雨宮氏制作「和傘」
2017年 02月 03日
新カテゴリー「お気に入りMOD紹介」です。
内容は自分が気に入ったよそ様の作られたMODを褒め称えつつ、そのMODを
どうSS作りに活かすか考える...みたいなカテだと思って下さい。
現実の撮影でも、小道具というのは写真にとって非常に重要なファクターですが、
ハニスタではある意味現実よりももっと重要な部分であるかも知れません。
実際、私も自分が作ったモデルを眺めながらあれこれと撮影シーンを想像する時、
「あぁ、この娘であのシーンを撮りたいけど、あの小道具が無いからなぁ」などと
言う理由から、そのシーンの撮影を諦める事がしょっちゅうあります。
公式が用意してくれている撮影用の小道具など、そもそも大した種類は無いので、
その不足を補い、ユーザーの希望を叶える小道具を世に生み出して下さるモッダー
さん達は、私のように自分でMODを作れない者からすれば、まさに
こんな感じ。
モッダーさんと非モッダーの一般プレイヤーとの関係は、例えるならば親鳥と
その親鳥が運んで来てくれる餌を巣の中で大きな口を開けて待っている雛鳥の
ようなものです。雛鳥が大きな口を開ける替わりに、我々は日々せっせと
関連スレを巡回しては「何か無いか?」と探して回る訳です。
ですが同時にまた、自分が非モッダーである事を必要以上に卑下する必要もないと
思います。自分がもしモッダーの立場ならば、自分が苦労苦心して作ったMODが
他のユーザーさん達に喜んで使って貰っている写真を目にするのは、きっと嬉しい
事だと思います。折に触れ感謝の気持ちを言葉で示す事も大切ですが、私たちが
モッダーさん達に出来る一番簡単な恩返しは、作って頂いたMODを使って
自分たちが精一杯ハニセレワールドを楽しむ様子を見てもらう事かも知れません。
と、前置きはこの辺で。
初回まずご紹介させて頂くのは、「playclubphotographs」の雨宮氏制作の和傘。
スタジオアイテムですので、導入に際してはHiRという物が必要になります。
元々PCに関する知識が豊富な人以外で、まだハニセレを始めたばかりという方には
やや導入の敷居は高いかも知れませんが、私みたいな人間でも何とか導入出来ました
から、初心者の皆さんも他サイト様で紹介されている導入方法のガイダンスに従えば
何とかなるかと。
さてハニスタで和傘と聞けば和室&着物美人を思い浮かべるのが普通なんでしょうが、
私の場合は銀魂の神楽ちゃんの(ry でした。
実は神楽ちゃんのキャラ自体は結構初期に作ってしまっていたんですが、なかなかSS
にしたい良いシチュエーションというのが思い浮かばずに、ずっと放置してたんです。
ですので、和傘のMODがあると知った時は「これでキャラの良い写真が撮れるかも
知れない」と小躍りして喜んだものです。
実際に和傘を導入してみると、まずその鮮やかな赤の美しさに驚きました。
最初はキャラSSの小道具のつもりでしたが、色々いじってるうちに自然と「この和傘を
活かしたSSを撮ってみたいなぁ」と思い始めました。私のように、背景は二の次で
とにかくキャラをどう見せるかに関心が向く者からすれば、素晴らしい小道具MOD
が1つあれば、もう8割がたSS撮影条件クリアです。そんな訳で、気が付けば神楽と
言うより神楽を和傘のオマケ扱いにして写真を撮っていた...
