HSSNA照明基本講座 寄り道その1

各位台湾朋友:
首先,對在這次地震中受到影響的各位錶示真切的慰問。

いやぁ今年の冬はホントに毎日寒いっすね!
今回も予定の変更がありまして、読者の皆様には申し訳ないです。
今日からの2回は、ちょっとライティングのお話は軽めorお休みに
しまして、これまで6回の講座の中ではお伝え出来なかった事柄
(構図決めやポージング等)に関するお話を。
ライトの話ばかりが続くのもどうかというのと、環境光に関しては
今暫く検証したい事柄が有る為です。ご了承下さいませ。

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今日の扉絵は次回冒頭で紹介する予定の、まっする君が撮影した
「画面を明るく、肌を白く」写真の中の1枚(になる予定)です。

それではライトの話題が続く中、少しだけ小休止の話題も含めた
今回のお話、その本編をどうぞ。


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「“まっする”君は、ハニセレカメラマン歴は長いのかね?」            「現実ではどういった写真を?風景、人物、鉄─ 」
「いえ、実はまだ始めて半年も経たない初心者で。あ、でも            「一応人物ですが、実は知り合いのコスプレ写真とかばかりで。」
 現実で多少一眼デジを弄ったりもしてます。」「ほぅ?」            「いや、それも立派な人物写真だ。卑下する事は何もないぞ? 」
「...と言っても、その本物のカメラの方もまだまだですが。」           「ありがとうござっ...って、エエエェ~エェッ、頭がっ!?


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「前々回の海賊フードが意外に違和感無かったのでイケるかと           「上がハ〇てるから、後ろも平気かなと思ったんだがなぁ。」
 思ったんだが...ダメか? 」「明らかにハ..えと、薄くなり方が!」        「あぁ、全然平気です。寧ろチャーミングです!」「そか。」
「...大切なのはベータさんの外見ではなく、中身であり能力では?」        「それでは“まっする”さん、何か巨匠にアドバイスを頂きたい
「あっ、いや、確かに。ご本人が良いならそれで...。」               様なテーマはありますか?」「...冷静だな。」


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「本当は大好きなロボの撮り方...と言いたい所なのですが、            「面白いテーマだ。写真はライティングだけが重要なのでは
 実は近日中にまた知り合いのコスプレ写真を撮る約束に              ない。ポージングや構図決めも大切な要素だ。延々とライト
 なっていまして。」「..ふむ。それで?」「ベータさんに、             の話が続くのもアレだしな。丁度良い、それで行こうか!? 」
 キャラを格好良く撮る秘訣と、可愛く撮る秘訣をと。」             「ハイ、お願いします!」



まっする君の言う“可愛く撮る”を、綺麗に撮るというテーマに含めるの
ならば、皆さんがハニセレで女性キャラを撮る際、目的の大半は この
「格好良く」か「綺麗に」撮る、のどちらかになると思います。
まぁハニセレの場合、他人が何を言おうと、皆さん自分の好きなキャラ、
可愛いと思うキャラを苦労してイチから作り上げている訳です。極論を
言うなら、ただカメラの前に立たせてパシャリ!であっても十分撮る側
に満足は得られる訳です。
ただ やはりそこは人間、次第に欲が出てくると言うか、もうワンランク
上の撮り方は出来ないものか?などとも考えてしまったりするものです。

では先ず「可愛く、セクシーに、綺麗に」という3つのテーマで、1つ
ずつヒントを挙げて行きます。ですが例によってこれら全て、モノの本
にはとっくの昔から書かれて来た事です。既に知っている人からすれば、
鼻をかんだ後のチリ紙程の価値しか無い話ではありますが、知らない方
にはヒントの1つにはなりますんで...。

①可愛く撮るヒント

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「可愛く撮る、たったそれだけの話でも、本を一冊書ける程            「このポーズを、彼女の頭上方向からのアングルで狙って
 に色んな要素がある。ここでは1つだけヒントを出すから、            みたまえ。」「...上から撮る、ということですか?」
 後は君自身で挑戦したまえ。」「ハイ!」「幸い、可愛い            「そうだ。可愛いモノは大抵小さい。自然、上から見下ろす
 少女なら既に私達の目の前に一人居る。そのままモデルを             アングルになる事が多い。つまりヒントとは“上から撮れ”
 お願いするとしよう。」「...ベータさん、お上手ですね。」             という事になる。」「分かりました。頑張ってみます!」



