HSSNA照明基本講座 ④横ライトの意味

皆さん、こんにちは!
先ずはすぱにっしゅ・Fさん、退院おめでとうございます!
一日もお早い全快をお祈りいたします。
それから、こモさん、きにちみさんのご両名、ツイッターデビュー
おめでとうです!今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

斯く言う私も、一昨日辺りから微熱&下痢で、ちょいと体調が
ダウン気味でした。お腹に来るインフルも流行していると聞き、
大事をとって昨日は午後からずっと家で休養...の筈だったのに、
気が付いたらハニセレを起動しているという、この恐怖!ww

まぁお蔭でじっくり腰を据えてスタジオが出来る時間が取れたので
予定より早く記事を書き上げる事が出来ました。
今日は扉絵はナシですが、お蔭様で好評を頂いている感じの本講座、
いよいよ第四回目の始まりです。

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「...しかし、本当に蕎麦屋だったとはな。」「えぇ。」              「おや、では貴方が?」「...出前君の言っていた筆者さん?」
「ハイハーイ、どうも! じゃあココからは私自らが、               「そうです。...べ、別に会話シーン撮るのに三人分、イチイチ
 このまるま製作所謹製の通信端末ロボで、お二人の                ポージングが面倒で交代した訳じゃないんだからねっ!!」
 会話を遠隔フォローしますねっ!」                       「.......。」
            

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「宜しい、では早速AIゴンダ君の辿り着いた推論を披露
 して貰うとしよう。」「...当たらずとも遠からじ、だと
 良いのですが。」「えっ、ちょ、ツッコミ無しなの!?」



講座第四回目の今日は、例の横ライトの正体とその意味。更には、
そこから発展して、HSSNAライティングに於けるサブライトの効用
などについてお話して行きます。

・デフォルトの横方向ライトの正体
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「実はベータさんのお話にあった、色と艶の話題になった時に、          「ライトをデフォに戻すと...ご覧の様に、私の左側に例の
 ふとデフォルトスタジオで見た光景を思い出したのですよ。」           光が当たって、暗い背景の中に立っても私の体の輪郭が
「ふむ。」「えーと、先ずはHSSNAにライト1本の状態で、             クッキリと闇から浮かび上がります。...如何でしょう?」 
 こんな感じに、暗い背景の前に暗い衣装で立ちますと、             「...うむ、見事正解だ。」「そうですか、良かった!」
 
 如何です? 服と背景が同じ色なので体の輪郭が見えません。」


...まぁAIゴンダ君でなくとも、大体察しが付く内容でしたねw
ここでより単純にHSSNA、つまりほぼ真っ暗状態でのライティング
について考えてみましょう。先ずはライト1本のみで公式基本図形
のシリンダー、つまり円筒形の物体に光を当ててみます。

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当たり前ですが、ある立体に対して1本のライトが照らせる最大範囲
は180度までが限界です。三次元の物体は、縦横奥行きと三方向に
広がりがあるので、物体の全周は360度ある訳ですが、その内我々
が実際に肉眼視出来る範囲もまたライトと同じく180度が限界です。

つまり我々がライト1本で出来るだけ多くの面積を照らそうとすると、
どうしてもカメラアングルと同じ正面からライトを照らす事になって
しまう訳ですが、そうすると今度は影が極めて少ない、つまり立体感
に欠ける写り方になってしまうのです。
では、カメラマンと呼ばれる人たちはこの二律背反に対し、どう立ち
向かっているかと言えば...

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飽く迄も“一般的な撮り方”に限定すれば、こんな感じでメインとサブ、
基本的に2本のライト+αで被写体を撮影する訳ですね。
この様にHSSNAライティング(現実の撮影)に於いては、どうしても
メインとなるライト以外に、そのライトでは照らせない部分を照らす
ライトが必要になって来る場合があります。それがサブライトです。
メインで照らせない部分を照らすのがサブライトなので、基本として
このサブライトはメインライトの反対側周辺に配置されます。


