい。
サブライトの主な役割はメインで出来た影の緩和や、キャラが背景へ溶け
込むのを防ぐエッジライト(キャラの顔や体のフチに線状の光を作る事)
などです。特に背景が暗くてキャラの衣服も暗い場合や、髪の毛が黒い
場合には、意識してその辺をサブライトでフォローしてやりましょう。

e0370811_05495666.jpg

メインとサブを両方ONにした状態
基本的にこの2本で思った形にキャラを魅せられるようにします
上の写真ではキャラの左肩に髪の毛が貫通しているのを発見し、
この後ポーズを修正、それに合わせて再度メインとサブのライト方向
調整などもしています


⑤ (有れば)MAPライトの設定

これも状況や個人の好みで、一番最初にセッティングして構わない物です。
今回は舞台MAPがアイテム枠のMODな為、MAPライトは有りませんが、
これがあれば背景全体を照らす光に困りませんし、照明が行き届かなかった
部分を照らしたり出来るので有ればとても有り難いライトです。
基本的には、空を明るくしたいか暗くしたいか。或いは全体を万遍なく
照らしたいか、それとも意図して影を作りたいのかという視点で光の強さや
方向を決めるのがマップライトを使う際のコツでしょう。

⑥ 追加ライトで最終調整

追加ライトは本当に多芸多才なライト君です。何でも卒無くこなし、時には
メインやサブに出来ない芸当もやってのける優れものです。故にどう使うかも
その時その時違ったりしてしまい、こう使え!という指標はありません。
私などはライティングの最中にメインをこの追加ライトに切り替えて初めから
ライティングをやり直すことも結構あるぐらいです。
基本的には、例えばこの追加ライトのスポット1本で暗闇に浮かび上がる
キャラを演出できたり、或いはキャラの目力(めじから)が欲しい時の、
眼へのハイライトに使ったりも出来ます。また、当然2本(3本)のライト
ではカバーできなかった部分へのフォロー用に使う事も出来るのがこの追加
ライトです。個人的にはこのライトを使いこなせれば、写真の表現力が一段
アップする事間違いなしのライトだと感じております。

e0370811_06290493.jpg

今回はどうしても必要という程ではありませんでしたが、
折角なのでキャラの顔の陰影強調に追加ライトを使ってみました
特に必要無くても、色々と使って見るうちに色んな使い方を発見できる
面白いライトです


...という事で、完成写sh、あれ?
キャプ撮るの忘れてました(爆
いや冗談でも何でもなく、データも途中のしか残ってなかったですw
まぁ大した出来のSSでも無かったですし、続きから作り直して挙げるモチベも
もはやありませぬ。また別のちょっとマシなのが撮れたらここに追加しときまーす。

という事で纏めると
1.慣れるまではShortcutsHS起動前に良くSSを観察しよう
2.  〃   ライトは1つづつON・OFFして方向を調整しよう
3.追加ライトはどんどん使ってみて色んな使い方に慣れよう

という3点でした。
それでは皆様、良いハニセレライフをお過ごし下さい。

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Commented by Nocky at 2017-03-10 08:32 x
じっくり読ませて頂きました。
互いに記事を参照し合って無限ループになってそうですがw

マップを一度読み込んで非表示にしておくと、マップアイテムでもマップライトが使えるといつプロさんが言ってた気がします。
Commented by moriguchi01 at 2017-03-10 09:37
>Nockyさん
うおーーーっ、そんな凄い情報があったなんて!
これで時折マップライトが使えたり使えなかったりした理由が氷解しましたよ!
多分私が使えてた時って、気付かず撮影前にMAP選んだりしてたんですね。
有難う御座います。またNockyさんに助けて頂きました。
Commented by きにちみ at 2017-03-10 10:20 x
光ひとつで美醜が決まるのでSSに本腰を入れる前のライティングにはいつも苦労させられます。
エッジライトという言葉は初耳でした。
そういう役割もあったんですね~
今まではメインの逆行で暗くなってしまった側を照らすぐらいのものとしか考えていませんでした。

>マップアイテムでもマップライトが使える
あれ? 使えましたっけ?
デフォマップ読み込みで使えるようになるのは「テカリ調整」で、アイテムマップには反応しなかったような気が…
Commented by moriguchi01 at 2017-03-10 10:55
>きにちみさん
えっ?そうなんですか(混乱
夜勤シフトなので昼には寝ないといけないのですが、ちょっとこれから確かめてみます。
それからエッジライトはいついかなる時も必要という訳ではなくて、ポートレイトで
人物の顔の輪郭を綺麗に見せたい時や、記事の通りキャラが背景の色に溶け込んでしまう
ような場合に使うテクですね。

