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HSSNA照明基本講座(?) まとめ②

皆さん、お久しぶりです!
私めの文章構成力不足のせいで、付け足しみたいになってしまった
ベータさん偽物騒動のお話も今回で最後になります。
..まぁ今から考えると、この内容を本編と共に進行させようと画策
していた事自体が無謀にも思えて来ましたw ともあれ年始から開始
のこのシリーズも漸くこれで一区切りです。作品中ネタに使わせて
頂いた皆さんや、各種キャラ・ロボを使わせて頂いた皆様に、改めて
感謝を申し上げます。

次回以降は、また本来の内容での更新になりますが、基本的に単発物
は主にツイッター上で、それ以外の長編物などをこのブログ上で

という感じの更新スタイルになると思いますので、その点どうぞ宜しく
お願いします。

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今日の扉絵もツイッターに上げた分の別アングル。風鳩麦さん作の刀
の薄紫色のエフェクトが活きる様、ツイッターでは暗い夕暮れ背景に
しましたが、こちらは薄暮の背景にして薄紫色と親和性の高い同系色
で画面の色を纏めました。
一応エフェクトが背景と同化しない様、雲を巧い事刀の後ろに持って
きています。

で、今回の更新ですが、講座内や更新期間中にツイに上げたSS等で
使ったSDが結構溜まってますので、一気に放出します。
ただ今回も本編(?)が長いので、ネタ話に興味の無い方のご都合も
考え、SDやらPDは本記事と分離して公開する事にしました。

※後半部分、意外にシーン整理に時間が掛かりそうなので、
明日5月1日中に追加で更新する形に致します!!

公開されたSDやPDの内容だけを確認したい..という方々は、
明日更新の部分だけを参照下さいませ。


─ それでは本編です。拙作ですがどうぞお楽しみ下さい。

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「ヨッシャーッ!ワイがエロさで一位じゃあぁっ!! 」               「と言うか蕎麦屋君、君のその若さで脳内エロ成分70%とは
「あぁ..やはりオッサン特有のネチッとしたエロパワー                ちょっと低すぎる!ワシが君の年代の頃は、恐らく95%位
 には今一歩及ばなかったか。」「どーだぁ!? 」                   はエロスが... 」「いや95って、それも人としてどうかと
                                          思いますが..。」「何だとーっ!? 」「あー、ゴホンッ!! 」


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「..あーその、何だ。考えてみれば、我々ベータ星人も              (..良かったですね。色々理屈捏ねてますが、何とか精神的に
 地球人と同じく雌雄に分かれて繁殖する生命体だった                立ち直って頂けたみたいですよ?)(うむ、異星人だろうが
 訳だしな。つまり─ 」                             外国人だろうが、日本人以外の者と接する時には、誰もが皆
                                         日本人の代表なのだからな。失礼があってはイカン。)


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「つーかだな、偉い学者さんがどう言ってるかワシは知らん            「イザという時、男は即座にこのエロ領域全てを緊急対応用に 
 ので、こりゃ飽く迄もワシの持論だが..」「何です?」               置き換える事が出来る。家族の生命や財産を守るべき立場の
「男の脳内エロ領域は、実は単なるエロ領域ではないのだっ!! 」           男ならではの機能なのだ。」「..いやでも」「何も空き領域
「何と!? 」「これは謂わば緊急時に備え“遊び”を持たせた所             をわざわざエロで満たす事もあるまいと言いたいのだろうが
 にエロが詰まっているに過ぎん!」                        考えてもみろ? 平和な時こそ子孫繁栄に励むべき時だろ?」


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「つまり..?」「つまり肝心要、ここぞ!という時にちゃんと             「例えがとんでもなく下品なせいで、素直に首肯し難い心情に 
 冷静沈着に振る舞えるなら、男なんぞ普段はエロだけ考えて            駆られますが、と言って反論も出来ないっす。確かに股間の  
 りゃそれで良い。自分の股間を良く見てみろ、普段はふにゃ            アレが四六時中鋼の様なら、心身共に持たない気が..。」
 ふにゃでも、有事にあっては鋼の如く!それと同じでだな..」           「ふふっ、面白い例えだ。」「でしょ!? 」


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「そんな事よりベータさん、僕達折角お互い知己に成れたん            「だが私の任務内容は、一部の先進各国首脳だけが知る機密
 ですから、もう少しベータさんの事についても色々教えて             事項に指定されているし..。」「あぁイヤッ、そういう知る
 下さいませんか?」「そうです、そうです!その、任務で             と消される系の話じゃ無く、軽い世間話程度の話題でっ!! 」
 お忙しい事は重々承知してますが、お話出来る範囲で... 」           「..なるほど。それならまぁ問題無いか。」(ホッ..)


