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HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編

皆さん、明けましておめでとうございます。
どうぞ今年も宜しくお願い致します!
まだ松も取れてませんが拙ブログ、正月三が日の内から季節感など
全く無い記事で今年の更新をスタートしますw

※2018/1/4追記:記事内容に誤りがありましたので、当該部分に
ついて修正・加筆しました。


HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_17085272.jpg
新年最初の扉絵は、ツイッターでハニ友の皆様に年始のご挨拶として
貼らせて頂いたSSの別アングルです。ツイッターは初日の出Ver.
でしたが、こちらはアングル的に無理があるので背景を変えました。
「新しい年」にちなんで「船出」をイメージしたショットです。
加工でちょっと絵画風味に仕上げてみましたよ。

さて!
いよいよ今月26日にプレホスタジオがDL出来る様になる(ハズ?)
ですが、昨年の後期に入って漸くハニスタを始めました..という様な
方々も依然としてジワジワと増えている様です。
スタジオライティングに関しては、これまでも断片的にブログ記事に
して来ましたが、区切りの良い新年。ここらでもう一度、そう言った
スタジオ初心者の方々向けに情報を整理・統括してお伝えしようかと
考えた次第です。ただ、お伝えするのは、飽く迄も今の私の環境
(ScHS-P・HSSNAを使用)が基準になりますので悪しからず。

─── ─ ───

今回からシリーズでご紹介する、N式を含めたプラグインHSSNAを
使ったライティング法の特徴を端的に言うならば、それは“スタジオの
デフォルト(規定)ライトに頼らずにライティングをする”
方法です。
ただ全くライティングに対する知識の無い方々にとっては、デフォルト
とHSSNA式、両者の一体何が違うのか、良い点・悪い点は何処なのか
は正直良く分からないと思います。なのでシリーズ初回となる今回は、
実際のライティング作業に入る前に、先ずこの両者の違いについて解説
する所から始めたいと思います。...っと、その前に。

・そもそもHSSNAって何?

公式ではなくユーザー有志が自作したMODで、種別としてはいわゆる
プラグインに属する物です。
正式名称が HoneySelect StudioNeo Addon と長いので大抵省略して
HSSNAと呼称されている事が多いようです。これ以前に旧スタジオ向け
のHSSAという物もリリースされていますが、スタジオNEOにはHSSNA
のみが対応していますので、間違わない様お気を付け下さい。
作者はvrl0verさんという方で、超有名なワイドスライダー、ABMなど
を始めとして、ハニスタの主要プラグイン関係の多くがこの方の創造物
という、大御所中の大御所モッダーさんです。
このHSSNAは、現在pph板の「ハニーセレクト プラグイン・ツール等
最新まとめ」というスレッドにDLリンクがありますので、そこから各自
入手して頂く事になります。実はこのHSSNA、ライトの調整用以外にも
実に多種多様な機能があるのですが、ブログテーマと違ってしまいます
ので、今回その辺の説明は割愛させて頂きます。
※本記事作成時点での最新バージョンは、V0.8.2 となっています


では説明開始!
HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_13161320.jpg
「ほう。ここが今回使用するバーチャルスタジオNEOか。」           「何故だろう、ヤケにスタジオが暗い気がする...。」
「左様で。巨匠以外は私を含め、皆全てAIに御座います。」            「巨匠、今回は適当に書いた記事内容の緊急修正です。生憎ですが
「見た所、設備は過不足無いようだが...。」                   その様な“小ボケ”にいちいちツッコんでいる余裕は有りません。」


HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_13270134.jpg
「そうか、それは残念。」                          「仕方ない。じゃあ得意のオヤジギャグは封印するとしよう。」
「はい。読者の皆さんのお怒りを何とか誤魔k..もとい、鎮める為に       「...ご理解痛み入ります。では早速、このスタジオの概要を説明─ 」 
 わざわざ銀河系イチと名高い巨匠をお呼びしました。今回は撮影に
 集中して頂ければ幸いに御座います。」


HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_13481917.jpg
「いや、それは不要だ。私程になればT.P.O.に関わらず、いつでも         「では行くぞっ!そこの名前も知らぬモデルさん!!」
 どこでも誰とでも、最高の写真が撮れるのだ。」                 「...シトリーです。」
「おぉっ!流石はtwitterでも大人気、引っ張りダコのベータ様で!」        (..って、えぇっ!! そっちのスマホで撮っちゃうのっ!? )



さて、ベータ星人さんのお話だけでは説明し切れない部分は、筆者が
直接補足して行きます。まず今回は、その説明用画像として下の様な
人物二人のシーンデータを用意しました。普段の撮影で行う、指先や
関節の微調整等は行っていません。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_16582152.jpg
男女が背中合わせに銃を構えるポーズです

では今しばらくベータ星人さんのお話をどうぞ。


・デフォルトとHSSNAを使ったライティング、2つの違い

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_14042520.jpg
「ではカメアシAIのゴンダ君、これからライトセッティングに入る。        「はあぁぁーっ!? 真っ暗に出来ないスタジオなど一度も聞いた事
 スタジオのライトを一旦全てOFFにしてくれたまえっ!! 」             が無いぞっ!! 」
「出来ません。」「...うむ。」                         「確かに現実世界ではそうですが、ココは初心者でも手軽に撮影
                                        が出来る様に作られた仮想空間スタジオですので..。」


巨匠ベータ星人さんが驚くのも無理の無い事で、凡そどんな小さな
スタジオであってもシッカリとした遮光対策が施されているもので、
必ず真っ暗な環境を作れるようになっているものなのです。
実はデフォルトの状態では、スタジオ内には全方位照明的な光と、
カメラと連動している一定量の補助ライトが常に側方から当たって
います。しかもこの2つのライトは、我々ユーザー側で強さや方向・
ON/OFF等を一切操作出来ない
という特殊な設定になっています。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_14471378.jpg
「う~む、このアングルだと、向かって右側からの強い光が邪魔          「えっと名前は知らんがカメアシAI第2号君、今アシストは
 だな。」
                                   要らないから、声掛けるまで君、一旦ハケててくれるかな?」

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_15295750.jpg
「あー巨匠、実はその光源もユーザーでON/OFF出来ない設定に          「しょうがない。じゃあバストショット撮る時の、モデルの顔の
 なっておりまして...。」「えぇっ、マジで!? 」                  影消しにでも使うか。ゴンダ君、彼を被写体の前に移動─ 」
「はい、マジに御座います。」                         「いや、その...実は移動させる事も出来ないのです。」「えー!」

 
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「コイツのAIは自律型ではありません。撮影の雰囲気を壊さぬ様、         「ここで良いのか?」
 人型をしてますが、まぁ単なるプログラムで。」「ふむ。」           「結構です。ではそこでカメラのスイッチを入れてみて下さい。」
「ご足労ですが巨匠、こちらに来て私の横に立って頂けますか?」


HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_17105806.jpg
「あっ...。」                                「こんな風に、彼は常にカメラマンの右手側から光源を提供する                                                       為だけに存在します。...人型なので、リアルに歩いて移動させ
                                        ても良かったのですが、カメラマン経験のあるスタッフ達から、
                                        “あいつら時々スゲェ邪魔”という、強い意見があったので..。」

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「まぁ現実世界でも、カメアシはカメラマンに蹴られてナンボと...」
(う~む、参ったぞ。つまりスタジオNEOは、明るい部屋の中に、
 1本だけ自分が自由に使えるライトを持ち込んで撮影する..という
 のと余り変わらない
って事だ。これでは自分好みのライティングを
 ゼロから構築するのは大変だ。)


