光源を探す旅に出る 室内編(1/2)

今回の記事を以て、私が書き溜めていたメモや資料に基づく記事は恐らく最後に
なりそうです。他にも写真撮影全般に関するコツとか、小ネタ的な物は有るには
有るのですが、そういうのは各自ネットで検索して頂ければ事足りる訳です。
問題は、それをハニスタのSS撮影で活かすにはどうすれば良いかで、そこを研究
してお伝えする事こそがこのカテゴリの趣旨ですから、敢えてその辺の一般的な
カメラ知識を記事にする意味合いは薄かろうという判断をさせて頂きました。
ただそれらのお話は、また自分に発見があった時や良いアイデアを思い付いた時
などに、その都度ブログで書かせて頂こうと思っております。

さて前回、前々回と屋外でのSS撮影についてのコツや注意点についてお話しました
ので、今回は屋内でのSSを撮影する際に注意すべき点やコツについて書いて
行きたいと思います。
一回目の今日は撮影に際しての注意点、次回は撮影のコツについてを予定してます。


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食べたら太る だからいつも我慢してる
でもだからこそ女の子は、
きっと男の子の何倍も美味しく甘い物を食べられる...


私はあまり「斜め撮り」を多用しないよう普段から心掛けていますが、
こういうパッとカメラを出してサッと撮った、いわゆるスナップショット的な
雰囲気を出したい時、斜め構図は効果的な演出の一つと言えます



・影の出る部屋と出ない部屋

一言で屋内と言っても、例えば映画館と自分の部屋では全く照明の質が違いますよね。
まぁ映画館のような特殊な環境は別としても、その映画館のエントランスホールと
私たちの自室とを比べても、やはり照明の質は違います。
あくまで一般的な傾向として挙げられるのは、広い部屋や天井の高い部屋は濃い影が
出来にくい
傾向にあります。これは点光源である人工の光は、強い光でも遠くから
当たれば影が出来にくい事、そして広い部屋ほど色んな照明や採光窓が各所にある
ので、それら複数の光源が互いが作る影を打ち消し合う事などが原因で起こります。

一方で、私や皆さんが普段居る自室では、主たる光源は天井からの照明ですから、
真昼の野外のような濃さではなくとも当然影は出来ます。狭い部屋や天井に高さの
無い部屋では屋外よりも薄めの影が出来る
のが一般的です。

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この背景のような明確な光源の無い場所では、セルフシャドウが作る濃い影が
却って不自然さを出してしまう事もあります
写真はOFF状態で立たせただけですが、何にもしなくとも馴染んでますね


・必要な影とそうでない影

晴天の屋外ですと、地面に人物の影が無い方が却って不自然に見えますが、
屋内での影は写真を見る者に、そのシーンに不釣り合いな印象を抱かせない
限りにおいて、必要か不必要かを撮影者が選択して良い問題だと思います。
実際、屋外での撮影の際にセルフシャドウが顔に落とす髪の毛の影。
人物の顔上半分を暗くして、目線の方向を隠してしまう厄介者。
実はあれも使いようによっては被写体がどこ(誰)を見ているか分からなく
する事が却って写真の面白いスパイスになる事もあるのですが、普通は邪魔
に思えるのが一般的でしょう。

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セルフシャドウを切ると人物の影が出来なくなりますが、この写真のような
部屋でこんな濃い影が出来るのは却って不自然な気がします
人物が作る影を写真の演出道具として使うなら別ですが、室内写真で足元を写さない
SSを撮るなら、思い切ってセルフシャドウを切るのも一つの手でしょう

※追記(2017/3/7)ShortcutsHSの追加ライトにだけ、このセルフシャドウで出来る
影を濃くしたり薄くしたりできるスライダーが付いています
室内で人物の影を映し込みたい場合は、そちらを利用されると良いでしょう


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またMAPに拠っては疑似空間独特の不条理も起こります
上の写真、床面に落ちた影が何故か壁面には写っていません
こんな変な影なら無い方がマシですね

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こういった感じの、色んな場所に照明のある部屋でも明確な影は出来難いでしょう
実際にはごく薄い影は出来るのですが、敢えて影を作る必要性は薄くなります
この写真もOFF状態で立たせただけで良く背景と馴染んでいるので
余計な事を考えずポージングやフレーミングなどに専念できます


という事ですが、あくまでも最終的な目的は被写体を魅力的に魅せる事です
から、影がどうのこうのに気を取られ過ぎるのもNGです。
撮影時にモデルに出来る影が邪魔になるという時、ライティングについて
意識し始めた人は、往々にしてその影が人物に影響を及ぼさない方向から
のライティングを探す事に夢中になりがちです。
ですがそういう時はもっと根本的に、まず「このシーン、このショットに
この影は本当に必要?」という影の必要の有無から考えてみましょう。
必要のない影ならいっそ無くしてしまっても一向に構わない訳です。


あるいは「このシーンではこの方向からのライティングでないとどうしても
不自然だ」と感じた時は、ライティングの方向はそのままで、カメラ位置の
方をグルグルと動かして見たり、キャラの配置をずらしてみたりする事で、
新たなイケてる構図が見つかるかも知れません。
写真に意味や意義の無い影は不要だと言う考えはかなり一般的な物だと
思います。室内写真では、必要に応じて影の有る無しを適宜皆さん自身で
選択し、被写体をより魅力的に魅せられる方を迷わず選びましょう。