これは後の「格好良く」にも通じる事なのですが、人間の感覚って
個人差はあっても、大まかな所では共通します。多くの人が可愛い
とかカッコいいと感じるポーズやアングルには、必ず人間が本能的
にそう感じる、何かの要素がある
のですね。
上から撮る、それは見る者の視点より下に被写体がある、つまりは
被写体の小ささを強調するアングルになります。大きくても可愛い
物や人、或いは可愛く見えるアングルなどもたくさん有る訳ですが、
基本的に下から仰ぎ見るアングルで撮るよりも、上から見下ろす様
な撮り方の方が、より可愛く見える度合いは高くなると言えます。

...おっ?どうやら、まっする君が写真を撮り終えた様ですね。

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「さっ、3カット撮りましたっ!」「...では見てみよう。」            「巨匠のこれまでの言動を考えれば、少なくとも他人の作品を
「楽しみですね。」「そ、その、目茶目茶緊張しますです!」             クソミソに貶して優越感に浸る様な方ではないと思いますよ?」
「心配無い。それは写真に限らず、自ら作品を作る者全てが            「..そ、そうでしたね。」「...ふむ。どの写真も良く撮れてる。
 味わう緊張なのだ。」                              そうだな、敢えて言うとするなら─ 」

 

ベータさんは、まっする君の撮ったフェイスショットに、何か気になる
部分があったようです。ところで皆さんは、キャラの顔をアップで撮る
場合、どういう風に画面の中に顔面を収めているでしょうか?

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例として、こんな感じに顔を全部枠の中に収めた1枚を用意しました。
この撮り方が失敗作という訳でも無いのですが、実は写真の世界では
フェイスショットを撮る時のセオリーとして“ほんの少し肩のラインを
写す方がより良い”
というのがあるのです。

以下の話は、飽く迄も写真に纏わる雑学の1つなのですが、モノの本
に拠ると、我々人間が絵や写真等を見る時には、無意識下で脳がその
平面画像を立体として認識しようとする作業をしているそうです。
その作業をもし目で見たなら、上の画像は脳の中の一部でこんな感じ
に見えているかも知れません。

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...余りにも散文的な画像でアレなんですが、自分でも気付かぬ部分で
脳はこう写真を捉えているという事です。
この立体認識作業の中で、我々は物体の安定の度合いも同時に感じて
います。構図の中で物体が安定して見えると、その影響から人間は
無意識に安定感や落ち着きを感じます。
では、肩のラインをほんの少し取り入れたアングルはどう見えるので
しょうか。

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こんな感じです。今回はちょっと誇張して撮っていますが、実際には
肩のラインはもっと僅かでも大丈夫です。
で、言うまでも無く向かって左が実際の画像で、右側が脳が無意識化
で認識している物です。フェイスショットを撮る際に、どうして写真
の世界では ほんの少し肩のラインを見せた方が良いと言われるのか?
それを脳科学的に説明すると、こういう良く分からない感じの説明に
なってしまいます。...コレ、皆さんに伝わるかな?w

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こんな風に片方の肩のラインを見せるだけでも十分です

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「巨匠、この顔を撮る時、頭の一部が切れて写ってしまうのは           「タブーと言われる物の少ない写真の世界でも、こと人物写真
 問題ないのでしょうか?」「それもケースバイケースだが、            では余り好ましくない撮り方と言われる撮り方がある。」
 頭と肩、どちらかを切らねばならぬ時は迷わず頭の方を切る           「へぇ~。」「うーん、そうだなぁ。やすえちゃんをモデルに
 のがより一般的だな。実はこれには、さっき説明した事の他            するのは気の毒なんで...あ、このモデルで良いか...。」
 にもう1つ理由があるのだ。」「それはどういう物ですか?」          (...おっさんに変身すると、眼まで老眼に!? )



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この2枚の写真は、どちらも人物写真では“タブー”と言われている物
です。既に写真内に答えを書いてあります通り、構図(背景)との
兼ね合いで頸部にその切れ目が被ったり、頭部や体幹を何かが貫通
して見える様なアングルは、一般的にNGだと言われているのです。
串刺しの仲間で“メザシ”というのもありますね。