そう。スタジオNEOは、現実世界のスタジオとは違う、ちょっと特殊
なスタジオ仕様になっているのです。
お話の中に出て来た、ユーザーが操作出来ない2つのライトの事を、
ここでは便宜上「デフォルトライト」と呼ぶ事にします。実は撮影
(ライティング)の初心者にとってこのデフォルトライトは、1本の
ライトだけでは人物にたくさん出来てしまいがちな広面積の影の発生
を未然に防止してくれる優れ物なのです。
ですがその反面、撮影中級者にとってこのライトは、ゼロから自分の
好みや理想のライティングを構築し辛くしてしまうという、謂わば
“無用の長物”となってしまう場合もあるのです。

更にこの操作が出来ないデフォルトライトの影響で、NEOではキャラ
に出来る影が非常に薄くなってしまいます。このせいで、陰影差の強い
ライティングが出来ない
、或いは夜間や暗がりでキャラだけがやたらと
明るく写ってしまう
...と言った様な弊害も同時に生じてしまいます。

ではここで、実際にデフォルトのままのライティングと、HSSNAを
使ったライティングを比較してみる事にしましょう。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_17464302.jpg
難しい事は分からなくても、この2枚のSSの見え方の違いを見れば一目で判りますね
手前の男性は殆どの人が右側のHSSNAの方がカッコイイと感じるハズです
しかし一方で奥の女性の顔は真っ暗で、この状態では補助ライトを使う必要があります
片やデフォライトは、カメラの位置に関わらず常に一定量のライトがキャラに当たる様
設定されている為、実際にはライティングしていない女性の顔にもシッカリ光が当たっています
デフォライトは本格的なライティングでは多々起こる「ライト1本じゃ足りない!」
という現象を未然に防いでくれている事が良く分かると思います

まぁ要するに、今までスタジオ撮影など経験した事の無い一般人が、
いきなり何本ものライトを使いこなす事はとても難しいだろうと判断
したイリュさんが、苦心の末に考え出したのが今のNEOのライト設定
な訳です。で、敷居を低くした分、このデフォライトには撮影中級者
にとっては不満が出てしまう「良し悪し」な点があるのですね。

HSSNAを使ったライティングの根幹は、上記の様なデフォルトライト
の持つ弊害部分を解消しつつ、キャラに濃い影を生み出す事です。
そしてその影と光が生み出す陰影差が、被写体に深い立体感とか
リアル感を与える訳ですね。更には撮影中級以上のユーザーが、多種
多様なライティング構成を幅広く自由に構成出来るようになる事だと
も言えるでしょうか。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_19045957.jpg
ライトの色味に関しても、こういう地味ですが有用な効果があります
見た目が全然違うでしょ?

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_11232106.jpg
後日紹介すると思いますが、顔の半分を影にして撮るショットを
スプリットと言います。この様なショットは、絶えず全方位から光が
当たるデフォ照明では影が薄くなる為なかなか上手く撮れません。
逆に言えば、この様な陰影差の強い撮り方をしたい時こそ、HSSNAの
真価が発揮されると言っても良いでしょう。
と、こう書くとHSSNAは逆に陰影差の弱い撮り方に弱いのかな?など
と思われる方が居られるやも知れません。ですが別にそう言う訳でも
ありません。後述するIntensityという数値調節で、陰影の強さをかなり
自由に設定出来ますので、薄目の影色を維持しつつ撮る事も可能です。

此処までの説明で、HSSNAは影が濃い、そしてその濃い影が陰影差、
つまりは立体感を画面に生み出すという事はお判り頂けたと思います。
更に言えば、陰影差が出し易いという事は被写体の微妙なディテール
を出し易い
という事でもあるのです。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_11365936.jpg
両者の鎖骨部分のディテールに注目して下さい。明らかにHSSNAに
拠る照明の方が深くハッキリ出ていますね。これは鎖骨の陰影だけに
限らず、例えば腹筋や背筋など、肌表面のディテール全般に対しても
全く同じ事が言えます。また人物以外ではアイテム表面や背景・地面
などの細かな凹凸や起伏(いわゆる質感といっても良い)なども、
やはりHSSNAを使ったライティングの方が簡単・綺麗に出せる
場合が
多いと思います。
上の写真のキャラ左手の部分、素材はシルク系のツヤツヤした素材の
テクスチャです。デフォに比べてHSSNAの方が、よりツヤ感がある、
つまり素材感を正確に表現出来ている事が分かると思います。