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「ちなみに屋外での簡易的な撮影等では、このサブライトはレフ板         「と言ってもNEOにレフ板は無い。故にサブは本物のライトに  
 で代用する事も多い。サブライトは、メインのライトが作る影を          頼る事になる。まぁ妙に明る過ぎる点もそうなんだが、デフォ
 消したり薄めたりする事も役割になるので、そのメインライトの          ライトの問題は、このサブを自由に動かせない事に尽きる。
 反対側に光を反射する物さえあれば、十分にその代役になれる           本来ならこうしてメインライトを右側から当てる場合、サブは
 からだ。」「なるほど。」                           それに連動して左側に移動すべきなのだが...。」「むぅ。」



考え様に拠っては、被写体全周に輪郭を出したい時はメインライトを        
モニタ画面向かって左手側から、逆に輪郭を出したくないという時は         
向かって右手側からライトを当てれば良いのですが...まぁ、ハイw         

ではここで一旦、サブライトの効用について纏め...えっ、何ですか?

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「あぁ筆者君、スマンがちょっと待ってくれるかね?」「..ハイ?」        「この講座も今日で4回目。読者の皆さんも、そろそろオッサン
「AIゴンダ君、君確かユーザー側で任意の姿に変えられるんだった          二人だけのむさい画面に飽きて来ているのではと思ってな。」
 よね?」「左様ですが、カメアシAIはその容姿タイプ毎に性格が         「私は円滑に講義が進められるなら、相方が誰でも構わない。」
 固定されています。ですので姿を変えると、今までの私と同じ様         「了解です。何かご希望の容姿はございますか?」「若いオネェ
 な受け答えが出来なくなると思いますが?」                   ちゃんだっ!他は適当で良い。」「...では女性アシを。」



...まぁ、しょうがないですね。ベータさんの新しい相方が決まるまで
しばし待ちましょう。

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「はぁ~い、美沙でぇ~っす!」「チェンジ!」                 「ありゃ? さっきのモデルじゃないか。もう散々見たぞ?」   
「えっ、でも私一応デフォルトの女性カメアシで─ 」               「...殆ど画面に写ってませんでしたけどね。と言うかお客様、
「知らんっ!とにかくチェンジだ。」「えー...。」                 私達二人以外は、別のユーザー様方が公開配布されている
「良く分からんが、君を見た瞬間に私の本能がそう告げた。次っ!」         容姿・性格のアシスタントになりますが?」「構わん。」
                        
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「チェンジで。あとスマン、      「手伝うのはやぶさかでないが、     「アンタ、どこファン?        「うぷっ、個人的には嬉しい
 検索条件に40歳以下を        報酬としてコロッケ百個を        カープファン以外は          のだが、これでは講義が
 付け加えてくれ。」          所望したい!! 」             手伝わないわよ?」          出来ない...のだ。」
「...分かったわ。」          「...チェンジで。」           「野球知らないので...。」       「あら、残念だわ。」


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「と言うか、ベータさん? これ、もしデルヘルだったら、            「チェーエェェンンジッ!!! 」
 とっくに玄関先に強面のお兄ちゃんが押しかけて来て、             「むっ!?」「しょうがない、じゃ私が選びますから。」

 “こっちも商売なんでイイ加減にしてもらえないっすか?”            「
探してくれるの? じゃあ是非宜しく頼みますよ。
 ..とか凄まれるレベルのチェンジ数ですよ?」                    つか君、“え、何故私ではダメなのだ?”みたいな、
「いや、しかしだなぁ。」「私の名は、北t─ 」                 
心底意外そうな顔しないで? 当然の選択だと思うよ!? 」  

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「この娘は?」「あれれっ?」「んっ、悠稀ちゃんでは不満か?」         「まぁ関西人としては、あと一発位カマしたい気もしたけど、
「あぁいや、そうでは無く、もう一回位キツいボケを挟んで来る           全国区ではシツコイと嫌がられる事もあるし。と言うか、
 かもと思ってたので、普通に可愛い娘が来てビックリで。いや、          余り余計な事にSSを撮ってると、また記事が、更新が...。」
 こう言う非現実空間には、こういう娘の方がピッタリ来ます。」         「あぁハイ。了解です。じゃあ早速再開の準備をしましょう。」



