5月23日 F系(6)他無し
2017年 05月 23日
皆さん、今晩は!
自分でも何をどう弄ったか覚えてないのですが、昨晩撮影中から突然NEOで
ggmodが上手く働かなくなってしまいました。今回の撮影の9割は、ShortcutsHS
で表情の調整がやり易い旧スタでの撮影でしたが、最後の場面で敵が地面に
座り込む所だけはNEOのポーズを元にしていた為、急遽旧スタで同じ場面を
撮り直しになりました(泣
ggmodが機能しないと、この先NEOでのF系撮影に支障を来します。少なくとも
このシリーズ中は急に衣装を変えたり出来ませんので、何とか対処法が見つかれば
良いのですが...まぁ何とかなるでしょうw
それでは本編です。少々長いですが、戦闘シーンは勢いも必要ですので、余り分割
したくありません。一気に紹介してしまいたいと思います。
(あ゛~、叫び過ぎて喉痛てぇ)
(チクショウ、だから訳の分からねぇ奴と組むのは嫌だと言ったんだ。
しかも何だ、竜の呪いだと!?そんな話、依頼の時にはこれっぽっちも
聞いてねぇつーの!)
(噂じゃ何度も耳にしてきたが、呪い持ちを相手にするのはアタシだってこれが
初めてだ。何でも怒らせりゃ街一つ丸ごとぶっ飛ばすのだって平気でやるっつー
じゃねぇか。そんな危ねぇ奴、まともに相手にする馬鹿がどこに居るってんだ。)
(だが待てよ。
アイツ、これまで噂に聞いて来た物騒な呪い持ち連中よりは弱そうじゃね?
確かにまともにやり合って勝てる相手じゃねぇとしても、隙を付いて一発
ブチ込むぐらいの事なら出来そうじゃねぇか。)
(そうさ、奴らだって元は人間。隙が無ければ作ればいい。
まずはここから逃げ出す事が先決だが、あわ良くアイツを始末出来りゃあ、
この先嫌でもアタシの名前に箔が付く。刺客稼業も左うちわに違いねぇ。)
(そうと決まればビビんじゃねぇ。
確かにピンチだが、こりゃ千載一遇のチャンスでもあるんだ。)
おぉーっ!
(いっちょ、やったるでぇ~っ!!)
(オークの足をへし折った事もある渾身の一撃で、
構えたその盾ごとふっ飛ばしてやらぁ!)
うるぉあぁぁ!!
(って、アレ?おっかしーなぁ、吹っ飛ぶどころか1ミリも動いて無い感じなんすけど。)
(いや、待て待て。そ、想定内だよ。慌てんな、まだ次の手がある。
さっき叫びながらコッソリ仕込んでおいた、象でも5分であの世逝きの
毒針。...この位置なら、デカイ盾のせいで奴からは完全に死角。)
(外からダメなら、中から殺すって手もあるんだよ!)
...ふむ。指輪に仕込んだ毒針か。
えっ?
考えたな。先程叫びながら足元でゴソゴソしていたのはこれであったか。
わざわざ朝星棒を左構えで振って来たのも、次の一手の際、こうして相手の
死角を利用する為か。
へっ!?
そこいらに有るような普通の盾を、わざわざ魔法で召喚する訳もあるまい?
貴様からは普通の盾に見えるが、こちらからは透けて見えるようになっている。
なんだと!?
ほれ、こんな風に、両方から透けさせる事も出来る。
...むっ、ぐぅ!!
因みに、竜呪(りゅうしゅ)を受けた者に普通の毒は効かぬぞ?
毒で殺したければ、竜を殺せる程の猛毒を用意せねば無理だ。
...それ、どこで買ったんだ?
売り物ではない。
戦ってる間ずっと透けてるのか?
盾越しに相手を見ようと念を込めている間だけだ。盾越しに相手が見えるのは
確かに便利なのだが、かと言ってずっと透けていると、いざ身を守る時に
盾の大きさが分かりずらくて不便なのでな。
ふ~ん。
どうした?