勿論、仮にそうであったとしても良く見なければ目立たない程度なら
構わないですし、自分だけで楽しむ1枚なら尚更気にする必要はあり
ません。ただ公の場に公開した場合には、他者からそういった指摘を
受ける事は有るかも知れない...そんな感じです。
まぁこれまでも繰り返し言って来ましたし、これからも言い続ける事
ですが、これは飽く迄もセオリー、それも主に商業写真での話に過ぎ
ません。先ずは自分が良いと感じた構図を大切にして下さい。
ちなみに先程のフェイスショットで少し肩を写すのを推奨するのも、
見る人に拠っては肩が写らない顔写真が“生首”の様に見える事もある
からです。


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「え、今の2カットの為だけにあの人呼んだんですか!? 」             「そうだぞ。無駄話をしている時間は無い。やすえ君、今私
「だって“不吉”だって理由で忌避されるショットだよ?                  が入力したデータでスタジオセッティングを頼む。」
 だから首切っても、串刺しになっても死にそうにない              「承知しました。」「次は何ですか、巨匠?」 
 キャラにしたんだけど?」「..いや普通に死にますよ。」             「セクシーに撮る。これは主に構図とポージングだが、今回
「ま、まぁ、本人は使って貰って大満足みたいなので..。」              はポージングの面から考えてみるとしよう。」


②SEXYに撮るヒント

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「さて、セクシーなポージングについての話なんだが...」             「と言っても、今回のヒントもとても単純で簡単な事だ。
「ハイ、こうして綺麗なお姉さんを見ていると...」                 まっする君、今から片方のモデルの体のある部分だけを
「何だか、そんな事はどうでも良くなって...」                   動かす。それを見れば今回の答えは直ぐに分かるぞ。」
「ただ飽きるまで、眺めて居たくなります。」                  「分かりました。お願いします。」
「それでは困ります、巨匠。」「...だよねぇ。」                 「..では、ポチッとな。」



さて、それが下の写真です。実際にはポーズ改変後もバランス良く
見せる為に一か所だけでは無く各所を微調整してはいるんですが、
それでもどちらがよりセクシーに見えるかは一目瞭然ですよね。

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セクシーに撮るポージングのヒントは「体のひねり」です。
そもそも女性の肉体美の根幹は“曲線美”です。胸やお尻、腰のくびれ
などが総合的に生み出す柔らかな曲線は、そのままでも十分に美しい
のですが、ポージングで体を少し捻らせる事で、更にその美しい曲線
を強調する事が出来ます。

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「あぁ~巨匠、実はコレ知ってました。でも、こうして比べて           「ポージングの際、腰を軽く捻らせる事を覚えて置くだけで
 見ると、更にその意味が良く分かります。」「そうか。まぁ            随分見栄えが変わる。本当に旨い物は、良い塩を掛けるだけ
 写真だけでなく、絵画や漫画でも半ば常識的な知識だしな。            で最高に旨く食えるだろう? 塩はネタの味を決して殺す事
 腰の捻りの基本は横方向だ。左右どちらかの腰の位置を高く、           無く素材の味を引き立てる。腰の捻りはその塩と同じだ!」
 反対側を低くすれば良い。」「分かりました。」                「...そのネタは、もう賞味期限切れ近そうっすけどね。」


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「だがもう1つ、実は裏技というのがあってな。」「何と!? 」
「現実の世界では難しい“腰の縦方向への捻り”が、ハニセレ
 の世界に限っては可能なのだ。但しScHS-Pなど、HSSNA
 以外のプラグインが必要だがな。聞くか? 」「是非っ!! 」
「...巨匠、モデルへのセクハラ行為はお控え下さい。」



実は我々東洋人と西欧人では骨格がやや異なります。
欧米女性のピンナップ写真などを見ると、彼女たちのヒップが東洋人
に比べ、とても大きいという印象を持ったりしませんでしょうか?
正確には大きいと言うよりも、東洋人に比べてお尻の位置が高いので
あぁいう感じの“プリッ”としたお尻に見えるらしいです。