では向こうが講義の再開準備をしている間に、こちらでサブライトの
効用について纏めてしまいましょう。

有り体に言えば、サブライトの最も基本的な役割とは「立体感を保ち
つつ、被写体と背景との境界を際立たせる」
という事になります。
写真業界では良く、被写体が背景から“浮く”とか“沈む”とかそういう
言い方で、被写体と背景との親和度を表現します。
“浮く”とは、背景と被写体の間に色彩差や明度差が有り過ぎる状態、
逆に“沈む”とは、両者の間に差が無さ過ぎる状態を言います。

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「観念的に表現すればこんな感じですね。キャラが背景(壁)に          「あースマン、筆者さん。つい先程、次の話題の準備をする
 埋没してしまって判然としない状態が“沈む”で、逆に余りにも           と言っていた忙しい私に、貴方一体何をさせとるのかね?」
 背景とキャラとの間に一体感が不足していれば“浮く”な訳です。         「アハッ、そうだった。ゴメンゴメン!」 
 ただこれは、写真を見た人がそれぞれを“良くない”とか“美しく          「...くそぅ、見た目は可愛いが、中身が只のおっさんなのだ
 ない”と感じるかどうかの問題なので、どちらが良いとか正しい           と思うと、何か余計に腹立つ。」
 とか、そう言う次元の話ではありませんよ?」



それじゃ今度こそ改めて、リリスさんトコのまひるちゃんをモデル
に、サブライトの有る無しで画面の見た目がどれ位変わるかを比較
して見る事にしましょう。
下の写真、向かって左側がメイン1本のみ、右側がサブ有りです。

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左側の画像。
メイン1本の方は画面向かって左側、キャラの肩や腕の部分で
黒い衣装と黒い背景が一体化してディテールが潰れていますね。
ここが画面で最もキャラが背景に“沈んでいる”部分です。

右側の画像。
そこにピンポイントでサブライトを当てる事で、先ず肩や腕部分の
輪郭がハッキリとしましたね。また良く見ると、同じくディテール
が潰れ気味だった、向かって左側の頭髪後ろ部分までも、サブ設置
の恩恵を受け、髪の毛の質感がキチンと目で見て分かる様になって
いますね。

・照らさないと“沈み”、照らし過ぎると“浮く”

もちろん画面上には、まだ同じ黒色が重なって立体感や遠近感を
損なっている部分は残っていますが、ここで余りにも全ての輪郭を
ハッキリさせる事に血道を上げ過ぎると、往々にしてライト過多に
なってしまいます。
そもそも暗い背景に黒い服という環境ならば、
ある程度ディテールが潰れる部分が出るのが普通ですから、ここで
ライトをばんばん増設してしまうと、今度は逆にキャラが背景から
不自然に“浮く”現象が起きてしまう可能性が有る訳です。
ライトを1つ増設する事で1つ必要な艶を作れる替わりに、その増設
したライトのせいで、逆に1つの必要な影を無くしてしまう場合も
あるのです。こと立体感を出す為のサブライト運用に関しては、その
画面の中で一番明るさやディテールが不足している部分に先ずサブを
当てる...という心掛け
が大切です。

もう1つ。ライティング初心者の方々は、メインとサブ、それぞれの
ライトの角度・照らしている面積にも注目して頂きたいと思います。
慣れない内は、ついついサブもメインと同じ明るさで、メインと同じ
様に広い面積をサブでも照らそうとしてしまいがちです。
それが照らし過ぎに繋がり、結果として被写体から“必要な影”までも
を奪ってしまう事があります。上の画像でも、サブライトは本当に
必要最小限の範囲しか照らしていない事が分かると思います。(因み
に上の画像でサブが0.85になったのは、メインが作る艶よりも明るい
艶をサブが作らない様、明るさを調整した結果です。サブの光量が
必ずしもメインより弱くなければならない訳ではありません。)

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被写体のどこまでを照らすかは、結局は好みと感性の問題です。
見る人に拠っては、もう少しキャラが背景から浮いてた方が良いと
感じる方も居られるでしょうし、影ももう少し薄い方が好みという
方も居られるでしょう。
私の場合今回は、先ず背景の色を真っ黒から限りなく黒に近い青色
に変更、次にキャラ眼のハイライトを26番に変更し、鼻の付近に
出来た濃い影をポイントライトで薄めつつ、そのライトが同時に瞳
にキャッチライトを入れる様配置して完成としました。


