Don't think! Feel.

お陰様で、もうじきこのブログ開設から一か月が来ようとしています。
雨宮さんや軍曹殿を始め、多くの方々がこのブログを紹介したり支持したり
して下さったお蔭で、当初は自分の備忘録や、写真に夢中だった若い頃の
リハビリと思っておけば良いかな?などと気楽に構えていたブログに、
毎日たくさんの方が訪れて下さるようになりました。
開設一か月を前に、ここでお世話頂いた方々、そしてここを訪れて下さる
読者の皆さまに改めて御礼を申し上げたく存じます。

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この機会に、改めてブログの核心に触れる部分をお話させて頂きます。
当たり前な話ですが、私のブログを10回読んでも100回読んでも、
それで良い写真が撮れる様になる訳ではありません。


私は絵や音楽、写真の学校に通った事はありませんが、これは写真に関する
様々な本や、カメラ愛好家の先輩などから昔よく読んだり聞いたりしたお話
です。

絵(漫画も含め)や音楽、写真が好きな人が、その分野を専門的に修めよう
と志し、各種の専門書を紐解いたり、学校に通ったりし始めると、それまで
自分が知らなかった知識やノウハウに触れたり、あるいは今まで自分が感覚的
にしか理解していなかった事柄に対して、「理論」という言語を通した明確な
理解が加わります。
すると、それまで専門的な知識に触れた事の無かった人の殆どが、一時的に
それぞれの分野での自分の技量や質をアップさせます。
それは、今まで偶然や感覚に頼っていた部分に理論が加わる事によって、
同じ表現を別の写真でも再現出来たり、今までより更に効果的な使い方が
出来るようになった為です。
ですが、それらは言わば「写真を撮るのが上手くなった」という事で、
「良い写真を撮れるようになった」事と同義ではありません。

上手い写真。そこから先の領域に一歩進んで、良い写真を撮れるようになる
為には、ただ単に専門知識を頭に詰め込むだけではダメなのです。
絵や音楽、写真の本も学校も、結局は自分の表現したい事柄を効果的に
表現する技法を教えてくれる場所に過ぎず、センスや感性を教えてくれる
場所ではないからです。センスや感性は、決して他人から教わったり
他人が教えたりする事は出来ない
代物で、こればかりは自分自身がコツコツと
磨いて行くしか方法がありません。


・良い写真を撮れる様になるコツ

ではそのセンスを磨くためにはどうしたら良いか。
沢山撮って、沢山見る。
先人の教えを思い起こしても、ものの本を読んでも、結局はそこに尽きると
私も思います。たくさんの写真を見て自分が良いと思った写真をじっくりと
観察してみて下さい。どこが良いと感じるのか自分でそれを言葉に出来ない
ような時も多々ありますが、別に気にする必要もないと思います。

写真のセオリーはたくさんあります。構図に奥行きを持たせるとか、
被写体と空間の比率とか、そういった専門的な物から、女の子はちょっと
上から撮る方がカワイイとか、そういうありふれたものまで実に多種多様です。
ですが、それらは全て「後付け」で生まれた理論やセオリーです。
まず最初に世の中に良いと皆に言われる写真があって、次に「何故この写真を
皆が良いと感じたのか」という考察が生まれ、やがてそれがセオリーと
呼ばれる物になっただけです。そういった後付けの理論やセオリーに拘り
過ぎると、写真を撮る者に必要な自由で柔軟な発想が妨げられます。
そういう写真は「上手いけれど面白みが無い」ものになりがちなのです。
写真を撮る上で最も大切な事は、被写体を魅力的に魅せる事です。
セオリーや理論はその為の道具の1つに過ぎず、絶対のものではありません。

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前回の記事のSS
本来なら夜のレンガは、ライトで照らされている部分以外、人間の目には
もう少しくすんだ色に見えているハズです
しかし左側の鮮やかなレンガの赤と、右側の暗い路地との色対比が面白いと
感じたのでそのまま撮っています
それが失敗か成功かはともかく、このようにいついかなる時も現実感や
セオリーといったものが最重要という訳ではありません