・参考文献:
 @COSMEブログ様2016年10月30日付の記事(クリックで別窓)
 です。記事内に、この骨格の違いについての記述があります。

で、実際の所は開発者の方とか、骨格の専門家でないと分からない事
だと思いますが、ハニセレキャラの骨格と言うのは、やはり東洋人を
モデルにしている感じがします。つまり西欧人キャラを作って立たせ
ても、あの独特のプリッとしたお尻の感じが出し難い訳です。

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「この二人は、それぞれ東洋人と西欧人をイメージして作った           「うおぉぉ~っ!! 」「お、落ち着き給え。け、研究の為だから!」
 キャラだ。東洋人はスリム体形にすると、どうしてもお尻の           「...お二人共。さっきから行動が、道端でエロ本拾った中学生達
 ボリューム感不足を感じてしまう時がある。一方で、西欧人            と完全に同じレベルにまで落ちてますよ?」
 の上向きお尻を表現しようとすると、かなり尻角度を上げて           「そ、そんな事は...無い..よな?」「そっ、そうですよ!! 」
 作ってやる必要が有る。」「巨匠、網タイツが邪魔です!! 」            (...男同士は、エロを通じて仲良くなるってホントなのねぇ。)
「う、うむ。では、け、研究の為に...ぬ、脱がすか!? 」



さて、此処ではScHS-Pに拠る操作を書きますが、恐らく他の、任意の
位置のボーンやFKを弄れるプラグインでも同じような操作は可能だと
思います。ScHS-Pの最新版には、デフォのFKポイントの他に眉と腰に
新しいFKポイントが追加
されています。この腰FKの赤い輪を少しだけ
弄ってやると...

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こんな風に尾骨周辺が後ろに下がってお尻がプリッとして見える様に
なります。まぁ言い換えれば、ダラッと垂れたお尻の強調にも使える
訳です。お尻のプリッと具合は、基本的にキャラクリ画面の尻角度で
作る訳ですが、ポージングの際この腰FKを巧く使えば、これまで以上
にキャラのヒップラインをセクシーに魅せる事が出来ます。是非とも
このFKを使って見て下さい。

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「巨匠っ!やはりインターネットに神はおわしたのですね!? 」            「...はい。お二方、そろそろ次のテーマに行きませんか?」
「...そう。いつプロさんの様な、えら...エロいモッダーさん達           「そうだな。本当は上半身の捻りの話もしたかったのだが。」  
 が居てくれる限り、我々はあの悲しいプレホスタジオの惨状           「まぁ、お尻も十分に堪能した事ですし...。」 
 を見ても尚、イリュゲの未来に一筋の光を信じられるのだ。」          「だな。じゃあ後は自分で“研究”したまえ。」「研究大好き!」
「あれっ、今言い直さなくて良いトコ言い直しませんでした!? 」         (...あぁ、ダメだ、この二人。)




③綺麗に撮るヒント

此処から今回の記事で唯一のライティングに関わる話題になります。
ベータさんにも気合を入れて頑張って貰う事にしましょう。

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「わぁ、綺麗なお姉さんだ。」「女医さんですか。」               「一般的に、現実の撮影において女性が一番喜ぶ撮り方は“色白”
「そうだ。この娘をモデルにキャラ、中でも特に肌を綺麗              で且つ“透明感”のある肌だと言われている。」「...ですね。」
 に魅せる小技について説明しよう。...と言っても、NEO             「だが、ハニセレではキャラの肌色など自由に設定出来る。肌を
 独特の方法なので、現実の撮影とはかなり違うやり方に               白く魅せたければ単純に白く設定すれば良い、と思うだろ?」
 なってしまうが。」「構いません、教えて下さい。」              「えっ、違うんですか?」(...んっ?)


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「これは現実世界でも同じなのだが、例えば白人種の肌色を            「肌が白いという事は、色味が少ない事と同義だ。つまり白い壁
 持つ人は元々肌に色味が少ない為、明るい雰囲気で撮ろう             の様に、環境光に影響され易い。赤いライトを当てれば真っ赤
 とすると非常に白飛びを起こし易い。其処まで行かずとも、            になってしまうし、薄暗くすれば途端に肌が灰色っぽく見えて
 白い肌はそもそも陰影差が出し辛い。要は顔や体に立体感             しまったりする。」「...つまり色白に撮りたいからと言って、
 が出し辛いという事だな。」「...なるほど。」                  キャラ肌を白くすると、色んな弊害もある訳か...。」