※確かめてみましたが、やっぱりダメみたいな気がする...。何だろう、マップライトが
使えるMODがあった気がしたのはアイテム枠とMAP枠を混同してたせいだったんでしょうか。
まぁ3本でも4本でも、ユーザーは使えるライトを駆使してSSを撮るだけの話ですけどね。
ともあれお二方とも情報有難う御座いました。また何か有ればどうぞコメント下さいませ!
Commented by Nocky at 2017-03-10 18:28 x
ごめんなさい。
勘違いしてました。
きにちみさんの言う通りです。

じゃあ、TKさんのmaplightアイテムはどうだろう、とさらに混乱させてみる。
Commented by moriguchi01 at 2017-03-10 19:34
>Nockyさん
大丈夫ですよー。勘違いなんて誰にでも有りますから。
私なんて現代に蘇ったうっかり八兵衛と知人に言われるぐらい、
いつも早とちりして失敗してる人間なんで...w
maplightアイテム?ナンデショウ、ソレハ。プラグインでしょうか。
というかTKさんてMODだけじゃなく何でも知ってて何でも作れますよね。
ヤマトの真田さんみたいな人です。
Commented by Nocky at 2017-03-10 22:02 x
大分まえですが、マップからライトを引っこ抜いてアイテム化してました。
試してみましたが、ShortcutsHSではコントロール出来ませんでした。
Commented by こんなモノ at 2017-03-11 01:47 x
ラティオさん、こんばんはー
こちらでは、初めまして!こんなモノです。

ShortcutsHSのライティングと言う事で、知識共有がてら書き込みをさせて頂きます。

まず、アイテムマップにマップライトが使えないのは、
基本的にスタジオアイテムにはレイヤの10番が割り当てられているからです。
これはアイテムマップでも例外ではなく、全てのオブジェクトに10番が割り当てられています。

で、マップライトはデフォ状態ではカリングマスクの10番がOFFになっていて、
レイヤの10番は照らさない設定になっています。

ShortcutsHSトップの下の方を見ると「Advanced Mode」という項目があると思います。
まず、ココをONにして下さい。
この状態でライトの設定を確認すると各標準ライトに
「カリングマスク」の設定項目が追加されているはずです。
はい、マップライトの「カリングマスク」の設定で10番をONに切り替えて下さい。
これでアイテムマップにマップライトの照明が当たる様になります。

ただし、注意事項なのですが、モデルも衣装もデフォの状態では
レイヤは10番が割り当てられているので、「カリングマスク」の設定で
10番をONにすると、その辺も一緒に照らされるようになります。

レイヤについてはObject操作で変更可能なのですが…
まあ、その辺りは、また、別の話ですかね?

最後に一つだけ、バニラの通常MAPは11番、または12番のレイヤが設定されています。
その辺を意識すれば、色々出来るかもしれません。
Commented by Nocky at 2017-03-11 10:33 x
こんなモノさん

と言うことは、マップアイテムのレイヤーを11か12にしてしまえばいいと言うことですかね?
Commented by moriguchi01 at 2017-03-11 12:59
あーアレね、知ってるよ。カリ、カリ..マスクね。
えっと何だっけか、お前は虎になるんだ!みたいな。
えっ?いやいやちゃんと知ってますって。
アレでしょ?何か、こー氷の上をヤカンみたいな石滑らして箒で掃くやつね。
ん?あぁえぇーと、うん、スイマセン分かりません。

※お二人の情報は今後の勉強課題とさせて頂きますね。ハート(得意の先送り
Commented by こんなモノ at 2017-03-11 14:42 x
>ラティオさん
一先ず、いつプロさんのブログを読み返すと良いかもしれませんw

>Nockyさん
そうですね、理想としてはそうです。
ただ、ShortcutsHS上でこの変更を行うのは、かなり手間が掛かります。
Object操作で膨大にあるオブジェクトを1個ずつ、変更して行かなければなりませんし、
変更結果を保存する事も出来ません。
なので私の場合は、衣装を含むモデル側のレイヤの方を変更しています。
(こっちの方が数が少ないので)

因みにバニラMAPではレイヤ11番が床、12番がその他に設定されている様です。
また、標準ライトのカリングマスクはデフォで以下の設定になっています。

メインライト→12番がOFF
サブライト→11、12番がOFF
マップライト→10、11、23番がOFF
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by moriguchi01 | 2017-03-10 07:21 | 撮影テクニック | Trackback | Comments(11)