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「うむ。だがサブライトの運用については、もう少し補足説明を          「メイン+サブの組み合わせは基本中の基本だが、いつなんどき
 して置いた方が良かろう。」「きゃっ!」「...えぇと、ベータ           も2本使う必要が有る訳では無い。こうして背景色を変えたり
 さん?何ですかその格好。」「決まっている、イメチェンだ!」           或いは衣装の方を変えたりすれば、1本でも必要にして十分な
「えぇっ、 次の講義の準備ってそれだったの!?」                  陰影・立体感を作る事が出来る場合も良く有るのだ。」
                                       「ベータさーん?モデルが怯えてますよー。」


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え、じゃあさー、ベぇちゃん? 」「..べ、べぇちゃん!? 」           「そ、それじゃ..そのサブライトの有効な使い方の具体例を
「1つか2つで良いから、どんな時にサブライトを使うのが            
筆者さん、張り切ってどうぞっ!! 」
 有効なのかっていう具体例を教えてあげてよ? その方が            「えっ、このコもそんな事出来るの? スゴイ!」
 初心者さん達には分かり易いと思う。」「..そ、そだね。」            「私の思い違いじゃ無ければ、それ確かベータさんのお役目
(今までポテチ喰ってただけの奴が、いきなり正論キタッ!)            でしたよねっ!? 」「...あ、やっぱり?」



一口にサブライトの使い方と言っても、その使い方は実に様々です。
とてもじゃ無いですが、その使い方の具体例を全て挙げて行く事は
出来ませんし、私も知らない様な使い方の方がきっと多い筈ですw
ですがまぁ、このサブライトの役割を大まかに分類するなら

①画面に立体感や遠近感・メリハリを出す
②メインライトで照らせない部分や不足する部分の光量を補ったり、
 或いはメインが作る濃すぎる影を薄めたりする
③雰囲気やムードを高めたり、色調を整える環境光


と、他にもあるでしょうが分類するならざっとこんな感じです。
ここでは前回から続く話題でもある、色味に関わる問題の回避
方法に絞って、2種類の使い方を説明しましょう。


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「今日ずっと話して来た、衣装と背景の“色かぶり”についてだが、         「だがどうしてもそういう調整が不可能な場合もある。
 基本的に衣装は色変えしたり着替えが出来るし、背景はキャラ           衣装なら、例えば制服なんかがそうだな。色が被るからと
 の配置場所やカメラアングルで何とか出来る事も多い。」             言って、黒い学生服をキャラ毎に色変えする訳には行かん。」
「うん、うん。」「その壁の前に、二人で並んでくれたまえ。」          「紺色のセーラー服とかもそうね。」「じゃ、それにしよう。」


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「先ず二人にメインライトを当てる。」「なるほど。二人が            「では、色味が重なっている部分にスポット光を当ててみる。」
 重なっている所の色味が、見事に混じってしまってる訳ね。」          「...うん。服の輪郭が出た事で、脚を見なくても悠稀ちゃんが
「さっきも言ったが、ライトの当て方やアングルの工夫でも、            まひるちゃんの前に居る事がハッキリ分かる様になったね。」
 問題回避は可能なのだが、今回はどうしてもこのアングル、           「今回は出来るだけ自然に見える様、強い光は当てなかったが、
 このライト角度で撮りたいのだと仮定しよう。」                 例えばデフォの横ライトの様に、強烈な光でも全然構わない。」



デフォの横ライトが、何故あれ程強い光に設定されているのか?
正確な所は分かりませんが、問題の本質はその強弱と方向を、
ユーザー側で自由に調節出来ない点にあって、強い事自体は然程
問題ではありません。

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例えば上の写真のように、画面向かって右側に強い光源を想像させる
物(上の例では窓の日差し)があれば、横ライトの強烈な光でも全く
不自然に見えないどころか、この方が却ってより自然に見えます。
と言いますか、ぶっちゃけ画面向かって右側に強い光源が有るのか、
無いのか分からないアングルで撮ればOK
なのです。

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ですが、この様に向かって右側には壁しかない、灯りも無い場所で、
こんな風に横から強い光が当たっていると、「この光は一体何処から
の光なのだろう?」と、どうしても不自然さを感じさせてしまいます。