下の画像は、恐らく標準的な黄色人種の肌色をしたウチの看板娘(仮)、
元々色白だけど小麦色に日焼けしたキャラ、そして白人の肌色をした
A系主人公キャラ、3人の肌の見え方の比較です。

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先ず、私が撮影する際標準としているIntensity0.8という値で撮った
のが向かって左側です。影が出にくい正面からのライティングですが、
胸の辺りの陰影に注目すると、白人キャラの肌にもまずまず陰影差は
出ていますね。ですが、ライトが強く当たっている腹部周辺には既に
例の“虹飛び”が起こりそうな兆候が現れています。
一方で、日焼け肌のキャラは特に顔がかなり暗く写っていますね。
彼女の顔が不自然に暗くならない様にIntensity値を上げて撮ったのが
向かって右側です。真ん中の凛ちゃんは、如何にも女性が喜びそうな
白い肌に写っていますが、日焼けキャラのお腹の辺りは虹飛びが発生
していますし、白人キャラはかなり酷い状態になりました。

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「後で詳しく解説するが、雰囲気を明るく、肌を白く撮るには           「先程サーバから、誰かが此処にログインしたという連絡が
 Intensity値を高めにして撮る事が多くなるのだが─ 」               あったのですが誰も居なくて。」「メインゲストの招待無し
「つまり余り肌を白くし過ぎると、却ってそういう手法の撮影            に誰もが入れる筈は無いよな?...筆者氏本人では?」
 の邪魔になってしまう訳ですね?」「その通りだ。...あのぅ、          「違う様です。プライバシーの問題からも、誰かが入室した
 やすえさん? さっきから一体何をウロウロと?」「えっ!? 」            場合、私達AIにそれが認識出来ない筈はないのですが...。」



ベータさんの言う通り、余りにもキャラの肌設定を白くし過ぎてしまうと、
却って明るい背景の中でキャラを綺麗に撮り辛くなる場合があります。
NEOには背景やMAPのみを照らすライトもあるので、そういうライトを
活用するという手建てもありますが、アレはアイテム扱いのMAPでは効果
が出ないような感じですよね。
まぁただ、キャラ肌が白いと良い事もあります。

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上の写真の様に、例えば月明かりや夕陽をイメージしたライティングでは
白い肌の方が普通の肌より断然綺麗に見えたりもします。ですから、状況
に拠ってキャラの肌色を調節する事なども視野に入れて下さい。

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「まぁ、実際誰も居ないんだし、誤作動か何かだろう?              「うむ、良い質問だ。丁度その辺を説明してから、君にこの
 余り気にせず、カメアシに集中して貰えると助かる。」              シーンの撮影に挑んで貰おうと思っていた所だった。」
「...承知しました。」「ところで巨匠、先程写真を明るく             「そ、そうですか。」「君は実際のカメラ撮影の経験もある。
 肌を白く撮るにはIntensity値を弄ると仰ってましたが、               画面やキャラを明るく撮りたい時、カメラマンはどうやって
 単純にライトを明るく当ててはダメなのですか?」                 その場面を撮るか、思い出してみるのだ。」



キャラや背景を明るく撮りたいなら、それを照らすライトを明るく
してやれば良い...普通は誰でもそう考えますし、それは間違いでは
ありません。ただ写真の世界では、そうやって対象を明るく照らす
以外に、実はもう1つ画面を明るく撮る方法があります。
それが「露光(絞り)」です。最近のカメラは、殆どが自動露光と
いって、カメラに付いている露光センサーが適切な量の光を画面に
取り込んでくれます。ですがこの絞りを手動にすると、任意の量の
光を画面に取り込む事が出来ます。つまりカメラというのはライト
の明るさを操作しなくても薄暗く撮ったり、明るく撮ったりする事
が出来る
のです。
写真の話題で良く「アンダーに撮る」とか「オーバーで撮る」など
という単語が出て来ますが、これは絞りや露光時間を自分で調節し、
故意に暗く(アンダー気味に)撮ったり、明るく(オーバー気味に)
撮ったりする事を指しています。