─── ─ ───

さて両者の違いが分かった所で1つお知らせ。
今回のシリーズでは、ただ単にブログの写真を見て頂くだけでも
基本的な事は理解して貰えるよう考えて書いて行くつもりですが、
同時に説明用に使う写真のシーンデータを、私のいつも使っている
アップロダにも上げるように致します。
ですのでお時間に余裕の有る方、より詳細にライティングの違いを
体感したいという方は、そちらでブログと同じシーンデータをDL
して頂き、自環境で実際に説明通りにライトを動かしてみたり、
或いはON/OFFなどをして確認しながら、今回の記事を読み進めて
頂く事も出来るよう配慮しました。
※シーンデータはMODなし(バニラ環境)の方でも再現が可能な様に作ってます


解説①:まずはN式の基本セッティングを覚えましょう

私が普段の撮影で使用しているライトの基本設定は、通称N式と
称されている方法で、これはNockyさんが日本(というか、多分
世界)で最初にご本人のブログにて発表された方法です。
ライティング(強さや向き・色味)というのは、基本的に正解の
無い物であるが故に、初心者がいきなり高度で複雑なライト設定
に取り組むには、やや敷居が高い代物です。
が、N式は非常に簡素な初期セッテイングを施すだけで、誰でも
簡単に本物のスタジオにより近い状態を作り出せます。N式照明の
設定方法はNockyさんご本人のブログ内にて既に詳細が説明されて
いますが、今回の私の記事を機会に初めてHSSNAを導入される方
を想定し、先ずはここでもう一度その設定方法をおさらいしてみる
事にしましょう。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_17095645.jpg
HSSNAを導入して、スタジオのカメラライトを選択すると、デフォ
のライト操作パネル(写真黄色の矢印部分)に加え、Custom Light
と言うウィンドウが表示されるようになります。
これから説明するN式調光法は、基本的に全てこのウィンドウにある
スライダを調整して行います。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_21475042.jpg
①まず「System」ボタンから ②「カメラライト」を選択すると、
自動的にHSSNAの「Custom Light」ウィンドウが開きます。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_21561808.jpg
③次にウィンドウ一番上にある「Default Light」をOFFにしてから、
その下ある ④「Ambient Light」で「Flat」を選択します。

※このDefault Light をOFFにする事で、ベータ星人さんのお話の中
に出て来た“絶えず右側から当たる光源”が消失します。
そして Ambient Light を、Flat(もしくは Trilight)に変える事で、
消せなかったスタジオのライトをOFFにしたのとほぼ同じ状態にする事
が出来る様になります(後日書きますが、完全には消えません)。


HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_22212091.jpg
⑤続いて3本見えているRGB(レッド・グリーン・ブルー)という
ライトの色味を調節するスライダを、一旦全て最大の1.00に設定し、
最後に ⑥その直ぐ上の「Intensity」で好みの明るさにします。
このIntensityが基本的に被写体に出来る陰影差を決める数値
なりますので、そこだけはシッカリ覚えて置きましょう。

このIntensity(強さ)は、そもそもはライトの強弱が画面に与える
影響力の調節機能で、数値が高い程ライトの明るさが強くなります。
この数値設定は、皆さんが撮るシーンのシチュによって調整する物で、
実はコレ!という規定の数値は存在しません。...ですが、これまでに
私が使って来た経験から、いわゆる標準的な(汎用性の高い)数値が
あって、恐らく0.7~0.9辺りが最終的に最も多く利用される数値の様
に感じております。
ここでは仮に8.5という数値を選択しておきますが、最初は適当に
それに近い数値にパパッと設定して置いても全然問題ありません。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_08382527.jpg
3枚それぞれ、全て同じ強さ・方向・色味の全体光を当てて撮影しています