そんなSSを今日はご紹介。
もちろんシッカリと皆さんの撮影知識に役立つような情報も織り交ぜて行きますよ。
・色にはそれぞれ、互いを引き立て合う補色という関係がある
和傘の赤を活かすならば、その赤を最も引き立ててくれる色が必要です。
色にはそれぞれに互いの色味を引き立て合う関係性があり、それを補色関係と
言います。
例えば赤という色を最も鮮やかに引き立ててくれる色は青緑色になります。
またこの関係は逆もまた真なりで、青緑色を引き立てる色は赤という事でもあります。
これはカラー写真を扱うプロも良く使う手で、例えば商品写真の背景の色を選択する
際の基準の一つだったりします。また一方で、敢えて同系色の色味で対象を際立たせる
という手法も存在します。これは商業写真よりももっと趣味的・芸術的な写真で良く
見られる手法の一つです。
今回の場合、まず私は背景の色を緑系の色にしてみました。
しかし傘の赤は映えますが、同時に背景の緑も傘の赤色で映えてしまいます。
背景が被写体と同じくらい目立ってしまうようでは困るので、今回は緑の背景は
却下としました。
次は同系色で試してみます。
今回の写真の目的が「傘の美しさを利用して被写体を魅せる」という点になければ、
これはこれでアリな写真だと自分では思います。神楽の髪がオレンジ、服が赤、
そして傘も背景も全て赤。全部赤系統なので画面に統一感があります。
こういった手法を取る際に気を付けるべき点は、背景色は必ず被写体(この写真の
場合なら和傘)よりも暗いくすんだ色を選択するという点です。
人間の眼には明るい色程、手前側にあるように見えるという錯覚があります。
もしこの写真の背景が和傘よりも明るい鮮やかな赤色だと、傘が背景より手前に
あるように感じづらくなり、被写体に意識が向かい難い写真になってしまいます。
被写体の色と同系統の色を背景に使う場合には、上記の点に注意が必要です。
さらにこの写真では、神楽の着ている服の赤色が背景色と近すぎて、キャラが背景に
埋没して見えてしまいます。神楽の服を画面の中で一番鮮やかな赤に出来たなら、
一番手前に最も鮮やかな赤、その後ろに和傘の赤、最後に背景の暗い赤と、非常に
理にかなった配色となったのですが、残念ながら神楽の服をこれ以上明るい赤には
出来ません。
また、隣同士にある色はそれぞれに影響し合うという性質もあります。
夜兎族である神楽ちゃんの肌は白人並みに白く設定してあるのですが、上の写真の
場合、周囲の赤色の影響から実際の肌色よりも濃く見えてしまっています。白い肌は
神楽ちゃんの大切なチャームポイントなので、残念ですが赤の背景色も却下です。
後はもう手あたり次第に設定の色スライダーをいじって、和傘の赤が映える背景色を
探すしかありません。悩んだ末に
画像のような淡い藤色系にすることにしました。和傘の赤を引き立てつつ、
同時に上品な赤色に見せてくれる感じがしたからです。
さて、ここまで来たら、後は細かいポーズの調整と、ライティング、
そしてエフェクトです。今回はあくまで傘が主役ですから、神楽ちゃんが変に
目立たないようなポージングが必要です。ですので、敢えて神楽ちゃんには
カメラではなく横を向いたポーズを取ってもらう事にします。
写真向かって右側にある空間を活かして、画面の向こうにある何かを見つめて
いるような仕草で、見る人に画面の広さ以上の広がりを想像してもらえるよう
工夫してみました。
また、雨宮さんのこの和傘はちゃんと透過処理が施されています!
傘の後ろにキャラを立たせると、ほんの僅かですがキャラが透けて見えます。
であるなら、是非とも「傘越しの陽の光が肌を淡い赤色に照らす」
そんな表現が出来ないものかも留意したいところです。
これが一応の完成写真になります。
そもそも写真にはこれが正解と言えるものなど無いので、結局は自己満足の
世界なのですが、まぁ素人なりにそこそこ頑張った方かと思います。
見せ方に十分納得は出来てませんが、傘を通した光も右手のグローブや
腕の辺りに何となく表現できました。
今はこれが精一杯というところでしょうか。
追記(2/6)