・頭をカラッポにして撮る

写真を撮る上で重要な自由で柔軟な発想は、人間の右脳が管轄する分野です。
また芸術性や雰囲気など、一般的に言語化が難しい人間の感覚的な部分を
受け持つ分野でもあり、これは写真を撮る上でも一二を争う程重要な感覚です。
私がよくお邪魔させて頂いているブログ訪問先でも、コメントでちょくちょく
書かせて頂いてますが、まず気楽に楽しく撮ろう!
という姿勢でないと、なかなか良いシーンには巡り会えないものです。
頭の中をセオリーや理論で一杯にしていると、撮っている時にアイデアや
閃きが天から降りて来ても、それが皆さんの頭の中に入る余地が無いのです。


・右脳で撮って左脳で反省する

写真と言うのは右脳と左脳の両方を駆使する芸術です。
右脳的な写真、つまり感覚だけに頼った撮影ばかりしていると、そこに理論や
セオリーが無いので、同じ写真はもう二度と撮れないという一発屋的な写真家
になってしまいます。写真を撮る時には右脳で感覚的に撮ったとしても、
撮った写真の良い部分、悪い部分をキチンと理解し、次の1枚の肥やしにする
為には、やはり左脳の論理的思考が必要になって来ます。


・大切な評価会

写真仲間が集まる場では、よく月に一度ぐらいの頻度で自分たちの撮った
写真を持ち寄って評価会が開かれたりします。自分の写真を自分で評価する
だけでは気が付けなかった良い点、悪い点を互いに指摘し合う事で、思わぬ
発見をしたり、自分のクセに気付いたりと大変有意義な場です。
また、ここでお互いの写真の何が良かったか(悪かったか)を言葉にする
という事が、上で書いた左脳による理解に繋がり、それが写真へのより深い
造詣へと繋がります。
私が自分のブログに自らのSSの評価を書いたり、またM-1で他の方のSSに
好き勝手な感想を書くのも、こういった昔からの習慣がそうさせているのだと
思います。
もしかしたら中には「何を偉そうに..」と、却ってご気分を害される方が
居られたかも知れませんが、どうぞご容赦頂ければと願います。


・リンクしている右脳と左脳

右脳で撮れなどと言ってもこれは比喩であって、実際には右脳だけで写真が
撮れるものでもありません。ですが右脳と左脳は常にリンクしていて、互いに
影響を与え合っています。右脳の言葉に出来ない感覚的な部分を左脳で言語化
する事が写真へのより深い理解へと繋がるように、左脳で培った理論やセオリー
もまた皆さんの右脳の感覚的な部分に影響を与えてくれます。

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以前撮ったSS
被写体を左側から右側に移した時、私は特に「背景に奥行きを持たせなければならないから」
というセオリーを考え(左脳的思考で)移動させた訳ではありません
実際には「何となく」という表現に近い(右脳的な)感覚で右側に移動させています
ただこのSSを自分で見返した時、何故自分がその時被写体を無意識に右へ移動させたかを
言葉でキチンと説明できるというだけの話です
が、このように感覚を言語化して説明出来るという事が、つまりはセオリーが身に付いた
(左脳と右脳がリンクした)という事ですから、同じようなシチュエーションに出会った時も、
自分が望むのであれば再度同じような構図の写真を撮れるようになったという事になります


何だか偉そうな事を書いていますが、プロ、いやセミプロから見たって
こんな事が自然に出来るのは初歩の初歩です。撮影の際にもっとレベルの
高い事を、自然に、さも無意識での行動かのように出来るようになる為に、
写真家と呼ばれる人たちは「感じて撮り、その後それを見て考える」という
地道な作業を何百枚何千枚と繰り返すのです。

つまりブルース・リーの言葉を借りるなら
「頭でアレコレ考えている内は、まだ本当に分かったという事にはならない。
感じてすぐに反応するんだ」という事になるのでしょうか。

今日は更新する予定はなかったのですが、読者の皆さんが私の紹介する記事の
せいで、却って窮屈で楽しくない撮影になってしまっているのでは?と心配に
なり、急いで記事にしました。
長々と書きましたがいつでも一番大切な事は皆さん、何物にも捕らわれず
楽しんで撮る事ですよ。趣味写真なんて結局は自己満足の世界なんですから。