─── ─ ───

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「ハイ、それでは長らくお世話になった講師ベータさんも、            「うむ。2つ目の補足は、そもそもが“私はいつも補助ライトに
 今回が最後の出演です。今日は前回に続き、補足の2つ目              ポイント光ではなくスポット光を使っているのですが、一体
 について解説して頂きま~す!」「..宜しく。」                   どちらが良いのでしょう?”という質問に答える為だったが..」
「2つ目は“補助ライトの選択について”ですね。」                 「んっ、何か話し方が過去形ですが、どうかされましたか?」


実は講座でこのご質問にお答えする前に、質問を下さった方ご自身が
ポイント・スポット双方を色々と使い比べてみた結果、既におおよそ
の特徴を理解されてしまったとの事です。
という訳で、無理に話題にする必要性も薄くなってしまったのですが、
折角ですから両者の特徴について軽く説明しておきます。両者の違い
を理解すれば、どう言う時にどちらを使う方が良いかの選択が容易に
なりますからね。

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ポイント・スポット双方で、ほぼ同じ照らし方になるようライトを
当ててみました。こうして改めて両者を比べると、顔に陰影差が出て
いわゆる“観て面白みの有る陰影”になるのはポイント光です。ですが、
一方でポイント光の方は髪の毛部分がやや明るくなり過ぎて、画面を
全体で見た時、少々違和感が生じていますね。
反対にスポット光は、ライトそのものがグラデーションを生じさせる
性質ではないので、光が当たっている部分に陰影差が少なく、全体が
平坦
に照らされています。
例えば、メインライトに拠るライティングの段階で、既に顔面に凄く
イイ感じの陰影が出来ているものの、やや明るさが足りない..そんな
場合には、グラデーションが生じやすいポイント光よりも、フラット
なスポット光の方が、今出来ている顔面の陰影バランスを崩し難いと
言えるでしょう。
逆に、顔に殆どメインライトが当たっていない様な場合には、もしか
するとポイントを使った方が、顔面により趣の有る陰影を作れるかも
知れません。

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「まぁつまり、どちらも良し悪しな面があるので、こういう           「このまま終わるのは少々勿体無い気もします。..じゃあ私
 特徴を頭に入れた上で、より見栄えの良くなる方を選んで            からの質問という事で、何か1つ考えてみますねっ!? 」
 使って行く事になる訳だな。」「..なるほど。と言うか、            「え、別に無理しなくても.. 」「いえ、講座に代わって本編 
 2つ目は何か凄くアッサリ終わってしまいましたね。」              に成り上がった方は、きっとロクでもない内容に決まって
                                       ますから、少しでも実の有る内容にしますっ!」

─── ─ ───

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「へ~ぇ、じゃあ任務以外の時は、主にグルメとサブカルを           「え、でもそのぅ、地球のナマ物とかを異星人さんが食べても  
 楽しんでるって訳ですね?」「あぁ。日本に居れば、ほぼ            平気なんですか? 細菌とか寄生虫とかの心配も...。」
 世界中の美食が味わえるし、何より新鮮な食材の宝庫だ。           「完全に安全が保障されない食物の場合、エージェントである
 宇宙船暮らしでは、どうしても生鮮食品に飢えるのだ。」            Z氏の味覚中枢を通し、情報だけ脳にインポートするのだ。」


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「ひゃー!? じゃあ、ぜッ..じゃなく、Z氏が食べた物の味が           「まぁ過酷な任務で疲れた心身を癒すのに、日本の美食はもはや
 そのままベータさんに?」「味だけでなく匂いや歯ざわり、           私にとって欠かせぬ娯楽だ。」「大変なんでしょうね、任務。」
 飲み物なら喉越しまで共有する事が出来る。」「スゲェ!!            「つい先日も、とある調査先で悪漢に捕まり一週間監禁された。」
 ぜッ..あ、いや、Z氏がしょっちゅう飲み歩きや喰い歩きを           「え、でもベータ星人が本気になれば、地球人なんて... 」
 してるのは、そういう事だったのか!? 」「うむ。」              「確かに。だが、我々は平和を愛する種族なのだ。」