下のSSはCore2さん謹製のスタジオ用MOD「撮影ブース(白)」を使って
撮り直したSSです。ベタッとした背景に変化が出て、平坦な印象が
強かった写真の見栄えがグッと引き締まりました。
それでは記事の最後に、改めて今日MODをご紹介させて頂いた雨宮さんを始め、
日々新しくそして素晴らしいMODを生み出して下さっているモッダーの皆さまに
感謝を。
・今日の和傘MODは、雨宮さんのブログのこちらのページでDL出来ます。
「○小物アイテムセット1(雨宮さん作成)」という所に入っています。
※公式でないMODの導入で起こる不具合については全て自己責任です。
非公式MODに関して、メーカーであるイリュージョンさんに問い合わせる行為は
筋違いであり、また迷惑行為にも当たりますので控えましょう。
またMOD導入の際は必ず事前にバックアップを取る習慣を身に付けて下さい。
内容は自分が気に入ったよそ様の作られたMODを褒め称えつつ、そのMODを
どうSS作りに活かすか考える...みたいなカテだと思って下さい。
現実の撮影でも、小道具というのは写真にとって非常に重要なファクターですが、
ハニスタではある意味現実よりももっと重要な部分であるかも知れません。
実際、私も自分が作ったモデルを眺めながらあれこれと撮影シーンを想像する時、
「あぁ、この娘であのシーンを撮りたいけど、あの小道具が無いからなぁ」などと
言う理由から、そのシーンの撮影を諦める事がしょっちゅうあります。
公式が用意してくれている撮影用の小道具など、そもそも大した種類は無いので、
その不足を補い、ユーザーの希望を叶える小道具を世に生み出して下さるモッダー
さん達は、私のように自分でMODを作れない者からすれば、まさに
こんな感じ。
モッダーさんと非モッダーの一般プレイヤーとの関係は、例えるならば親鳥と
その親鳥が運んで来てくれる餌を巣の中で大きな口を開けて待っている雛鳥の
ようなものです。雛鳥が大きな口を開ける替わりに、我々は日々せっせと
関連スレを巡回しては「何か無いか?」と探して回る訳です。
ですが同時にまた、自分が非モッダーである事を必要以上に卑下する必要もないと
思います。自分がもしモッダーの立場ならば、自分が苦労苦心して作ったMODが
他のユーザーさん達に喜んで使って貰っている写真を目にするのは、きっと嬉しい
事だと思います。折に触れ感謝の気持ちを言葉で示す事も大切ですが、私たちが
モッダーさん達に出来る一番簡単な恩返しは、作って頂いたMODを使って
自分たちが精一杯ハニセレワールドを楽しむ様子を見てもらう事かも知れません。
と、前置きはこの辺で。
初回まずご紹介させて頂くのは、「playclubphotographs」の雨宮氏制作の和傘。
スタジオアイテムですので、導入に際してはHiRという物が必要になります。
元々PCに関する知識が豊富な人以外で、まだハニセレを始めたばかりという方には
やや導入の敷居は高いかも知れませんが、私みたいな人間でも何とか導入出来ました
から、初心者の皆さんも他サイト様で紹介されている導入方法のガイダンスに従えば
何とかなるかと。
さてハニスタで和傘と聞けば和室&着物美人を思い浮かべるのが普通なんでしょうが、
私の場合は銀魂の神楽ちゃんの(ry でした。
実は神楽ちゃんのキャラ自体は結構初期に作ってしまっていたんですが、なかなかSS
にしたい良いシチュエーションというのが思い浮かばずに、ずっと放置してたんです。
ですので、和傘のMODがあると知った時は「これでキャラの良い写真が撮れるかも
知れない」と小躍りして喜んだものです。
実際に和傘を導入してみると、まずその鮮やかな赤の美しさに驚きました。
最初はキャラSSの小道具のつもりでしたが、色々いじってるうちに自然と「この和傘を
活かしたSSを撮ってみたいなぁ」と思い始めました。私のように、背景は二の次で
とにかくキャラをどう見せるかに関心が向く者からすれば、素晴らしい小道具MOD
が1つあれば、もう8割がたSS撮影条件クリアです。そんな訳で、気が付けば神楽と
言うより神楽を和傘のオマケ扱いにして写真を撮っていた...