※追記(2017/2/27)晴れてプロダクション代表様からの許可(?)も
出たのでアリサ嬢の太もも写真...ん?今見ると、大して太ももアップでもない
ような気がw
一応この写真では、アリサさんの後ろ側のレンガの色味をリアルに寄せて暗く
してあります。

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Commented by MMR at 2017-02-25 19:10 x
太もも\(//∇//)\ って、思ったら、うちの事務所のアリサ嬢ではないですか!
お使い頂きありがとうございます。
私は写真とか分からないど素人ですけど、レンガの赤とライティングの妙で面白い画ですね!
Commented by きにちみ at 2017-02-25 23:48 x
うーむ
どこかにも同じことを書いた記憶がありますが、やはり一枚絵に命をかける芸術家の考えることは違いますね~
私なんぞはお話を創作する上で何枚も画像が必要になるので、直感で明らかにおかしいと思ったもの以外には目をつむり、SSの撮りなおしや画像の加工の手間は極力省くようにしております。
しかしそれに慣れてしまうと、後になってウェ~(´ω`;)な点に気づいたりするので、そういうダメなところを見つめなおすという意味でとても参考になる記事でした。
ありがとうございます。
Commented by 雨宮 at 2017-02-26 01:06 x
いつもいろいろ教えてくださってありがとうございます!
文章の分量が多いので、書かれるのも大変かなって思います、無理のない範囲で長くいろいろ教えてください!

教えてもらっている事はすごく興味深くて有効に使わせてもらいたいのですけども、
それはそれとして今回の記事が一番共感できる記事でした。
個人的な感覚ですけどもやっぱり作り手の熱が伝わってくるものが見ていて心を打たれますし、そうなれるように熱をありったけぶつけたいなと思っています。

評価会というのを少し羨ましく感じましたw
そういうのが出来る土壌を作りたいです!
Commented by moriguchi01 at 2017-02-26 15:51
>MMRさん
こちらこそいつもモデルさんをお借りしまして、ホント助かってます(揉み手
スタジオを真っ暗に出来るようになったら、スポット光以外の部分をほぼ真っ暗にして
アリサ嬢のエロい太ももの魅力をもっと強調できたと思います。本当はルパンの
オープニング曲のシーンみたいなイメージで撮りたかったんです。
実は太ももだけに寄ったSSも撮ったのですが、よそ様のモデルをお借りしておいて
顔無しSSを載せるのも..と思いまして自重しました。MMR社長がお望みとあれば
アリサさんには内緒でこっそりデータをお渡ししましょうか?ゲヘヘ(ゲス顔
Commented by moriguchi01 at 2017-02-26 16:17
>雨宮さん
お心遣い感謝します。
メグちゃんを一番可愛く撮れるのは雨宮さん。これはある意味究極の専属カメラマンですよね。一流のモデルさんは、皆自分の魅力を引き出してくれる「お抱えカメラマン」を持つものなのです。
現実の世界でも、カメラマンとモデルの関係が良好でないとモデルさんの良い笑顔が撮れないなんて事が多々あります。

評価会、実際にはどうしても馬の合わない人同士でギスギスしたりと色々大変な事もありました。お互い写真に真剣だからこそぶつかり合ったり。その点私たちは皆「趣味の写真家」なのですから、お互いの写真の良い部分を大いに褒め合いながら、楽しくやって行きたいものですね。
Commented by moriguchi01 at 2017-02-26 16:20
>きにちみさん
きにちみさんが単に写真家としてもスキルやセンスを既に十分にお持ちなのは、
貴BLOGのお写真を見てすぐ理解しましたが、一方ストーリーテラーとしてのセンスも
決して見逃せないものがあります。私は両方のきにちみさんのセンスを信じておりますよ?
写真には「これで良い」という正解は無いので、ある時点でエイヤ!と発表して
しまわないと、後からこねくり回した挙句、結局は最初の方が良かった..という事も
良くあります。
Commented by MMR at 2017-02-26 18:05 x
おぉ…まさにルパンのOPのイメージで見ていましたよ!
そして、ふむ、太ももドアップのSSとな…それは見たいですねぇ(●´・ω・)
いえ、やましい意味じゃなくてお写真の勉強でですね…^^
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by moriguchi01 | 2017-02-25 17:20 | 近況、進捗、発見 等 | Trackback | Comments(7)