5月18日 F系(5)[2/2] 画像合成方法解説
2017年 05月 18日
さて、本格的な二人の対決はまだこれから先ですが、その前に今回初めて
使ったGIMP2に拠る画像合成を始め、皆さんがF系のSSを撮影する際、
ちょっとお役に立ちそうな小技なども、ここで纏めてご紹介して置きましょう。
・実はそんなに難しくなかった画像合成
今回初めて試した画像合成。これは卵(TKG)さんのGIMP2講座に触発されて、
ちょっと前から自分でもSS撮影の合間に、ネットで初心者にも分かりやすい
画像合成の資料を探したりしていた結果です。
と言っても私にでも出来るような初歩的な加工ですから、複雑なコラージュ
という事では無く、単純に2枚のSSを重ねるだけの加工です。こんな簡単な
加工でも、使いどころに拠ってはとても良い演出効果が生み出せると思います。
材料にした2枚の画像と、今回実際に合成・使用した画像
では実際に加工の順序を再現してみましょう。やってみると驚くほど簡単です。
恐らく慣れれば加工そのものに掛かる時間は2~3分ほどで完了出来るように
なると思います。後述しますが、難しいのは各画像を掛け合わせる比率の調整
だけです。
①GIMP2を開き、1枚目の画像を開きます。
②すると画面右側に「不透明度」というウィンドウが現れますので、その数値を
調整して、この画像をどの程度半透明にするか設定します。1枚目の画像は全体に
暗めという事で、ここでは60%まで透明化させています。こうした透過加工を
施すと、GIMP2では自動的に元画像に格子模様が追加されます。
ここまでで1枚目の加工は一旦終了です。
※もしも「不透明度」というウィンドウが現れない場合は、まず画像を開いた後、
画面上部にあるメニューから「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」と
進み、「レイヤー」をクリックする事で現れると思います。
③次に合成に使用する2枚目の画像を開きます。
但し、ここでは「レイヤーとして開く」から選択して画像を呼び出して下さい。
④呼び出した2枚目も、1枚目と全く同じ手順で半透明化させます。ですが2枚目は
既にレイヤーとして開いているので、透明化の比率と同期して下側にある1枚目の
画像が自動的に浮かび上がって来てくれます。
ここで実際の画像を見ながら、2枚目をどれくらい半透明化するかを目で見て
調節します。上の例では2枚目は1枚目と比べてかなり明るいので、30%ぐらい
まで半透明化させてみました。
⑤これで合成は終わりです。後は任意の方法で各自画像を保存して終了です。
2枚の画像を重ね合わせるからと言って、必ずしも半透明化率を合計100%に
揃える必要もないようですので、各画像の半透明化の度合いは、ユーザー側が
自由に設定して構いません。
こちらは合成の応用例。漫画やアニメで良く見るあのイメージ映像もこの通り簡単に。
こういった場合、イメージされる側(実体で無い方)のキャラに予めブルームやブラー
を強めに掛けて置いてから。反対に実体側のキャラは合成時に明るさが減少する事を
考慮してやや明るめのライティングで撮影してから合成するのが良いようです。
・体を透けさせられるなら服だって?