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「そうだな、例えばこれが私の最も最近の任務内容だが─ 」           「地球環境に慣れたせいか、つい最近分身の術を覚えてな。 
「あのベータさん、何かトップシークレットとか書いてある             お蔭でこういう決定的瞬間を逃さず記録する事が可能に.. 」
 んですけど?」「私の任務は常に緊張と忍耐、また何より            「..何ですか、コレ?」
 高い隠密性を要求される。」「..そんな過酷な任務を?」             「も、もっと他の任務の様子も見せて下さいっ!! 」
「ちょ、蕎麦屋君!コレやばい、見たら消される奴だよっ!? 」          「..良かろう。では特別に、幾つか秘蔵の画像を披露しよう。」


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「地球人のありのままの姿を粒さに観察する為には、この様            「えっ、マジでこれが任務?」「勿論。私の主な任務は地球人
 に巧妙に気配と姿を消す必要があるのだ。」「おぉっ!」             の生態調査だぞ?」「生態調査つぅか、これ“性態調査”です
「いや、これ単なる覗k..」「何を言っている?見ての通り、              よね?」「うまい!」「..いや“うまい”じゃねぇっしょ!? 」
 常に緊張と忍耐を強いられる、非常に過酷な仕事だぞ?」            「..他には!? もっと無いの?」


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「そうだな。..この辺なんかはどうだ?」「こんな任務も!? 」          「様々な危険って、要するにいかがわしい感染症の危険って
「これ、全然隠密行動じゃありません。 むしろ積極的に接触             事しょうが!? ..もういいわっ! 異星人の方だと気を使って
 を試みてます。しかも、やらしい方の接触だけを。」                たけど、これが任務って、アンタ結局異星人の皮を被った
「任務の大半は隠密行動だが、時にはこうして様々な危険               だけの、中身は只のエロいオッサンじゃないですか!? 」
 を顧みず、観察対象の懐深くに飛び込む事もあるのだ。」            「いや、皮はとっくに被っていな..」「黙らっしゃいっ!! 」


─── ─ ───

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「そうだ講師ベータさん!これまでの講座でも全然触れて            「と言っても、この下側の“CustomMinimapBias”というのは
 来なかった、このCustom Lightの下にある2つの項目               私にも何が何だかサッパリで。辛うじてどういう機能か程度
 について、何か解説して頂けませんか?」                     を説明出来るのは、上の“Intensity”部分だけになるが.. 」
「なるほど。確かにそこは全くノータッチでしたな。」             「いえ、それでも構いません。説明して頂けますか?」


まぁ実際に弄って見れば直ぐに分かる事ですが、このスライダーは
「Base reflection」つまり「基礎反射」の値を調整する物です。
この数値は画面全体に影響が及びますので、使い方に拠っては非常
に面白い画面効果を生じさせる事も出来そうですが、最も一般的な
使い方は、やはり被写体の肌艶やアイテムの光沢や反射の見え方を
調整する物になります。

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暗闇状態で、キャラの前に割れガラスのMODを置いた状態にして
Base reflectionの値を上下させたショットです。共にライト等は
一切弄っていませんが、ガラスのヒビの見え方がこれだけ変わります。
画面の中で、艶や反射が強すぎて気になる様な場合、このスライダで
ほんの少し数値を落とすと、ギラつきを抑えた落ち着いた色調に出来
る場合もありますし、逆に反射や光沢が弱いなと感じた時にはそれを
強調する事も出来ます。
但し繰り返しになりますが、このスライダで調節をすると画面に写る
全ての物が影響を受けます
ので、そこは注意が必要でしょう。

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「なるほど。ところで、ライトのIntensityと同じように、           「物理法則に則って考えれば、反射の強い弱いは、その反射
 この基礎反射のIntensity値にも、何か調節に当たって             の元となる光源の強い弱いに左右される。つまり日差しが
 の目安の様な物はあるのでしょうか?」「有るのかも               強く明るい場面ほど、この基礎反射の値も高くする..という
 知れんが、特に意識する必要は無いのではないかな?」              考え方が成り立つのだが.. 」「違うんですか?」


