パースを活用しましょ 応用編

昨日ですが私のブログリンクにまたお一方、お友達が増えました!
Self-satisfaction」のKomaさんです。いつもひっそりと、でも観ると
何故かホンワカした気分になれるSSを貼られる方です。何というか、
私の日々の癒しの、その何割かは確実にKomaさんのSSから頂いています。
今回Komaさんにおねだりして、ブログに拍手ボタンを追加して頂きました。
(でもボタンがチッチャイw)
ブログをしている方には分かって頂けるかと思いますが、やっぱり訪問して
頂けるだけでも嬉しいですけど、拍手を貰ったりコメントを貰えるとなお
一層嬉しいですよね。

さて今回のテーマは、この前ブロ友のお仲間に加えて下さったAQUARIA
さんからのリクエスト(?)です。
前回の初級編では余り突っ込んだ内容をお話しませんでしたが、今回は
パースのもたらす面白い効果だけでなくその弊害や、パースを活用するに
当たってのコツについてなどにも触れて行きたいと思います。

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今回の扉絵のモデルはalos666さんチのレイカ嬢が颯爽と登場
もちろんこれもバッチリとパースを利かせたSSです
...ここまで似てると、逆にどうしてもGANTZの銃が欲しくなりますね
画面の下にイトさんの炎エフェクト入れてたのに、撮影したらアングルが
ずれてて写ってない!あのハニスタの何か操作する度にちょっとずつ
画面が動くの何とかして欲しい!


ではまず話題に入る前に、まずパースについての再確認をしておきましょう。

1.パースとは遠近感の事。カメラではレンズの焦点距離が短い程このパースが
効きやすくなりますが、カメラの世界では28~35mm程度の広角レンズが
これに相当します。パースを利かす=レンズを広角にするという事です。
パースを利かせると、カメラに近い物ほど大きく、逆にカメラに遠い物ほど小さく
見えるという効果が生じます。

2.ハニスタはデフォでもキーボードでパースのON・OFFが出来ますが、
ShortcutsHSでも「FOV値」を調整する事で、より細かくパース調整が可能です。
FOV(Field of view)値とは視界の範囲の事。つまりFOV値が大きい程視界が
広い訳ですから、FOV値が大きい=パースが効いている=広角レンズという事に
なります。


・ハニスタでは余り使い道がない?パースの小技

AQUARIAさんとのコメントでパース(FOV値)についての話題が出た際、
余り深く考えずに「テクは色々ありますよ~」とか書いてしまいましたが、
良く考えてみると私の知っているパース(ここでは広角レンズの事)の小技
って、わざわざハニスタで使う必要のない事ばっかりなんですよねw

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広角レンズの小技の例 オッパイを大きく見せる

これ、本篇のキャラクリ画面でオッパイの数値いじれば済む訳ですから、
ハニスタでは必要ないですよね(苦笑 
あと女性は太く写るから、広角を使った全員写真とかではなるべく端っこに
行くなとか、動物の顔を取る時には広角レンズで鼻を真ん中にして撮った方が
可愛く撮れるとか、とにかくもう全然ハニスタで使えませんw

それでもパースの活用に関しては、前回の初級編だけでは伝えきれなかった
重要な部分は確かにあるのです。


・広角レンズの宿命 -画像の歪み-

パース、つまり広角レンズを使うと特に迫力のある絵面が出来ますし、特別な
理由など無くとも、パースを使って遠近感を強調した写真は観ていて面白いので
パースの面白さを知った人は、とかく色んな場面でこれを使いたくなります。

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パースの効いた遠近感ある画像は見ているだけでも面白みがあります

しかしこのパースを利かせる広角レンズには、画像の四隅が歪んで写るという
忘れてはならない一大欠点があります。実際にどんな風に歪むのかをハニスタの
SSで見てみましょう。

