光源を探す旅に出る 屋外編(1/2)

何故Ratio2.7のSSは暗闇や単色背景が多いのか?
手抜きと言われれば確かにそうなんですが、一応これでも理由はあります。
答えは簡単。単色や暗闇ならかなり自由に自分の好きなライティングを選ぶ事が
出来るからです。
私はまだまだハニスタのライティングにどれだけのポテンシャル、あるいは
ウィークポイントがあるか分かっていません。ですので、現実世界の撮影術で
使えるテクニックや理論が、どこまでハニスタという仮想現実のスタジオで
通用するのかを、初歩から手探りで学んでいる状態。なので、背景に気を配る
より先に、まずは被写体に対するライティング技術の習得に、今は力を入れたい
という想いがあるのです。

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現状、自分では“奇跡の1枚”的なSS

今日は変に気取ったタイトルにしたせいで、記事の内容が推測しづらくて
申し訳ありません。写真を背景にSSを撮るという話です。

ハニセレのSSに写真背景を組み込む人って余り多くありませんよね。
その事情も色々あると思います。ネット上にはそれこそ数えきれない程の写真が
溢れていますが、著作権やら利用用途の制限(壁紙以外に使っちゃダメ)とか、
加工禁止の制約があったり、そして何よりSSの背景素材として適しているか
等々の問題があって、私たちが気軽に背景として使えるような写真素材って
実はそれほど多くないし、そう簡単に見つかるものでもないんですね。

そういう難しさとは別に、もっと大きな問題もあります。
ハニセレが幾ら写実的で本物っぽいモデルを作り出せる3Dモデリングシミュレーター
であるとは言っても、それはモデル単独で見た場合の話。物凄く3次元に近く作った
キャラでも、それを無造作に現実の写真背景の中に放り込むと、途端に周囲の3次元
から浮き上がり、誰の眼にも明らかに合成だとバレてしまうパターンが多いんです。
自分も何度ガッカリした事か...。
実際、現実風景などの写真を背景にSSを撮る際のライティングの難しさ・面倒さの
度合いは、その他の撮影環境より1ランクも2ランクも跳ね上がると思います。
けれど、SS背景に適した上手い写真選びのコツと、撮影時のライティングのコツを
知れば、素人でも10枚に1枚位の割合ならば、そこそこ違和感なく見られる程度
(あくまでもそこそこのレベルですよ)のSS撮影は可能ではないかと思っています。


・何故写真背景のSSは難しいのか


SS撮影で多用されるスタジオMAPは、現実で言えばドラマや映画のセットと
ほぼ同じです。撮影する側が気を付ける事は、せいぜい出来る影が被写体の邪魔に
ならないよう、見栄えが良くなるよう気を配る位で、後は特に何も考えずとも
違和感のない自然な影が出来てくれます。
また、撮影の際にセルフシャドウを切っているせいで、人物の方には影があるのに
立ってる地面には影が無いSSも結構目にします。もちろんその辺は個人の自由に
やっていいと思います。影が無いけど上手いと感じるSS、影がない事も気にならない
綺麗なSS、そもそも影まで気にする必要性の無いネタSSも一杯ありますからね。
そういう意味では、ハニスタは必要によって影の有る無しまでユーザーが自由に選べる
という事でしょうか。
一方で、SSに現実世界の風景を組み込むとなると、自分で好きにライトを当てる事が
難しくなります。その背景写真と合致したライティングをキャラに当てる事を要求され
るからです。

このライティングは凄く大まかに言えば

①光の強さ ②光の色 ③光の方向

という三種類を決める作業です。全ての現実風景の写真1枚1枚には、それぞれに
唯一無二の正しいライティングがあって、それは何がどうあっても我々SS撮影者が
後から動かせるものでは無いのです。
つまり、現実世界の写真を背景にSSを撮る場合、私たちは使用する写真を見て、
そこからその場面の光の強さ、光の色、光の方向という3つの要素を自ら割り出す
能力が必要で、それが出来なければ見る者に矛盾を感じさせない写真を撮るのは難しい
という事になります。

...こうして文字にすると酷く面倒臭いように思えますが、
いや確かに面倒は面倒なのですが、①の光の強さはほとんど、②の光の色も、さほど
難しくはありません。写真を見りゃ大体分かるってモンです。
③の光の方向についてが一番悩む部分になるのでしょうが、それは次回に置いておく
として、まず今日は「SSの背景にしやすい、失敗の少ない写真背景の選び方」を。