画面に於ける反射の度合いは、季節や昼夜というより、そのシーン
に於いて、強い光源が有るか無いかに依存
すると思われます。
例えばコンサート会場を思い起こしてみて下さい。会場は基本的に
暗いのですが、ステージの上だけは非常に明るいですね。撮影背景
(構図)がもしも客席ならば基礎反射も弱くなるでしょうが、逆に
背景がステージならば、そこには強いスポットライト等が当たって
いるので反射も強くなる傾向にある訳です。
ですが、講師ベータさんも言った様に、それら光源の強弱に合わせ
Base reflectionをその都度調整する必要性というのは、それほど
高くはありません。結局最後は「画面の見栄えの良し悪し」が重要
になりますので、こういった事はあくまで目安として捉えて置き、
例題にあるガラスのヒビの様に、画面内にある反射物体の光を強調
したい時には強く、逆に弱めたい時は弱く、と考えて置くのが正解
かと思います。
例えばくぐつさんの反射ガラスなどは、この値を上下させる事で
目視上の透過具合をある程度まで調節出来ます。また裏技的な用法
ですが、ライト側のIntensity値のスライダは微調整が難しいので、
あとほんの少しだけライトに頼らず画面全体を明るくしたい(もし
くは暗くしたい)と言う時、このBase reflectionのスライダーで
調節する方が、微調整がやり易いという利点もあります。

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「分かりました。..では講師ベータさん、長期間に渡っての            「あらっ、無理にお引止めしてご迷惑だったでしょうか?」
 講師担当お疲れ様でした。」「こちらこそ楽しかったよ。」            「大丈夫、私が時間に余裕を持って出掛けたいだけですよ。」
「この後は、ひょっとしてお孫さんのお顔を見に?」                「わざわざお礼の品を。..義理堅いお方ですね。」
「あぁ、いやいや。実は本物のベータさんにお礼の品を渡す             「ご本人に扮する許可を始め、色々とサポート頂いたのでね。」
 つもりでしてな。この後直ぐそちらに向かいます。」               「分かりました。それではお気を付けて..。」

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「それでは講師ベータさん、どうぞ御機嫌よう...。」                「後はアッチの連中だけど...これはカメラアシスタントという
「素晴らしいアシストに感謝です。」                       私達AIの仕事範疇からは外れるわね。..まぁ、あの面白い頭
「....さて。」                                  をしたアバターさんはマトモそうだし、ほっときましょ。」      

─── ─ ───

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「お、俺達“特級秘密事項”の中身を見ちゃったよっ!!               「逆に考えればです。こんなスチャラカ異星人に全世界的な
 これヤバくね? 俺達消されるんじゃねっ!? 」                  国賓待遇を与えて野放しにしてるんですよ?もしもこれが
「..いやしかし、こんなの只のエロ画像フォルダですよ?              世間に知れ渡れば、それこそ地球人の面子丸潰れですよ!! 」
 幾ら何でも..ハッ、待てよっ!? 」「何だ、どうした!? 」             「..どうしよ、ワシらマジで消されてしまうん?」


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「ん、これ別に機密書類とかではないのだが?」                 「言ってる事がグゥの音も出ない程に正論な分、何か却って
「えっ、でもタイトルが..」「単なる私の個人フォルダだ。               腹立ちませんか? つか、もう思考から行動パターンから、 
 自分の秘蔵エロフォルダに、馬鹿正直に“エロフォルダ”              何もかもそこらのオッサンと何も変わらないんですけど?」
 などと名前を付ける奴がどこの世界に居ると言うのだ?」            「まぁまぁ。」「..では、私はそろそろお暇するとしよう。」


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「ありゃ、もうお帰りで?」「あぁ帰ってゲー...任務を1つ            「では、さらばだ!」
 こなさねばならんのでな。」「聞きましたか筆者さん、今
 このトンデモ宇宙人、ゲームって言い掛けましたよ? 」             「..行っちゃいましたねぇ。」
「ハハ、確かにチョイと野暮用みたいな任務を済ませた後で、            「存在自体が冗談みたいな人だったが..。」
 存分に地球のゲームを楽しむつもりだがね。」                  「ですねぇ。じゃ、我々も解散しますか。」「うむ...。」



─ それから二時間後、太陽系外周部

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「遮光システム 調整カンリョウ。着弾マデ アト..               「小惑星“ε-271”ノ 完全破壊ヲ確認。現在飛散中ノ
 サン.. ニィ.. イチ.. 着弾。重力シールド展開、                破片ノ観測、オヨビ 軌道計算ヲ継続シテイマス。」
 念ノ為 対ショック姿勢ヲ オ取リ下サイ。」                 「超光速通信で本部への報告も頼むわ。」
「..ん、あぁ。まぁ必要ないだろ。」                       「..了解シマシタ。少々オマチクダサイ。」
 