さて、合成の説明で使用した上の画像。ご覧頂ければもう一つ見慣れない効果を
使っていますね。そうです、本来黒い色をしているアーマーが透けて写っています。
アーマーが黒いままだと、背中に光る竜の紋章が良く見えないという理由で、
「いっそこの場面だけはアーマー脱がそうか?」などと考えていた時に、ふと思い
付きで試して見たら偶々上手く行ったに過ぎませんがw
これはもう拙ブログを御愛読下さっている方々なら、どういう仕組みか凡そ察しが
付くと思います。
はい、ご明察。これ単なる「なんちゃって光学迷彩」の応用に過ぎません。
肌をシェーダーで半透明化出来るなら、衣服だって出来るんじゃないの?という
単純な発想です。ただ実際にどのシェーダーを当てはめれば衣服が透けるのかは、
相変わらず私にも良く分かっていません。ですので、もし皆さんがキャラの衣服を
透けさせたい時には、その衣服に対応する物をShortcutsHS(もちろんPでも可)の
Object操作から選び出し、そこからシェーダー操作で色々と試してみて下さい。
・魔法陣も後加工できます
ファンタジー系のSSでは欠かせない魔法の表現。ただ、現状魔法陣のエフェクトを
作って下さっているモッダーさんは恐らくGILさんのみ。バリエーションは8種類も
あって、これを複数、或いは別のエフェクトと組み合わせる事に拠って、かなり色々
な魔法陣を作れると思います。
ただハニスタの魔法陣だと、どうしても場面に拠って透過シェーダー絡みの問題が
出てくる場合もあります。
画面下側、分かりずらいですが水面エフェクトと重なる部分だけ魔法陣が消えてしまっています
スタジオMODほど手軽に使える訳ではありませんが、実はGIMP2のブラシにも
魔法陣専用の物が存在しています。
これは単に青い画面に適当に書いただけですが、これに加えてボカしなどそれ相応の特殊効果を
併用してやれば、カッコいい魔法陣も後加工で作り出せるハズです
場面に拠ってどうしてもエフェクトの魔法陣では都合が悪い場合や、
余り他人が使っていない魔法陣を登場させたいような時には、これらブラシに拠る
加工を用いた物を使って見るのも良いのではないでしょうか。
※今回例として使用した魔法陣ブラシはこちらからDL可能です。
・それっぽい文字で呪文を詠唱させてみる
ファンタジー&魔法と来れば、次にやってみたいのは呪文の詠唱です。
この場合、それらしくてカッコ良く聞こえる日本語の呪文を考え出せれば
それが一番なのですが、生憎そういう文才に恵まれている方はそう多くは居ない
と思います。そういう場合は、いっそ一般人には解読不明な文字の羅列で、
それらしく見せてしまう方法があります。
今回私が使ったのは、ネットで拾った「アトランティック言語」なるフォントです
この辺もネットで色々と検索すれば、一般人に解読不能な呪文っぽいフォントは
たくさん見つかりますので、興味のある方はその辺ご自分でシックリ来るフォント
を探して導入してみるのも良いかと思います。
※今回使用したフォントはこちらのサイトからDLさせて頂きました。
では最後に、今回の自選ベストショットです。
勿論今日は色んな新しい加工や表現にチャレンジしたこの1枚です。
銀髪ハーフエルフとお喋り始末屋、両者の戦いは途中ライバルの過去話も
交えながら、この先2回に渡って続ける予定です。どうぞお楽しみに。
それでは皆様、良いハニセレライフを。
使ったGIMP2に拠る画像合成を始め、皆さんがF系のSSを撮影する際、
ちょっとお役に立ちそうな小技なども、ここで纏めてご紹介して置きましょう。
・実はそんなに難しくなかった画像合成
今回初めて試した画像合成。これは卵(TKG)さんのGIMP2講座に触発されて、
ちょっと前から自分でもSS撮影の合間に、ネットで初心者にも分かりやすい
画像合成の資料を探したりしていた結果です。
と言っても私にでも出来るような初歩的な加工ですから、複雑なコラージュ
という事では無く、単純に2枚のSSを重ねるだけの加工です。こんな簡単な
加工でも、使いどころに拠ってはとても良い演出効果が生み出せると思います。
材料にした2枚の画像と、今回実際に合成・使用した画像
では実際に加工の順序を再現してみましょう。やってみると驚くほど簡単です。
恐らく慣れれば加工そのものに掛かる時間は2~3分ほどで完了出来るように
なると思います。後述しますが、難しいのは各画像を掛け合わせる比率の調整
だけです。
①GIMP2を開き、1枚目の画像を開きます。
②すると画面右側に「不透明度」というウィンドウが現れますので、その数値を
調整して、この画像をどの程度半透明にするか設定します。1枚目の画像は全体に
暗めという事で、ここでは60%まで透明化させています。こうした透過加工を
施すと、GIMP2では自動的に元画像に格子模様が追加されます。
ここまでで1枚目の加工は一旦終了です。
※もしも「不透明度」というウィンドウが現れない場合は、まず画像を開いた後、
画面上部にあるメニューから「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」と
進み、「レイヤー」をクリックする事で現れると思います。
③次に合成に使用する2枚目の画像を開きます。
但し、ここでは「レイヤーとして開く」から選択して画像を呼び出して下さい。
④呼び出した2枚目も、1枚目と全く同じ手順で半透明化させます。ですが2枚目は
既にレイヤーとして開いているので、透明化の比率と同期して下側にある1枚目の
画像が自動的に浮かび上がって来てくれます。
ここで実際の画像を見ながら、2枚目をどれくらい半透明化するかを目で見て
調節します。上の例では2枚目は1枚目と比べてかなり明るいので、30%ぐらい
まで半透明化させてみました。
⑤これで合成は終わりです。後は任意の方法で各自画像を保存して終了です。
2枚の画像を重ね合わせるからと言って、必ずしも半透明化率を合計100%に
揃える必要もないようですので、各画像の半透明化の度合いは、ユーザー側が
自由に設定して構いません。
こちらは合成の応用例。漫画やアニメで良く見るあのイメージ映像もこの通り簡単に。
こういった場合、イメージされる側(実体で無い方)のキャラに予めブルームやブラー
を強めに掛けて置いてから。反対に実体側のキャラは合成時に明るさが減少する事を
考慮してやや明るめのライティングで撮影してから合成するのが良いようです。
・体を透けさせられるなら服だって?