まぁ要するに、立体感を出す為のサブライトの光の強さに、取り立てて
制限やセオリーなどは無く、敢えて言うならそれは不自然に見えない事
だけだと思います。
上の写真の様にキャラ側面のエッジ部分に強い光を当てる事、またその
光の事を一般的に「エッジライト」と呼んだりします。エッジライトは
その光を当てた被写体にシャープな印象を与える事が出来ますし、画面
に高い明度差が付く為、画像全体を見た時の印象にメリハリが出ます。
一方で、画面にソフトな雰囲気を出したい様な時には、この高い明度差
が却って邪魔になる事も有ります。

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前の講座で使ったSSで比較した画像
ベータさんの体に当たっている光が、所謂エッジライトです
今回の立体感を出すサブライトを、より強くより狭い範囲に当てるとエッジライトになる訳です
一方ゴンダ君に当たっているライトは、もう少し弱くすれば衣服に非常に自然な立体感が出せると思います

この様にメインライトの反対側の側面を照らすサブの強さは、T.P.O.や
画面の見栄えを鑑みつつ、不自然でない範囲で最適と思われる光の強さ
を選んで下さい。


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「もう1つ、制服と同じように色味が重なったからと言って            「おぉ、やるねー、まひるっち!」「た、たまたまですっ。」
 好き勝手に色変えしたり出来ない物があるのだが、それが             「肌は服より難しい。何故なら下手にライトを当てると、直ぐに
 何か分かるかね?」「...何だろ。まひるっち分かる?」               テカって見栄えの悪い肌色になったりするからな。あ、それと 
「...えと、もしかして“お肌”なんじゃないでしょうか?」               顔に当てる独特のサブライトがある。ついでだから、それに
「正解だ。肌も好き勝手に色変えしたり出来ん代物だ。」              ついても触れて置くとしようか。」



ちょっと待って、ベータさん!
巨匠が説明に入る前に、どうしても1つ前知識として皆さんに知って
置いて頂きたい点があるので、先ずそちらの説明を致します。
端的に申しますと、私の環境に於いてデフォルトの照明で見える肌と、
HSSNA+Flat(or Trilight)で見る肌とでは、その見え方(質)が
全然違う
と言う点です。
発売当初とは違い、今は肌もMODの4K肌が主流になっていますし、
IBLやRLEなどを導入して居られる方などは、更に輪を掛けて見え方が
違うと思いますので、飽く迄も私の環境下という前提にはなりますが、
改めて私の肌環境(Female face retouching+8K Specular maps)
での両者の肌の見え方の違いを、ここで比較して置きます。

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デフォルトのライト設定で、悠稀ちゃんとまひるちゃんの肌の見え方を
比較してみます。悠稀ちゃんの肌は赤色成分がやや多め、一方でまひる
ちゃんの肌は黄色成分がやや多めで、両者の肌色は微妙に違うのですが、
上の画像を見て皆さんはどう感じられたでしょうか。
逆光ならば、まだ辛うじて色味の違いが判別出来なくも無い状態ですが、
順光だともう殆ど色味の違いが分かりませんね。
デフォのメインライトが強すぎて(と言っても標準の1.0ですが)、
肌が白化現象を起こしている可能性もあります。試しにメインライトを
最弱の0.1まで落として見ます。

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ご覧の様に肌色の同化は、先程よりは多少マシにはなりましたが...。
では次に、全く同じシーンを今度はHSSNA+Flat(N式)で再現して
みます。サブライトは使いません。Intensity値は恐らくN式で標準的
設定値になるであろう0.8に設定してあります。

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HSSNAの方は、両者の肌色の微妙な違いが見て分りますね。
念の為、別角度からも。

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HSSNAに拠る照明の方が、明確に二人のキャラ肌の色味の違いを再現
出来ている事がお判りかと思います。
一方で、デフォルトライト(≒Skybox)の照明が、各キャラ肌の色味
の違い、つまり個性を殺してしまっている事が良く分かりますね。

これはたとえHSSNAでも、Intensity値を上げ過ぎると同じ様な現象
が起こります。
キャラ1体だけを撮るならそう気にせずとも良いですが、
複数のキャラを画面に出す際、余りに強いライトを当てて明るい環境に
してしまうと、この様にキャラ肌の色味に変化が無くなってしまいます。
キャラの肌色の違いは立派な個性の1つです。