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「全破片ノ 軌道計算終了。オール・グリーン デス。              「ご苦労。小惑星“ε-271”は地球とのコリジョン(衝突)
 破壊ニ拠ル 衝撃波ガ収束シ次第、警戒態勢ヲ解除                コースに乗っていた。推定では、間接的被害を含めて
 シマス。」「よろしく頼む。」                         数十億人の地球人が死滅してしまう所だったのだ。
「..本部トノ 回線ガ開キマシタ。」                         ..って、何だ? 随分暇そうにしてるじゃないか?」


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「お助けロボが余りに優秀過ぎて、私の出る幕が無い。」             「と言うか君、まだ地球の、あの原始的なゲームにご執心
「そうか。まぁだからと言って、全て機械任せにする訳にも             なのかね?」「そう馬鹿にする様な物でもないですよ?  
 行かないのでな。」「何か、地球のシューティングゲーム             今日も、やっと人気ソフトを1本手に入れた所です。」
 の様な、もっとワクワクする任務とか..」「無い(即答)。」          「..念の為聞くが、地球人からの供与を強いてはおらんな?」
   

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「勿論ですよ。現地の金銭を用いた購入もしていません。」            「で、どうだね地球の方は? あと一世紀ほど待てば、我々
「購入も供与の要求も禁じられていては、さぞ入手に苦労を             銀河連邦の保護対象種族の枠からは抜けられそうかね?」
 するだろうに。何せ我々はもう一世紀以上前に、“金銭”と            「..さて、どうでしょうな。」「今まで保護対象だった種族
 いう社会システムからは解放されておるしな。」「はい。」            の内、半数以上が保護の甲斐無く自ら自滅の道を辿った。」



HSSNA照明基本講座(?) まとめ②_e0370811_22060961.jpg 「正直に言えば、この先地球人が我々銀河系住人の一員
  として認められる程に、文化的・精神的発展を遂げら
  れる可能性は決して高くはない... 」

 「お忘れですか司令? 我々が今の地球人の様に、小さな
  惑星の上で互いに諍い、奪い合い、反目し合っていた
  遥か過去に於いても、
丁度今我々が地球人を助力して
  いるのと全く同じ様に、我々
ベータ星人の未来を信じ、
  人知れず助力してくれた宇宙の同胞達が居た事を。」

 「..そうか、確かにそうだったな。」

 「銀河連邦の保護規則にも有るとおり、我々の様な先進
  文明人が、必要以上に後進種族に干渉する事は、却って
  彼らに依存心を植え付けてしまうだけではなく、時には
  それが彼らの争いの原因にもなりかねません。」

 「..うむ。」

 「故に我々の干渉は今回の小惑星の様な、現在の彼らの
  科学力では回避し切れない、第三者から齎される重大
  な危機を救う事だけに限定するのが正しいのです。
  
それ以外の事、例えば地球人が同族同士で殺し合いの
  末に滅亡する事態になったとしても、我々はそれを
  地球人の意志として静観すべきなのです。つまり.. 」

 「なんだね?」


 
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「生きて前へと進む意志の有る限り、進化へのチャンス               「たとえ時に過ちを犯そうとも、その過ちを受け止める勇気
 だけは、全ての者に平等に与えられるべきなのです。                 と悔い改める意志を示すのならば、自らの失敗を取り戻す
 その機会が無為に失われない為の、最低限の干渉こそ               チ
ャンスも、同じ様に寛容さを以って彼らに与えるべきだ。
 が我々の任務という訳です。」「..そ、そうだな。」               
..少なくとも、私はそう信じます。」               
             
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「分かった。君の意見は今回の報告書と共に上層部にも              「さて、では私も仲間とモンスターを狩りに、地球へ戻ると
 上げて置く事にしよう。..報告は以上かな? それでは               するか。」「目標座標ハ 地球L4ポイントデス。」
 引き続き、任務遂行を頼んだよ。」「失礼します。」              「了解、ワープ!! 」


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                                       「さぁっ!仕事も済んだし、
                         ゲームやるかぁ~っ!! 」

 

─ 完


..という事で、普段はくにゃくにゃ、もとい、普段はどうしようも無い
おっさんでもやる時はやる「格好良いおっさん」を地で行くベータさん
のお話でした。

冒頭にも書きましたが、明日引き続きSDとPDを公開します。
興味がお有りの方は、どうぞそちらもご覧下さい。
という事で今日はこの辺で。
皆様、どうぞ良いハニセレライフを。


by moriguchi01 | 2018-04-30 23:10 | 撮影テクニック