さて、合成の説明で使用した上の画像。ご覧頂ければもう一つ見慣れない効果を
使っていますね。そうです、本来黒い色をしているアーマーが透けて写っています。
アーマーが黒いままだと、背中に光る竜の紋章が良く見えないという理由で、
「いっそこの場面だけはアーマー脱がそうか?」などと考えていた時に、ふと思い
付きで試して見たら偶々上手く行ったに過ぎませんがw
これはもう拙ブログを御愛読下さっている方々なら、どういう仕組みか凡そ察しが
付くと思います。
はい、ご明察。これ単なる「なんちゃって光学迷彩」の応用に過ぎません。
肌をシェーダーで半透明化出来るなら、衣服だって出来るんじゃないの?という
単純な発想です。ただ実際にどのシェーダーを当てはめれば衣服が透けるのかは、
相変わらず私にも良く分かっていません。ですので、もし皆さんがキャラの衣服を
透けさせたい時には、その衣服に対応する物をShortcutsHS(もちろんPでも可)の
Object操作から選び出し、そこからシェーダー操作で色々と試してみて下さい。
・魔法陣も後加工できます
ファンタジー系のSSでは欠かせない魔法の表現。ただ、現状魔法陣のエフェクトを
作って下さっているモッダーさんは恐らくGILさんのみ。バリエーションは8種類も
あって、これを複数、或いは別のエフェクトと組み合わせる事に拠って、かなり色々
な魔法陣を作れると思います。
ただハニスタの魔法陣だと、どうしても場面に拠って透過シェーダー絡みの問題が
出てくる場合もあります。
画面下側、分かりずらいですが水面エフェクトと重なる部分だけ魔法陣が消えてしまっています
スタジオMODほど手軽に使える訳ではありませんが、実はGIMP2のブラシにも
魔法陣専用の物が存在しています。
これは単に青い画面に適当に書いただけですが、これに加えてボカしなどそれ相応の特殊効果を
併用してやれば、カッコいい魔法陣も後加工で作り出せるハズです
場面に拠ってどうしてもエフェクトの魔法陣では都合が悪い場合や、
余り他人が使っていない魔法陣を登場させたいような時には、これらブラシに拠る
加工を用いた物を使って見るのも良いのではないでしょうか。
※今回例として使用した魔法陣ブラシはこちらからDL可能です。
・それっぽい文字で呪文を詠唱させてみる
ファンタジー&魔法と来れば、次にやってみたいのは呪文の詠唱です。
この場合、それらしくてカッコ良く聞こえる日本語の呪文を考え出せれば
それが一番なのですが、生憎そういう文才に恵まれている方はそう多くは居ない
と思います。そういう場合は、いっそ一般人には解読不明な文字の羅列で、
それらしく見せてしまう方法があります。
今回私が使ったのは、ネットで拾った「アトランティック言語」なるフォントです
この辺もネットで色々と検索すれば、一般人に解読不能な呪文っぽいフォントは
たくさん見つかりますので、興味のある方はその辺ご自分でシックリ来るフォント
を探して導入してみるのも良いかと思います。
※今回使用したフォントはこちらのサイトからDLさせて頂きました。
では最後に、今回の自選ベストショットです。
勿論今日は色んな新しい加工や表現にチャレンジしたこの1枚です。
銀髪ハーフエルフとお喋り始末屋、両者の戦いは途中ライバルの過去話も
交えながら、この先2回に渡って続ける予定です。どうぞお楽しみに。
それでは皆様、良いハニセレライフを。
by moriguchi01
| 2017-05-18 23:27
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