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この画像の一番上の上杉ちゃん。明らかに顔が斜めに歪んで写っています。
これは広角レンズの四隅に人物を配置する場合に、一番やってはいけない
ポーズを故意に取らせています。歪みの方向と同じ角度に首を傾けている
のでここまで酷く見えている訳ですね。一番下の上杉ちゃんも同じように
歪んでいるのですが、こちらは首の角度の関係から一番上より多少マシに
見えていると思います。それでも十分歪んでますが。
このような現象は、例えば広角レンズ(パース)で人物の顔をアップで縦に
撮った場合、人物の頭や顎が長く写ってしまうという事でもあります。
実際の歪みについては「広角レンズ 歪み」でググったこちら(クリックで
別ウィンドウが開きます)の検索結果を見て頂ければ良く分かると思います。

このような歪みはフォトショップなどの加工ソフトで調整も可能なのですが、
できればそういったソフトに頼らずにSSを完成させたいものです。

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これが簡単に解説した歪みの度合いです。
画面の四隅が一番歪みが酷く、次に画面両端の真ん中部分。一方画面の
中央部は全く、真ん中の上下部分はほとんど歪みの影響が出ません。
プレイクラブでは6:4の画面がデフォだった為余り歪みが目立ちません
でしたが、ハニセレでは画面が16:9の横長に変わった分、余計に画面
の両端部分での歪みが目立つようになったみたいですね。

※訂正:失礼しました。Kさんに拠るとプレクラでは4:3、16:10、16:9の中から
縦横比を選べるそうです。Kさん謝謝!


この歪みは基本的に広角レンズ特有の宿命みたいなものですから、使う側の
我々が、なるだけこの四隅に歪んで写って欲しくない被写体(特に人物)を
配置しないという方法が一番手っ取り早いと思います。もちろんこれは、
逆に言えば広角レンズ独特の歪みを活かすSSが撮りたければ、この四隅の
歪みを上手く使えば良いという事でもありますが。


・広角と望遠、それぞれのレンズの特徴

さて、それではこのパースをどう活かすかについての話題に移りますが、
その前にまず最初に広角レンズと望遠レンズの見え方の違いを復習しましょう。

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向かって左端の上杉ちゃんをよ~く見ると、標準状態でさえ実は微妙に
歪んで写っている事が分かりますね


これが一番分かりやすい望遠(パースをマイナス)と広角(パースをプラス)の
見え方の違いの例です。3つの写真で上杉ちゃんの立つ位置関係(距離)は全く
同じですが、パースを掛けると互いが離れて見え、逆にパースを切ると近づいて
見えます。

用法1目線の位置を強調する効果

これこそ最も小技に近い手法なのですが、例えばカメラを誰かの眼に例えて写真を
取る場合があります。小さな子供の目線だったり、或いは犬や猫の目線、或いは
ファンタジー系ならば、巨人の目線から人間を見下ろすような場合もあるかも
知れませんね。
こういう場合、普通に撮るよりも少しパースを掛けたり、あるいはパースを切ったり
する事でその大きさや小ささを視覚的に強調する事が出来ます。

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ここでは犬の目線を例に取ってみましょう。
標準で撮っても十分に低い犬の目線は表現出来ていますが、広角でパースを
利かせると、遠近感が強調されてさらに対象が大きく見えます。対象が大きく
見えると言う事は、その対象を見ている者の小ささが強調されるという事です。
逆にパースを切った望遠レンズではその効果が全く感じられなくなっています。
被写体が単独の場合、小さな者が大きな者を見る視線には広角が有効です。

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こちらは身長2メートルの大男の目線から凛を見たという想定です。
先ほどとは違って、今度は向かって左端の広角レンズの画像では余り凛が
小さく見えません。といって向かって右端の望遠レンズの画像が小さく
見えるかと言えば大してそうも見えません。この中では一番マシ程度です。
このように、被写体の他に大きさの比較対象となる物が乏しい写真では
被写体の小ささを強調するのは結構難しいのです。