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皆さんならもう一目見てお判りでしょう。2枚ともハニセレにデフォで付いている
背景写真です。ハニセレの開発者が色んな風景、色んな写真からこの2枚を選んだ
理由って何でしょうね。(いや実際には私も知りませんけどw)
もちろん第一に、そもそもがエロゲな訳ですから、ビーチ→水着→ムフフ という
理由もあるんでしょうが、それ以外にも見逃せない点が1つ。
この2枚の写真には一切影が映っていません。
写真に影が無いと、ユーザーが自由なライティングをし易いという利点があります。

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この写真、モデルのぽぷらちゃんがリアル系とは言い難い点にはひとまず
目をつぶって下さい。
ぽぷらちゃんの顔に出来た影からすると、これが夏の午前中やや早い時間の
光だと察する事が出来ますね。昼間の太陽ならば、もっと頭上からの光に
なりますから。
さて、もしもこの写真の左側に誰かが写っていて、その人の影が短く真下に
伸びた真昼の時間帯に出来る影だったとしたらどうでしょう。
その写真は失敗です。
何故ならその人とぽぷらちゃんに出来る影の角度が矛盾してしまうからです。
でもこの写真にはモデルのぽぷらちゃん以外居ませんから、実際には
この写真が真昼の時間帯のビーチで撮影した風景であったとしても、見る側が
感じる違和感は小さくて済むのです。
実際これと同じ構図で、ライトを前方からではなく真上から、あるいは横方向
から照らしていたとしても恐らく全く問題ないハズです。(ポーズとの整合性
は失われてしまいますが)

では逆に影が合わないとどう見えるか?

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もう1枚あるデフォの写真ですが、こちらは影がある分、ライティングの方向に
制約が生じています。船の影からすると、太陽は写真向かって右上の方にあるハズ
なのに、ぽぷらちゃんの顔には正面から眩しい光が...。
これはおかしいライティングです。

つまり初心者がSS用の写真を選ぶ際には、まず影が映っていない写真を選ぶ方が
失敗しにくいという事が分かると思います。それだけではなく、影のない写真なら
ユーザーのライティングの自由度も高くなるのです。
※但し、影が無くとも写真中に太陽のような明確な光源が写りこんでいる場合、
当然光源は特定されてしまいます。そういった場合にはライティングは光源となる
ものの光の方向や強さ色を想定したものに制約されてしまいます。


もう一つの失敗の少ない写真が、上の写真とは正反対の「影のある写真」です。
と言っても条件はあります。それは光源が少なく(出来れば1つだけ)、分かりやすい
影が出来ている写真になります。
一昨日ですか、Animatronという方がHFに背景30枚セットを投下して下さい
まして、その中に丁度良い写真があります。(と言うより、この投下があったので
私はこの話題を記事に出来たんですが)
※追記(2017/2/13)
今日Animatronさんにお礼のSSをポストした際に再度確認した所、下の画像のうち
コロシアムの背景のみがAnimatronさんの投稿分でした。失礼致しました。


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この写真ではパラソルや椅子の影から、太陽がほぼ真上にある事が容易に分かります。
先ほどの写真のようにライティングの自由度はありませんが、ライトの方向に迷う事も
有りません。

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こちらは光源となる太陽が写っていますし、地面に伸びた長い影からも
相当地平線に近い位置から光が当たっている事がすぐ見て取れます。
これを参考にすれば、ライトをどの方向から当てれば良いかもすぐ分かります。
どうしてもライトの位置を特定し辛い場合には、

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セルフシャドウを有効にした状態で、一旦影が映るアイテムを呼び出し、
その時出来た影の長さからライト位置を決める(ライトのX位置とY位置を
メモしておきます)という方法もあります。

では今日はここまで。次回も同じテーマでやる予定です。


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Commented at 2017-04-12 16:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by moriguchi01 at 2017-04-12 20:49
> ブルブ・ルブさん
今晩は!わざわざご丁寧にありがとうございます。

そうですねw あのライト、初めて画面を回転させた時は「???」と
頭が混乱しました。縦対応のモニタじゃないので、縦SSを撮り終わった
時はいつも首が痛くなります。

はい、私も新人です。こちらこそ宜しくです!
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by moriguchi01 | 2017-02-06 19:06 | 撮影テクニック | Trackback | Comments(2)