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「え、でもデフォでメインライトを0.1にするという事は、実質          「各キャラの肌色の違いをシッカリ表現したいなら。」「なら?」
 まともなライティングは不可能って事だよ? どうすんの!? 」          「肌色成分多めのキャラを複数出す時は、デフォやSkyboxの

「そ、それを今から巨匠が説明して下さるのでは?悠稀さん。」            ライトを使うなぁぁーっ!!!」
「あの、もう相当予定枚数オーバーっす。ボケ無しでお願い。」
           「えぇ~っ!? 」
「うむっ、その方法とは...ズバリ!!」「...ズバリ?」              
「何よ、ソレ。説明になって無いわよっ!! 」


実際にはデフォライト環境でも、何かしら良い解決方法は有る筈なの
ですが、試してませんw やる前から、それが大変面倒で緻密な調整
を必要とする作業になりそうだと分かるからです。ですから、巨匠の
セリフは勿論半分は冗談ですが、でも半分は本気です。
シツコイようですが、別環境でもう一度同じようにデフォとHSSNA、
両者で肌色の見え方の違いを試して見まししょう。

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画面向かって右に行く程、肌の色が白い順番に並んでいます
こちらが順光
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そして逆光
やはり私の環境では、肌色の正確な再現はHSSNAの方にやや分が有るようです


この背景では、デフォでも先程の写真に比べかなりマシな状態ですが、
それでもHSSNAと比べると、デフォライトは微妙な肌色の違いを表現
し切れていません。
ただ繰り返しになりますが、これは飽く迄も私の環境でそうなるという
事です。ですから読者の皆さんも、是非機会を作ってご自分の環境では
デフォとHSSNAで、肌色の再現度に差が有るのか無いのか?自身の眼
で見て調べてみる
事をお勧めします。もし両者に違いが無ければデフォ
を使えば良いですし、有るなら複数の水着キャラを出すような場面では
HSSNAを選択すれば良いと思います。
まぁでも大前提として、それぞれのキャラの肌色設定値が違っている、
という条件はありますから。ねっ?w

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「え? って言うか、この話マジでこれで終わりなの?」              「つか、いつまでこの格好なの? 流石にちょっと... 」
「そうだ。HSSNAは肌の色味の違い・陰影を細かく表現出来る。          「モデルなんだし、恥ずかしがってちゃダメだけど..ねぇ?」
 故に余程の事でも無い限り、肌と肌が重なる状態になっても            「あーそれは大切な読者サービスだ。まだ着替えちゃイカン!」
 互いの肌色が混じって判別出来なくなる様な事は起こらんよ。」          「...なぁ、さっきのワシの渾身のノリ突っ込みへの反応は?
「ふ~ん。」「良し、ではいよいよ今日最後の講義だ。」               なぁなぁ?..ちょっ、聞いたはる?ベーちゃん!? 」


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「今日最後の話は、君たちモデルの顔を美しく魅せる為の知識だ。         「...さて、カメアシの悠稀君、今キミとまひるちゃんが写っている
 ぶっちゃけこれまでの話全部忘れても良いから、これだけは            このショットでは、モデルの顔を美しく魅せる上で、今まで説明
 覚えて帰ってくれたまえ。」「じゃあ、今迄の話は何なのよ?」          
して来た陰影付け以外に3つ、大きなテクニックが使われている
「モノの例えであるっ! 」「..はぁ~い。」「今から説明するのは             
のだが、その違いが何か分るかね?」「えぇ、違い!? 」
 フェイスショットなど、主にバストショット以上のアップで撮る          ※フェイス(バスト)ショット...それぞれ顔から上・胸から上部分を撮るショットの事
 際に有効な手法だ。」                                        
                                         

と、言う所で今回はお終いです。
余り長い記事は読み疲れますし、こうして次回への期待を持たせる様な
終わり方もまた良いと思いまして(デヘヘ

さて、今日は(今日も)長い記事だったので、最後に今日の内容の纏め
を箇条書きにしておきましょう。

1.デフォの横ライトの正体は、キャラの輪郭を明確に見せるサブライト
  の一種である。(但し、自分で消せない動かせない調節も出来ない)