用法2被写体の大きさ(小ささ)を強調する効果

それでは比較対象のある写真ではどうでしょう。ここでは人間の大きさの
エルフと、優にその倍の大きさはあるモンスターに登場してもらって、
パースの有り無しで両者の見え方がどんな風に変わるか検証してみましょう。

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パースを掛けた結果、一番上の写真では臨場感や緊張感は一番なのですが、
モンスターの大きさは余り観る者に伝わらなくなってしまっていますね。
パースの持つ「遠い物をより小さく見せる」効果が悪く働いた結果です。
逆にパースをマイナスすると、モンスターの大きさがグッと強調されます。
このように、パースの有り無しで対象の見え方は全くと言って良いほどに
変わってきます。撮る側が何をどう見せたいかによってパースのON・OFF
を使い分ける事はとても重要だと分かって頂けるかと思います。

用法3ボケ効果を強調する効果

広角レンズと望遠レンズの効果の違いにはもう一つ、被写界深度の効果が
挙げられます。広角レンズは被写界深度が深い、つまりピントが合う距離が
広いので、ボケが作りにくいと言えます。広角レンズはこの被写界深度の
深さを活かして、写る物全てにピントを合わせる「パンフォーカス」という
手法の写真向きなのですが、ハニスタでは基本被写界深度設定にチェックを
入れなければ勝手に全体にピントが合う仕組みですので、これについては
ここでは触れません。
反対に望遠レンズはピントが合う距離が短いのでボケを作るのが容易です。
これも実際に検証してみましょう。

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これは上杉ちゃんに大きな髪ボケが出来ない範囲で、かつ画面で同じ大きさに
写るようにした物です。パースをマイナス、つまり望遠レンズにした物の方が
背景が広く大きくボケていますね。
楽に背景をボケさせたい時には望遠で撮れば良いと言う事です。
正直申し上げて、ハニスタではShortcutsHSの機能を全開にしても、現状では
本物のポートレイト写真のような美しいボケは望めません。ですから逆に背景が
模様のように見える大きなボケは狙わずに、ある程度背景を写真の説明材料と
して使いつつ、モデルとなる人物をその背景から浮き上がらせる...というような
ボケ効果を狙う方が良いと思います。


・その他パースにまつわる注意点

それでは最後にパース・マイナス(望遠効果)の乱用による失敗例を
2つ挙げておきます。便利だから、面白いからとパースのプラスやマイナス
ボタンを乱用していると

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望遠効果が効き過ぎて、こんな風に全く遠近感が失われた舞台が出来上がって
しまったりします。写真には「ミニチュア効果」という、実物の物をおもちゃ
のように写すジャンルもあるのですが、ハニスタならば望遠レンズでそんな効果
をわざわざ演出せずとも、被写体の大きさは拡縮ボタンで変えられる訳ですから
ここまで望遠効果を使う必要はありませんね。

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これは遠近感が失われ、車がおもちゃのように写ってしまっていますね。
これもパースをマイナスし過ぎた結果ですが、それに加えてアングルを
間違えた事による失敗例と言っても良いものです。
パースの効果はカメラと被写体が近ければ近い程顕著です。この写真の
ように引き(被写体から離れて撮る事)で撮る時にパースを使っても、
余り良い効果は望めません。

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さらに遠近感を生み出すのは空間の持つ奥行きに依存しますから、
パースを効果的に使うには

1.カメラは出来るだけ被写体の近くから
2.アングルは両方向に奥行き感が出せる斜めが基本


という2点を是非覚えておきましょう。

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パース活用例
狭い車内でも思いっきりパースを利かせると結構写角が取れます



最後はオマケです。AQUARIAさんご所望のパース+ShortcutsHSによる
人体拡大の合わせ技

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パースだけでも、手を拡大するだけでも、この原哲夫的な絵は難しいかとw
あと元々顔の長い人はパース掛けた画面の端に言ってもあんまり歪みが
目立ちませんよという所を...w

という事で今日の話題はここまでです。
それでは皆様、良いハニセレライフを。


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by moriguchi01 | 2017-03-29 01:13 | 撮影テクニック