あ~、いやいや分かった。お前さんがそう言うんなら毒も効かねぇんだろう。
無駄な事はしたくねぇ。止めだ、止めだ。(あ、ホントだ。盾の色が戻った。)
そうか。
(...つまり、今なら奴からアタシの手元は見えてねぇってこった)カチッ!
プシュ~ッ!
むっ!?
(しめたっ!初めて隙が出来た。つか、コイツ戦ってる最中は微塵も隙を見せねぇ
クセに、こっちが構えを解いて喋り出したら途端に隙だらけになったぞ?)
(まぁ何でも良いや。毒でもねぇし、煙幕という程長くも持たねぇ只の奇術みたいな
代物だが、相手に一瞬でも隙を作れりゃそれで良いってもんよ。
...ヨシッ、後はとにかく全速力で逃げる!)
ブオンッ!
う、うわあぁ、何だぁ!?
待て。
チックショー、どうあっても逃がさねぇつもりか!?
殺す気になりゃいつでも殺せるからって、さっきから余裕ブッこきやがって
気に食わねぇ!こうなりゃヤケだ、どっからでも掛かって来いやっ!!
(こうなりゃ打ち合いの隙を付くしか逃げ道はねぇぞ...)
いや待て、違...。
.......。
ひゅんっ
貴様の行動は面白いと思ったのでな。当初の要件以外にも少し話してみたくなった。
は、話?アタシは別にアンタと話す事なんて...
お前の行動原理が面白い。これまで命を狙われた事は数え切れぬが、襲ってくる者
の殆どが自分の力に過信を抱き、ただ闇雲に襲って来る輩が多かったのでな。
(...コイツ、他人の話聞かないタイプだ)
だが貴様は違う。
最初の一撃の時まではまだ攻撃に未練があったようだが、その後は彼我の力量差を
正確に見抜き、最初からこの場を生きて乗り切る事ただ一点に焦点を定めている。
あの煙、隠し道具も、万一の時に危機から逃れ生き延びる事を目的とした物だろうが、
普段からそういう物を持ち歩く刺客というのも珍しくはある。
へんっ!だからどうだって?アタシを臆病者だと言いたいのかい!?
違う、感心しておるのだ。己の生も死も運任せとばかりに後先考えず襲ってくる
無法者と違い、貴様には生き延びる事への執念や執着を感じる。
...そりゃ当たり前だろう。死んで花実が何とやらだよ。この商売、見栄やハッタリ
抜きじゃやってけないから誰にも口にした事は無いけど、アタシは自分を弱いと
思った事も無い替わりに、自分が最強だと思った事も無いね。そもそもこの毒針だって、
いよいよヤバイって時の自決用でもあるのさ。...これでも一応女なんでね。
なるほどな。
それで!?
いや何、襲い掛かって来る者が皆、お前たちの様に殺し殺される事に覚悟の有る
者とは限らぬのでな。...以前には、野党に家族を人質に取られた村の男たちが
集団で私を襲って来た事もある。だがそういう者たちを簡単に斬って捨てるのは、
流石に抵抗もあるだろう。違うか?
そりゃあ...。
(今度は急に自分語り始めたぞ?何が言いたいのかサッパリ分からねぇ。)
今後そういう者たちに襲われた時、お前の様な小道具がもし有れば、相手を殺さず
無力化出来る良い手段となる。毒針も毒ではなく痺れ薬か眠り薬に変えれば十分に
使える道具となろう。
(だが今奴は盾を消し、剣を地面に突き刺し手放している。どうあがいてもコイツに
勝てそうにないのは確信したが、隙を付いて逃げ延びるなら今が最後のチャンスかも
知れん...)
そこで、ちとお前に頼...
(どっちにしろテメェが言いたい事を言い、聞きたい事を聞いたら、
アタシを殺すつもりなんだろう?アタシは自分の手に戦う武器がある限り
生き延びる事を諦めないよ!)
せぃやっ!
(ブンブン振り回していてはコイツのスピードに追い付けない。
威力なんてどうでも良い、真っすぐ最速で突く!盾を持っていない以上、
コイツは必ず左右どちらかに身をかわして避けようとする。
...その隙を付いて、もう一回だけ使える煙幕撒いて逃げる!)