・室内照明に合った肌設定

これはまだ私自身も試行錯誤の段階ですが、ハニスタでも現実世界同様に
各照明色(光源)に合ったお化粧(ハニスタでは肌設定)は存在するように
感じております。
私はスタジオメイクに関しては素人ですが、例えば「飛ばし」という、
強めのライティング技法を使う場合、モデルさんのお化粧はかなり強めに
施されます。そうしないと顔の陰影が強いライティングで飛んでしまい、
真っ白な能面のように写ってしまうからです。
またスタジオ専用のファンデーションは顔のテカりを抑える成分?みたいな
物が普通の化粧品より多く配合されているという話も聞いた事があります。
これはもちろんスタジオで強いライトに照らされても顔がテカりにくいように
する為ですね。
このように、実際の写真撮影の世界には「晴れた日の撮影に合ったメイク」や、
逆に「雨の日用のメイク」「スタジオ用メイク」などがちゃんと存在します。
余談ですがヌード撮影では、お尻にファンデーションを塗る事もあるんですよ。
お尻って結構ぶつぶつとか出来てるものですが、それを隠すためにファンデを
塗るんです。


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向かって左がデフォの肌設定、右が雪空用に色味とツヤを落とした肌設定
最終的には個人の好みの問題ですが、見え方は確かに変わります


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こちらは逆に真昼のビーチに両者を並べた状態
最終的には撮影者の好みで選べば良い事に変わりはありませんが、
どちらがより真昼のビーチで映える肌設定かはかなり明確に思えます



この様に、実際の世界でのメイクの替わりに、ハニスタではキャラの肌設定を
各場面に合うよう調整する事で、もしかしたら皆さんのキャラをもうワンランク
魅力的に魅せる事が可能になるかも知れません。
余り細かい設定が必要とは思えませんが、晴れの日用と雨の日用に同じキャラに
2種類違う肌設定を用意してみるのも面白いのでは?と個人的には考えます。
これは逆に、例えば白い肌設定の人がライティングのせいでまるで生気の無い
幽霊のように見えてしまうような場合に、肌設定で色味を足す事で回避出来たり
する場合もあるという事です。

以上纏めると、屋外の撮影では影を無視し過ぎると違和感しか無いSSが
出来上がってしまいがちですが、逆に室内の撮影では、影の必要の有無を撮影者が
選択しても構わない、そして室内には室内に合った肌設定があるかも知れませんよ
...というお話でした。

それでは皆様、良いハニセレライフを。


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Commented by Nocky at 2017-03-02 19:36 x
ライティング別に肌を用意するのは面倒だなと思っていたのですが、これはちょっと真剣に考えないといけないですね。
その前に嫁が完成しないと話になりませんがw
Commented by at 2017-03-02 19:58 x
こんにちは! 今回の記事も大変興味深く、拝見させて頂きました。
場所による影の濃度の違いのお話や、”意味の無い影は不要”という考え方、照明に合わせた肌設定など、とても参考になるお話ばかりで、時間を忘れて読み入っていました。

奥の深い、撮影テクニックの数々を丁寧に解説して下さり、とても助かります。
ありがとうございます!
記事の内容の濃い分、更新もきっと大変になると思いますが、今後もぜひ参考にさせて頂きたいです。
Commented by moriguchi01 at 2017-03-02 20:21
>Nockyさん
ようこそ、いらっしゃいませ!来て頂けて嬉しいです。
もしも今あるプラグインの中で、画面全体ではなくキャラの肌の設定だけを調節できる
ものがあれば、複数の肌設定キャラを作る必要はないと思います。
ただ、恥ずかしながら私がまだ駆け出しのハニスタカメラマン故に、そういう設定が有る
プラグインが有るのか無いのか、あるいは有るのに気づいていないだけなのか、
そういう事すらも分かっていないような状態です...。
Commented by moriguchi01 at 2017-03-02 20:35
>旭さん
今晩は!コメント有難う御座います。M-1では作品に投票出来ずすいませんでした。
でもあのSSも間違い無く素晴らしい作品の1つだったと思っております。
この話題が終わったら、恐らくまったり更新に切り替わると思いますが、皆さんと
共有したいような話題が見つかれば、出し惜しみせず記事にして行きたいと思います。
どうぞいつでも気兼ねせずお越し下さいね。
Commented by MMR at 2017-03-02 22:40 x
今回も勉強になる記事でしたφ(・_・”)メモメモ
わたし、まさに「斜め撮り」多用してしまっているタイプです…精進しますッ
Commented by moriguchi01 at 2017-03-02 23:13
>MMRさん
いらっしゃいませ!
いえいえ、違うんですよ。まずは飽きるまで斜め撮りやって下さい。
私も昔同じ「ナナメ撮り病」に掛かっていたクチですから間違いないですw
飽きるまでやって、ある日「あれ?コレわざわざ斜めに撮る必要ないんじゃね?」
と思った時が辞め時です。斜めに撮ってみないと斜めに撮る楽しさも分かりません。
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by moriguchi01 | 2017-03-02 18:33 | 撮影テクニック | Trackback | Comments(6)