ここでもう一度、先程の三種類の肌キャラに登場して貰いましょう。

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先ず左上の写真が比較用の物。ここで注目して頂くのは、日焼け肌
キャラの顔の明るさです。Intensity:0.8、メイン:1.0では、先程と
同じくキャラの顔が非常に暗く写っていますね。
その右側。Intensity値はそのままで、ライトの明るさを上げた物。
なるほど確かに顔は明るく見える様になりましたが、お腹の部分には
“虹飛び”が発生し、その顔も明るい部分がテカって見えます。
次に左下。こちらはライトの明るさはそのままに、Intensity値だけを
上げた物です。さっきと同じように日焼けキャラの顔が明るく見える
様になりましたが、ライトの時と違いお腹部分に虹飛びが出て居らす、
しかも顔もテカって居ませんね。
右下の写真は、双方の見え方を顔のアップで比較した物です。好みは
あっても、大半の方がIntensity値を上げて撮った方が良いと感じる
と思いますが、如何でしょうか?

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「なるほど! つまりIntensityは写真で言う“マニュアル露出補正”         「えっ!? 」「調子に乗ってIntensity値を上げ過ぎれば、影が
 と同じという訳ですね!? 」「実際には両者は全く違う物だが、           どんどん薄くなってしまう。こう考えるのだ。ライトは今
 ライトの操作無しで画面の明暗をコントロール出来るという点           明るい場所をより明るくする為に、Intensityは今暗い所を
 に於いては同じだ。」「では画面を明るく、肌を白く撮る時は           より明るくする為に使う。」「つまり?」「両方をバランス
 ライトを使わずにIntensityを弄れば...」「そうでもない。」           良く操作して、立体感を保ちつつ白く明るくするのだ!」



...私の昔話です。友人がある式典に呼ばれ、そこで写真係をする事に
なり、私のカメラを借りに来ました。その際「女性に喜ばれる撮り方」
を伝授してくれと頼まれ、この明るく撮る撮り方を教えました。
数日後、その友人の撮った写真の上りを見てビックリ! どの女性の顔
も一様に白粉を塗ったかのように真っ白。要は顔が全部“白飛び”をして
いたのです。こんな写真を撮って、さぞかし友人は怒られたのだろうと
思いきや、女性陣から特に苦情はなかったそうです。
誤解を恐れず申しますと、とにかく女性は肌が白く写る事が重要みたい
な様で、浅黒い肌に写るくらいなら、例え影ゼロ・立体感ゼロの平面顔
でも、真っ白に写る方を迷わず選びますw

...ま、とにかく。
何を言いたいかと言えば、この画面を明るく肌を白くという撮り方は、
ただ明るくして撮ればそれで良いという物では無く、初心者の皆さんが
思っているより、ずっと難易度の高い撮影方法なのです。
撮影初心者が表面的な知識だけでこの撮り方の真似をすると、どうしても
「どうせ影なんて、最後に飛ばしてしまうのだから」という様な理由から、
往々にしていい加減なライティングで済ませてしまいがちになります。
結果、明るく撮ったつもりでも、仕上がった写真は白飛びや白飛び寸前、
挙句に背景のコントラストまで飛んでいる...そんな写真になってしまう
事も少なくないのです。

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「プロを目指す写真家の卵たちが、この手の明るい写真を撮る           「このシッカリと影を作った状態から、次はライトで少しづつ
 為の練習方法を1つ教えてやろう。」「...お願いします。」            出来た影を消して行くのだ。」「何とっ!? 」「最終的に殆ど
「先ずはシッカリと影を作る!」「え、でも...」                  の影を無くしてしまうのに、何故そんな面倒な事を?」
「つべこべ言わず、先ず影を作るっ!!」「ハ、ハイィーッ!」          「影は有る!見えていないだけで、そこに有るからだ!」



ベータさんが言いたいのは、つまりこういう事です。
最終的に影が少なく薄い画面に仕上げるにしても、写真の立体感を作る
影を軽んじてはならない。プロの撮る写真は ただ肌が白いだけでは無く、
正に“ギリギリ”の線で、この立体感を出す影だけはちゃんと残している。
この“ギリギリのライン”が何処か? それを見極め体得する為には、先ず
キチンと影を作り、それを少しづつ消して行く修練・経験が必要なのだ
...という事なんですね。