うっひゃ~っ!!
早いな、ちょっと驚いたぞ。
(...だがやはり武器が手にある内は大人しく話は聞いてくれぬか。)
ふんっ!
ひゃっ!
ハ、ハハッ...分かった、観念しよう。煮るなり焼くなり好きにすればいい。
別に煮るつもりも焼くつもりも無いぞ。
(只の比喩だろうがよっ!...何か調子狂うなぁコイツ)
(しかし、片手一振りで朝星棒をあそこまで...間違いなくバケモンだぜ)
良いのか?まだ目の前に武器はあるのだぞ?
へっ、どうせアタシが剣を持ってアンタが両目を瞑っていたとしても
到底勝てそうにもないね。そもそも魔法の掛かった他人の剣なぞ、危なっかしくて
持つ気にもならん。
そうか、それは助かる。実は貴様がどうあっても抵抗を諦めてくれぬ場合も
考えて、私以外の者が剣に触れると、暫く痺れて動けぬ様になるまじないを
掛けてあったのだ。
ふん、どうせそんなこったろうとは思ったよ。
...で、どうすりゃ良いんだい?どうやらアンタ、襲われた意趣返しにアタシを
なぶり殺しにするつもりも無い様だけど?
その点は心配要らぬ。貴様は正当な仕事として請け負っただけの事。
しかもその様子では、私が竜呪持ちである事も知らされていなかったのであろう?
何だい、竜呪持ちってのはエラく寛容なんだな。
いや、別にそういう訳ではない。お前に仕事を依頼した者が誰なのか?なのだが、
実は凡そ察しが付いている。...奴には既に前回警告して置いたのだがな。その私の
警告を無視した落とし前については、この後キッチリ付けさせて貰うとしよう。
ふぅん。で、アタシは何を?
貴様には1つ、身命を賭して約束して貰う事がある。
...いや、今回はそれ以外にも1つ、合計2つ聞いて貰う事がある。
─ 次回、今シリーズ・エピローグ編に続きます
─── ─ ───
前回よりかなり積極的にGIMP2に拠る後加工を多用し始めましたが、まだまだ
自分が思うような効果が出せません。特に画像合成では、どうしてもキャラが
半透明になってしまいます。
画像加工に詳しい方が観ると、何とも稚拙な加工をしているものだと失笑を買う
かも知れませんが、これも上達の為のプラクティスだと広い心でご理解下さい。
また、画像と画像の繋がりというか、コマ割りと言いますか、その辺が全然下手
なので、キャラにセリフでその辺のフォローをさせざるを得なくなってしまいます。
その辺り、ずっと以前から物語を撮って来られたきにちみさんは流石で、いつも
説明的なセリフは最小限で、上手くシーンを展開されて行きます。
やはりこういう所でも、昨日今日物語を撮り始めたばかりの者にはおいそれと
真似が出来ない一日の長があるんだなぁと改めて感じました。
さて、今日の自選ベスト・ショットは、乳首女が最後のチャンスと攻撃に移った
シーン、というかポーズですね。
今更ですが、乳首さんは主人公のケタ外れの強さを読者さんに知らしめる為の
完全なる“当て馬”役です。三国志をご存知の方はお分かりかも知れませんが、
今日のシーンのオマージュは、諸葛孔明の七禽七縦の逸話です。
道化役を演じつつも、単なる下っ端やられ役でないという所が、読んで頂いた
皆さんに少しでも伝われば良いのですが。
今回はその頑張り(?)に敬意を表して、壁紙風で2種類をアップしました。
実際には右手の肘はもっと下を向くと思いますが、その辺は見た目のカッコ良さ
を重視してポージングさせています。
次回の更新は3日後ぐらいを予定していますが、実は先週から実母の腰の具合が
思わしくないせいで毎日病院への送り迎えや家事の手伝いなどがあり、今まで程
ゆっくりとパソコンに向かう時間が取れません。それでも頑張ってみますけど、
もし遅れたらゴメンなさいです。
それでは皆様、良いハニセレライフを。
自分でも何をどう弄ったか覚えてないのですが、昨晩撮影中から突然NEOで
ggmodが上手く働かなくなってしまいました。今回の撮影の9割は、ShortcutsHS
で表情の調整がやり易い旧スタでの撮影でしたが、最後の場面で敵が地面に
座り込む所だけはNEOのポーズを元にしていた為、急遽旧スタで同じ場面を
撮り直しになりました(泣
ggmodが機能しないと、この先NEOでのF系撮影に支障を来します。少なくとも
このシリーズ中は急に衣装を変えたり出来ませんので、何とか対処法が見つかれば
良いのですが...まぁ何とかなるでしょうw
それでは本編です。少々長いですが、戦闘シーンは勢いも必要ですので、余り分割
したくありません。一気に紹介してしまいたいと思います。
(あ゛~、叫び過ぎて喉痛てぇ)
(チクショウ、だから訳の分からねぇ奴と組むのは嫌だと言ったんだ。
しかも何だ、竜の呪いだと!?そんな話、依頼の時にはこれっぽっちも
聞いてねぇつーの!)