ご覧の様にIntensityの数値を低くするとシリアス感が増しますが、
一方で肌が土気色に見える現象が起こります。逆に値を高くすると
白く透き通った様な肌の色味になりますが、一方で陰影差が弱くなり
被写体の立体感が失われます。
極端に低い値や高い値は、それに拠る効果を得たい場合を除き、普段
は余り選択しない場合が多くなるでしょう。


さて、上の画像をご覧頂くと分かる様に、HSSNAライティングでは、
スタジオのデフォライトが無い分画面がかなり暗い状態です。
HSSNAでは、基本的に全てのライティングを追加ライトのみで構築
して行きます(例外もありますが)。
次回からは、いよいよ実際に基本と呼ばれるライト位置に追加ライト
を設置した上で、その見え方の違いを比較したり、ライティングを
してゆく上でのコツやテクニックについて解説して行きます。

今回配布したSDの説明:
今日は序章という事で、デフォの照明とN式照明の見え方の違いを比較
する為のライトだけを設置しています。

①シーンデータはデフォ照明に合わせています。カメラセーブ1~5
までに様々なアングルを記憶させていますので、1~5までのボタンを
押しながら先ずそれぞれの角度でデフォライト環境下のキャラの見え方
・影の出来方をご覧下さい。


②次に「設定」から「カメラライト」を選択し、HSSNAのウィンドウ
でCustom Lightを「Default Light」OFFに、「Ambient Light」を
Flatに、Intensityを0.85前後に、RGBスライダを全て1.0
合わせます。(此処までの設定がN式という事です)

③最後にワークスペース内の「解説①用照明」フォルダ内にある追加の
ライトをONにして頂くと、デフォルトの時とほぼ同じ角度・明るさの
照明がキャラに当たります。これで先程見た1~5までのカメラセーブ
を再度見て頂く事で、デフォライトとHSSNAの見え方の違いをご自分
の眼で実際に比較して頂く事が出来ます。

ですが、まぁそこまでする気も時間も無いという方の方がきっと多い
でしょうから、記事の最後に1~5それぞれのアングルの見え方の違い
の比較画像を載せて置きましょう。
向かって左側がデフォ照明、右側がN式です。

HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_09581453.jpg
HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_09584681.jpg
HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_09591212.jpg
HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_09595346.jpg
HSSNAで始める照明の基本講座 ①序編_e0370811_10002107.jpg
今回は比較の為、N式で使用しているライトは1本のみです。
その為N式の方では、特にアングル2でキャラへのライトが全体的に
不足している(暗くて細部が良く見えない)状態である事が分かり
ますね。
一方でデフォの方は、どのアングルでも必ず一定の照明が当たるお蔭
で暗くて細部がよく見えない...という様な状態にはなっていません。

お話の中では、スタジオのデフォルトライトがまるで失敗作みたいな
印象を持たせてしまうかも知れませんが、そんな事はありません。
このデフォライトは、照明の知識や経験が一切無い人でも、それなり
に失敗の無いライティングが施されている様に見せて(補助して)
くれる、優れモノであると言えます。
ただ繰り返しになりますが、デフォの方はその便利なライトのせいで
キャラの影が薄くなり陰影差が出にくい為に、リアルさや立体感など
の点においては、N式には一歩二歩ほど劣るという事なのです。


という訳で①序章は以上です。
次回以降はスタジオ照明の基本構成について説明します。
それでは皆様、2018年も良いハニセレライフを。


by moriguchi01 | 2018-01-02 17:53 | 撮影テクニック