そんなSSを今日はご紹介。
もちろんシッカリと皆さんの撮影知識に役立つような情報も織り交ぜて行きますよ。
・色にはそれぞれ、互いを引き立て合う補色という関係がある
和傘の赤を活かすならば、その赤を最も引き立ててくれる色が必要です。
色にはそれぞれに互いの色味を引き立て合う関係性があり、それを補色関係と
言います。
例えば赤という色を最も鮮やかに引き立ててくれる色は青緑色になります。
またこの関係は逆もまた真なりで、青緑色を引き立てる色は赤という事でもあります。
これはカラー写真を扱うプロも良く使う手で、例えば商品写真の背景の色を選択する
際の基準の一つだったりします。また一方で、敢えて同系色の色味で対象を際立たせる
という手法も存在します。これは商業写真よりももっと趣味的・芸術的な写真で良く
見られる手法の一つです。
今回の場合、まず私は背景の色を緑系の色にしてみました。
しかし傘の赤は映えますが、同時に背景の緑も傘の赤色で映えてしまいます。
背景が被写体と同じくらい目立ってしまうようでは困るので、今回は緑の背景は
却下としました。
次は同系色で試してみます。
今回の写真の目的が「傘の美しさを利用して被写体を魅せる」という点になければ、
これはこれでアリな写真だと自分では思います。神楽の髪がオレンジ、服が赤、
そして傘も背景も全て赤。全部赤系統なので画面に統一感があります。
こういった手法を取る際に気を付けるべき点は、背景色は必ず被写体(この写真の
場合なら和傘)よりも暗いくすんだ色を選択するという点です。
人間の眼には明るい色程、手前側にあるように見えるという錯覚があります。
もしこの写真の背景が和傘よりも明るい鮮やかな赤色だと、傘が背景より手前に
あるように感じづらくなり、被写体に意識が向かい難い写真になってしまいます。
被写体の色と同系統の色を背景に使う場合には、上記の点に注意が必要です。
さらにこの写真では、神楽の着ている服の赤色が背景色と近すぎて、キャラが背景に
埋没して見えてしまいます。神楽の服を画面の中で一番鮮やかな赤に出来たなら、
一番手前に最も鮮やかな赤、その後ろに和傘の赤、最後に背景の暗い赤と、非常に
理にかなった配色となったのですが、残念ながら神楽の服をこれ以上明るい赤には
出来ません。
また、隣同士にある色はそれぞれに影響し合うという性質もあります。
夜兎族である神楽ちゃんの肌は白人並みに白く設定してあるのですが、上の写真の
場合、周囲の赤色の影響から実際の肌色よりも濃く見えてしまっています。白い肌は
神楽ちゃんの大切なチャームポイントなので、残念ですが赤の背景色も却下です。
後はもう手あたり次第に設定の色スライダーをいじって、和傘の赤が映える背景色を
探すしかありません。悩んだ末に
画像のような淡い藤色系にすることにしました。和傘の赤を引き立てつつ、
同時に上品な赤色に見せてくれる感じがしたからです。
さて、ここまで来たら、後は細かいポーズの調整と、ライティング、
そしてエフェクトです。今回はあくまで傘が主役ですから、神楽ちゃんが変に
目立たないようなポージングが必要です。ですので、敢えて神楽ちゃんには
カメラではなく横を向いたポーズを取ってもらう事にします。
写真向かって右側にある空間を活かして、画面の向こうにある何かを見つめて
いるような仕草で、見る人に画面の広さ以上の広がりを想像してもらえるよう
工夫してみました。
また、雨宮さんのこの和傘はちゃんと透過処理が施されています!
傘の後ろにキャラを立たせると、ほんの僅かですがキャラが透けて見えます。
であるなら、是非とも「傘越しの陽の光が肌を淡い赤色に照らす」
そんな表現が出来ないものかも留意したいところです。
これが一応の完成写真になります。
そもそも写真にはこれが正解と言えるものなど無いので、結局は自己満足の
世界なのですが、まぁ素人なりにそこそこ頑張った方かと思います。
見せ方に十分納得は出来てませんが、傘を通した光も右手のグローブや
腕の辺りに何となく表現できました。
今はこれが精一杯というところでしょうか。
追記(2/6)
下のSSはCore2さん謹製のスタジオ用MOD「撮影ブース(白)」を使って
撮り直したSSです。ベタッとした背景に変化が出て、平坦な印象が
強かった写真の見栄えがグッと引き締まりました。
それでは記事の最後に、改めて今日MODをご紹介させて頂いた雨宮さんを始め、
日々新しくそして素晴らしいMODを生み出して下さっているモッダーの皆さまに
感謝を。
・今日の和傘MODは、雨宮さんのブログのこちらのページでDL出来ます。
「○小物アイテムセット1(雨宮さん作成)」という所に入っています。
※公式でないMODの導入で起こる不具合については全て自己責任です。
非公式MODに関して、メーカーであるイリュージョンさんに問い合わせる行為は
筋違いであり、また迷惑行為にも当たりますので控えましょう。
またMOD導入の際は必ず事前にバックアップを取る習慣を身に付けて下さい。
by moriguchi01
| 2017-02-03 11:33
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