(噂じゃ何度も耳にしてきたが、呪い持ちを相手にするのはアタシだってこれが
初めてだ。何でも怒らせりゃ街一つ丸ごとぶっ飛ばすのだって平気でやるっつー
じゃねぇか。そんな危ねぇ奴、まともに相手にする馬鹿がどこに居るってんだ。)
(だが待てよ。
アイツ、これまで噂に聞いて来た物騒な呪い持ち連中よりは弱そうじゃね?
確かにまともにやり合って勝てる相手じゃねぇとしても、隙を付いて一発
ブチ込むぐらいの事なら出来そうじゃねぇか。)
(そうさ、奴らだって元は人間。隙が無ければ作ればいい。
まずはここから逃げ出す事が先決だが、あわ良くアイツを始末出来りゃあ、
この先嫌でもアタシの名前に箔が付く。刺客稼業も左うちわに違いねぇ。)
(そうと決まればビビんじゃねぇ。
確かにピンチだが、こりゃ千載一遇のチャンスでもあるんだ。)
おぉーっ!
(いっちょ、やったるでぇ~っ!!)
(オークの足をへし折った事もある渾身の一撃で、
構えたその盾ごとふっ飛ばしてやらぁ!)
うるぉあぁぁ!!
(って、アレ?おっかしーなぁ、吹っ飛ぶどころか1ミリも動いて無い感じなんすけど。)
(いや、待て待て。そ、想定内だよ。慌てんな、まだ次の手がある。
さっき叫びながらコッソリ仕込んでおいた、象でも5分であの世逝きの
毒針。...この位置なら、デカイ盾のせいで奴からは完全に死角。)
(外からダメなら、中から殺すって手もあるんだよ!)
...ふむ。指輪に仕込んだ毒針か。
えっ?
考えたな。先程叫びながら足元でゴソゴソしていたのはこれであったか。
わざわざ朝星棒を左構えで振って来たのも、次の一手の際、こうして相手の
死角を利用する為か。
へっ!?
そこいらに有るような普通の盾を、わざわざ魔法で召喚する訳もあるまい?
貴様からは普通の盾に見えるが、こちらからは透けて見えるようになっている。
なんだと!?
ほれ、こんな風に、両方から透けさせる事も出来る。
...むっ、ぐぅ!!
因みに、竜呪(りゅうしゅ)を受けた者に普通の毒は効かぬぞ?
毒で殺したければ、竜を殺せる程の猛毒を用意せねば無理だ。
...それ、どこで買ったんだ?
売り物ではない。
戦ってる間ずっと透けてるのか?
盾越しに相手を見ようと念を込めている間だけだ。盾越しに相手が見えるのは
確かに便利なのだが、かと言ってずっと透けていると、いざ身を守る時に
盾の大きさが分かりずらくて不便なのでな。
ふ~ん。
どうした?