勿論、我々趣味の写真家が、そこまで拘る必要は必ずしも有りません。
また上記の方法は飽く迄も「自分の考えるギリギリのライン」を感覚的
に捉える為の練習であって、それさえ掴めてしまえばイチイチこんな風
に面倒な段階を踏む必要はないと思います。
ですが少なくとも、プロと呼ばれる人たちの写真や他人から巧い写真だ
と評される白い肌を撮った写真には、そういう配慮や隠し味が含まれて
いるという事だけは、知って置いて損は無いと思います。

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「では、まっする君。」「ハイッ!」
「テーマは聴診器を患者に当てる女医、撮影する上での条件は
 “画面を明るく肌を白く”だ。せっかく久しぶりにご出演頂いた
 さや嬢には気の毒だが、今回彼女は舞台装置の1つに過ぎない。
 最終的に彼女を作品に写し込むかどうかは君に一任する!」
「り、了解であります!」「頑張ってね。」


明るい写真は初心者が考えているより難しいと言っても、実際の撮影
に於いては、やや強めのライト、やや高めのIntensityを設定後に

①影が完全に消失しない様に心掛ける。
 顔面は鼻筋の陰影が消えたら危険信号と考える。
②明るくする事と同時に、肌がテカり過ぎない様気を付ける。
③背景や衣装などの一部に暗い部分、黒い部分を残すと、画面全体の
 コントラストが効いて引き締まった画面になる場合がある。
④ブルーム&ブラーを軽く効かすと雰囲気良い画面に仕上がる事が多い。


...以上の様な事に留意しながら、後は普段通り撮るだけです。


さて、今回の記事は此処まで。
次回は先ず、まっする君の撮った写真をベータさんに批評して頂いて、
それから「格好良く撮る」の話題をお送りします。いつも通り今回も
大変長くなりましたので、ここでやすえさんに簡単に今回の話題の
要点を纏めて頂く事に致しましょう。

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次回は殆どライティングの話は出て来ません。
そして今日ほど長い記事にははならないと思います。(思います..w)

それでは皆様、良いハニセレライフを。

─── ─ ───

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「...仕事中の息抜きにと、わざわざまっする君に仕込んだ            「オカシイ。何故このカメアシAIの娘に限って─ 」
 カメラ。こっちのバニーちゃん達は、問題無くバッチリ
 撮れているというのに。」

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「どう頑張っても“決定的瞬間”が撮れないのだ!? 特にこの            「くうぅ~っ!見えそうで...見えないぃ~っ!! 」 
 3枚目は何だっ!? 何故仮想空間に、しかもこのご時世に、           「...その娘のマスターは、ある秘密結社の主催だ。諦めろ。」
 こんなピンポイントな場所にスカイフィッシュが写るっ!? 」          「な、何だっ!誰かが俺の脳内に直接語り掛けて来る!? 」

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「...いや、君の目の前のパソコンのスピーカーから喋って             「彼は本物のベータ星人ではない。...偽物だ。」
 るんだが?」「あ、そうですか。ついつい雰囲気で。」
「...訳有って匿名での通報で失礼する。」「何でしょう?」
「今貴方のバーチャルスタジオで活動しているベータ星人
 だが─ 」


─ 風雲急を告げる、HSSNA照明基本講座編!
  次回からの更新も、是非お楽しみに!!


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Commented by きにちみ at 2018-02-13 14:45 x
職場のPCでやっと見れた。
最後のintensityの調整については大袈裟でなく目にウロコでしたね。
明るくするときはいつも設置ライトを弄ってやはり虹飛びになってましたからね~
それを防ぐためにライトの位置を変えたりしてましたが、これからはintensityも活用してみます。^^
雨宮さんがスポットライトの影にまた挑むようですがうまくいくといいですね。
私のPCはまだ戻りません。
Commented by moriguchi01 at 2018-02-14 00:05
> きにちみさん
写真、それもオート全盛の時代前の人間だとIntensityを弄った瞬間、
「あ、これ絞りだわ」と気付くと思うんです。自分が古い人間で
助かりましたw

調節の仕方は人それぞれだと思います。多分「ライトは今明るい所を~」
のくだりは間違ってないと思いますので、後は自分の好みや感性で
何処まで白くするかだけでしょうね。

PCのお早い復活をお祈りします!
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by moriguchi01 | 2018-02-09 19:52 | 撮影テクニック | Trackback | Comments(2)