2.被写体に当たる光量が少ないと、ライトの影になる部分で背景との間
  の輪郭が消失し同化する事がある。この被写体と背景との同化が強い
  事を“沈む”と言い、逆に被写体と背景との明暗差・色彩差が大きくて
  親和性・一体感を欠く状態を“浮く”と言う。一般的にはライトの光量
  不足が“沈み”の、当て過ぎが“浮き”の原因となり易い。

3.立体感を出す為のサブライトの角度や強さに明確なセオリーは無いが、
  基本的にサブはメインより狭い範囲を照らす事が多い。またこのライト
  は当て方・強さを変えると“エッジライト”になる。

4.デフォライトはHSSNAに比べ、肌の色味の再現性に劣る。(但し環境
  に拠る差異があるかも知れないので、要自環境での検証) 
 
                                    
...以上です。
次回は、巨匠のクイズの答え合わせを皮切りに、キャラの顔を美しく撮る
(魅せる)為のサブライトの使い方、そしてメインライトの役割とは何か
について改めて考えてみようと思います。

それでは皆様、良いハニセレライフを。

e0370811_16085849.jpg
「ちょっとー! 何で まひるちゃんだけ可愛く撮るワケ!? 」
「いや、君カメアシだし...。」「関係ないっ! 可愛く撮られたくない
 女の娘なんて一人も居ないんだからねっ!! 」
「分かった、次は悠稀クンも綺麗に撮るからっ!」「ホント?絶対!? 」
「ホント、ホント! だから乱暴しないでっ、お願いっ!! 」



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Commented by きにちみ at 2018-01-19 20:56 x
素晴らしい。
N式の方が自然というのは実際にやってみてわかったことですが、二本目のライトについては試行錯誤でラッキーパンチ的な配置を探す感じでしたからね。
なんとなく感じがつかめたような気もします。
ありがとうございました。^^
次回も楽しみにしております。
でもプレホのスタジオになったらどうなってしまうんでしょうね…(汗
Commented by moriguchi01 at 2018-01-20 06:51
> きにちみさん
お早う御座います。自然環境では必ずしも被写体全体に良好な光が
当たる訳では無いので、厳密に言えばサブの位置にすら制約は無いのですが、
写真には「見せる」という意思が伴いますので、それが結局「サブはメインの反対方向」というセオリーを生んだ訳ですね。

昨日の公式プレホスタジオの情報更新は、ハニセレユーザーにとって
移行に拍車が掛かるか、それとも...という分水嶺だったのですが、
結果は....ww 私も一応主要キャラをコンバートはさせましたが、それ以降は全然ノータッチ状態です。
Commented by リリス at 2018-01-20 20:15 x
Ratioさんこんばんは!遊びに来ました!
うちのまひるをモデルとして採用していただき、そして可愛くたくさん撮影していただきありがとうございます!!!
これは嬉しい!! 誰かに動かしてもらったり喋らせてもらったりすると、なんだかうちの子が人格を持って勝手に動き出したような、不思議な感覚ですね
次回も出番をいただけるのでしょうか?w

それはさておきRatioさんに照明沼に誘われているような気がして、早速HSSNA入れて撮ってみました
書かれている通りにセッティングするだけで、何だかそれっぽくなってしましました!(結果はtwitterにて)
本当に分かりやすく、実践的な記事をどうもありがとうございました
続きも楽しみにしています!
Commented by moriguchi01 at 2018-01-21 00:28
> リリスさん
こんばんは!こちらこそ美人さんをご紹介頂きましてホクホクですよw
勝手ながら私の方で「初々しい新人モデルさん」という設定をさせて
貰いました。次回は勿論登場頂きますよ!