あ~、いやいや分かった。お前さんがそう言うんなら毒も効かねぇんだろう。
無駄な事はしたくねぇ。止めだ、止めだ。(あ、ホントだ。盾の色が戻った。)
そうか。
(...つまり、今なら奴からアタシの手元は見えてねぇってこった)カチッ!
プシュ~ッ!
むっ!?
(しめたっ!初めて隙が出来た。つか、コイツ戦ってる最中は微塵も隙を見せねぇ
クセに、こっちが構えを解いて喋り出したら途端に隙だらけになったぞ?)
(まぁ何でも良いや。毒でもねぇし、煙幕という程長くも持たねぇ只の奇術みたいな
代物だが、相手に一瞬でも隙を作れりゃそれで良いってもんよ。
...ヨシッ、後はとにかく全速力で逃げる!)
ブオンッ!
う、うわあぁ、何だぁ!?
待て。
チックショー、どうあっても逃がさねぇつもりか!?
殺す気になりゃいつでも殺せるからって、さっきから余裕ブッこきやがって
気に食わねぇ!こうなりゃヤケだ、どっからでも掛かって来いやっ!!
(こうなりゃ打ち合いの隙を付くしか逃げ道はねぇぞ...)
いや待て、違...。
.......。
ひゅんっ
貴様の行動は面白いと思ったのでな。当初の要件以外にも少し話してみたくなった。
は、話?アタシは別にアンタと話す事なんて...
お前の行動原理が面白い。これまで命を狙われた事は数え切れぬが、襲ってくる者
の殆どが自分の力に過信を抱き、ただ闇雲に襲って来る輩が多かったのでな。
(...コイツ、他人の話聞かないタイプだ)
だが貴様は違う。
最初の一撃の時まではまだ攻撃に未練があったようだが、その後は彼我の力量差を
正確に見抜き、最初からこの場を生きて乗り切る事ただ一点に焦点を定めている。
あの煙、隠し道具も、万一の時に危機から逃れ生き延びる事を目的とした物だろうが、
普段からそういう物を持ち歩く刺客というのも珍しくはある。
へんっ!だからどうだって?アタシを臆病者だと言いたいのかい!?
違う、感心しておるのだ。己の生も死も運任せとばかりに後先考えず襲ってくる
無法者と違い、貴様には生き延びる事への執念や執着を感じる。
...そりゃ当たり前だろう。死んで花実が何とやらだよ。この商売、見栄やハッタリ
抜きじゃやってけないから誰にも口にした事は無いけど、アタシは自分を弱いと
思った事も無い替わりに、自分が最強だと思った事も無いね。そもそもこの毒針だって、
いよいよヤバイって時の自決用でもあるのさ。...これでも一応女なんでね。
なるほどな。
それで!?
いや何、襲い掛かって来る者が皆、お前たちの様に殺し殺される事に覚悟の有る
者とは限らぬのでな。...以前には、野党に家族を人質に取られた村の男たちが
集団で私を襲って来た事もある。だがそういう者たちを簡単に斬って捨てるのは、
流石に抵抗もあるだろう。違うか?
そりゃあ...。
(今度は急に自分語り始めたぞ?何が言いたいのかサッパリ分からねぇ。)
今後そういう者たちに襲われた時、お前の様な小道具がもし有れば、相手を殺さず
無力化出来る良い手段となる。毒針も毒ではなく痺れ薬か眠り薬に変えれば十分に
使える道具となろう。
(だが今奴は盾を消し、剣を地面に突き刺し手放している。どうあがいてもコイツに
勝てそうにないのは確信したが、隙を付いて逃げ延びるなら今が最後のチャンスかも
知れん...)
そこで、ちとお前に頼...
(どっちにしろテメェが言いたい事を言い、聞きたい事を聞いたら、
アタシを殺すつもりなんだろう?アタシは自分の手に戦う武器がある限り
生き延びる事を諦めないよ!)
せぃやっ!
(ブンブン振り回していてはコイツのスピードに追い付けない。
威力なんてどうでも良い、真っすぐ最速で突く!盾を持っていない以上、
コイツは必ず左右どちらかに身をかわして避けようとする。
...その隙を付いて、もう一回だけ使える煙幕撒いて逃げる!)
うっひゃ~っ!!
早いな、ちょっと驚いたぞ。
(...だがやはり武器が手にある内は大人しく話は聞いてくれぬか。)
ふんっ!
ひゃっ!
ハ、ハハッ...分かった、観念しよう。煮るなり焼くなり好きにすればいい。
別に煮るつもりも焼くつもりも無いぞ。
(只の比喩だろうがよっ!...何か調子狂うなぁコイツ)
(しかし、片手一振りで朝星棒をあそこまで...間違いなくバケモンだぜ)
良いのか?まだ目の前に武器はあるのだぞ?
へっ、どうせアタシが剣を持ってアンタが両目を瞑っていたとしても
到底勝てそうにもないね。そもそも魔法の掛かった他人の剣なぞ、危なっかしくて
持つ気にもならん。
そうか、それは助かる。実は貴様がどうあっても抵抗を諦めてくれぬ場合も
考えて、私以外の者が剣に触れると、暫く痺れて動けぬ様になるまじないを
掛けてあったのだ。
ふん、どうせそんなこったろうとは思ったよ。
...で、どうすりゃ良いんだい?どうやらアンタ、襲われた意趣返しにアタシを
なぶり殺しにするつもりも無い様だけど?
その点は心配要らぬ。貴様は正当な仕事として請け負っただけの事。
しかもその様子では、私が竜呪持ちである事も知らされていなかったのであろう?
何だい、竜呪持ちってのはエラく寛容なんだな。
いや、別にそういう訳ではない。お前に仕事を依頼した者が誰なのか?なのだが、
実は凡そ察しが付いている。...奴には既に前回警告して置いたのだがな。その私の
警告を無視した落とし前については、この後キッチリ付けさせて貰うとしよう。
ふぅん。で、アタシは何を?
貴様には1つ、身命を賭して約束して貰う事がある。
...いや、今回はそれ以外にも1つ、合計2つ聞いて貰う事がある。
─ 次回、今シリーズ・エピローグ編に続きます
─── ─ ───
前回よりかなり積極的にGIMP2に拠る後加工を多用し始めましたが、まだまだ
自分が思うような効果が出せません。特に画像合成では、どうしてもキャラが
半透明になってしまいます。
画像加工に詳しい方が観ると、何とも稚拙な加工をしているものだと失笑を買う
かも知れませんが、これも上達の為のプラクティスだと広い心でご理解下さい。
また、画像と画像の繋がりというか、コマ割りと言いますか、その辺が全然下手
なので、キャラにセリフでその辺のフォローをさせざるを得なくなってしまいます。
その辺り、ずっと以前から物語を撮って来られたきにちみさんは流石で、いつも
説明的なセリフは最小限で、上手くシーンを展開されて行きます。
やはりこういう所でも、昨日今日物語を撮り始めたばかりの者にはおいそれと
真似が出来ない一日の長があるんだなぁと改めて感じました。
さて、今日の自選ベスト・ショットは、乳首女が最後のチャンスと攻撃に移った
シーン、というかポーズですね。
今更ですが、乳首さんは主人公のケタ外れの強さを読者さんに知らしめる為の
完全なる“当て馬”役です。三国志をご存知の方はお分かりかも知れませんが、
今日のシーンのオマージュは、諸葛孔明の七禽七縦の逸話です。
道化役を演じつつも、単なる下っ端やられ役でないという所が、読んで頂いた
皆さんに少しでも伝われば良いのですが。
今回はその頑張り(?)に敬意を表して、壁紙風で2種類をアップしました。
実際には右手の肘はもっと下を向くと思いますが、その辺は見た目のカッコ良さ
を重視してポージングさせています。
次回の更新は3日後ぐらいを予定していますが、実は先週から実母の腰の具合が
思わしくないせいで毎日病院への送り迎えや家事の手伝いなどがあり、今まで程
ゆっくりとパソコンに向かう時間が取れません。それでも頑張ってみますけど、
もし遅れたらゴメンなさいです。
それでは皆様、良いハニセレライフを。
by moriguchi01
| 2017-05-23 19:03
| SS公開