お役に立てた様で僥倖です。私はたかがアマチュア、それもスタジオで
モデルを撮っていたアマチュアでは無いので、お教え出来る事はさほど
多くもありませんが、今しばらく拙講座にお付き合い願えればと思います。
Commented by ぜッとん at 2018-01-21 18:40 x
いよいよライティングの沼に足を踏み入れて来た感じがしますw
へぇ~とか、ふ~んとか、ふむふむとか言いながら拝見しました。
しかし、やっぱり女の子が被写体が多いとハニセレって感じがしてきますねw
エロゲというのを忘れそうですw

サブライトのくだりを見ていて思ったんですが、
周囲に何かしら光を反射するものがあるから、サブライトのような弱い光源があると自然に見えるという理解なんですけども、
宇宙空間のような周囲に光を反射するものが無く、光源(太陽)が1つのような環境だと、
逆にサブライトが無いほうがソレっぽく見えるんでしょうかね。
Commented by こんなモノ at 2018-01-21 22:01 x
ラティオさん、こんばんは!
はい、Twitterデビューしてしまいましたw
ありがとうございます^^
ラティオさんの講座は毎回ためになりますね!

しかし…TriLight、LRE、メイン、サブ、マップライトに
その他、全体光1、ポイントライト3、スポットライト1を
だいたいデフォで使っている私はやっぱり異質なんですかね?^^;
Commented by moriguchi01 at 2018-01-21 23:46
> ぜッとんさん
三回に渡って頑張って頂いたごんださん、申し訳ないですがお役御免
となりました。またチョイ役とかで画面の隅とかに出て貰うと思いますw

宇宙空間ですか...。う~ん考えた事も無いですが、リアルでは仰る通り
遠くの恒星からの光位でしょうからメイン1本でしょうね。でもSF映画
の画像を見たら、多分どうしてもサブが必要な場面では色々と上手く嘘
は付いてる場面は有るんじゃないかな?とか思います。写真も映像も
「見せる」事が前提で、その為にはまず「見えないといけない」ので。
Commented by moriguchi01 at 2018-01-21 23:49
> こんなモノさん
どうも。ご無沙汰です。
えーと、一応ライトの使い方に習熟すればするほど使うライトの数は
減って行くというのが定説としてあるみたいなんですけど、プロでも
たくさんライト使う方も居ますので気にしないで良いんじゃないですか。
ブログにも書きましたが、途中の計算式は何がどうでも構わないです。
答えとして自分の望む1枚が撮れるなら、ライトの数は1本でも10本
でも構わないと思いますよ。
Commented by 白男川 at 2018-01-22 13:00 x
今回も沼の解説ありがとうございます笑
この記事を読ませてもらった後に龍が如くのムービー観て気づいたんですけど、どんな場面でもエッジライトがあるんですよね〜ゲームならではの何かがあるんですかね。

あと、RatioさんのSSの白って若干赤被りしてるように見えるんですが設定いじってたりするんですか???(パクれるもんはパクろう精神w
Commented by moriguchi01 at 2018-01-22 18:28
> 白男川さん
ゲームでは、やはり視認性が優先される部分が強いのでしょうかね。
格闘要素とか有れば余計に輪郭が見えないと困るみたいな。あと、
エッジがあった方が総じて画面にメリハリが出るので、そういう部分も
有るかも知れませんね。

はて?うちのモニターで見る限りそうでもないと思うんですが。(;^_^A
と言うか、特に細かい調整はしてません。夕方の全体光(環境光)や、
青味の強い環境下でキャラ肌に赤みを足す為に若干ライトに赤味を足す
事は勿論ありますけど、今回は本当に何もしてないですよー。
Commented by 塗り薬 at 2018-01-23 17:27 x
なるほど、デフォでサブライトを用意してあるとは・・イリュも初心者が遊びやすいように配慮していたんですね!
PHのスタジオもそろそろ出ますけれど、HSSNAも使えるようになってほしいですね。
次の更新はメインライトについてですか、楽しみにしております!
Commented by moriguchi01 at 2018-01-23 20:19
> 塗り薬さん
こんばんは!そうですね。慣れて分かって来ると色々不便な点が目立つ
デフォのライトですが、その分生まれてこの方ライティングなどした事
が無い人でも、十分雰囲気は味わえますし、使い様に拠っては十分に
そのままでも使い様があるシステムですね。

ですねー。今やHSSNA無しのライティングは考えられない位になって
いますので、本格的なスタジオ作品作りはPHSA(多分名前はこうなる)
が出るのを待つつもりですよ。
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by moriguchi01 | 2018-01-19 17:47 | 撮影テクニック | Trackback | Comments(12)